【１０周年】吾輩は見た～かぎしっぽオンニャイン配信中！｜リアクション

【１０周年】吾輩は見た～かぎしっぽオンニャイン配信中！

【＃03　コメント欄に聞いてみますニャ！のコーナー】

　続いてはこちら。コメント欄に聞いてみますニャ！
　いつも人気なこのコーナー、今回はこの人間にお話聞いてみたいと思います。
　倉前七瀬くんですニャ！
「はあ。どうも。猫がしゃべっとりますね……」
　七瀬くんといえば、この時の映像が人気ですニャー。コメントで質問もいっぱい届いてます。
「わ。目が光った！　壁に映像が……プロジェクターみたいなもんですか？　変わった猫ですねえ」
「遺伝ですニャ。それより、このシーンニャんですけども」
「って、これ……ウォルター先生が……あの時の、えっ？　なんでこんな映像があるんです！？　いつ撮っとーと！？」
「ふっふふ、猫記者の取材力をニャめちゃいけませんですニャよ？　それよりほらほら、コメント来てます」

　──質問その１「なんで頭突きしたんですニャ？」

「ううっ。見られてたなんて、恥ずかしか……」
　顔真っ赤ですニャア。
　人間がいう『恥ずかしい』っていうの、よく分かんないんですよニャ。フクを着てなくて恥ずかしいとか、シッパイして恥ずかしいとか。
「うわ、あんな勢いよくぶつかってたんですか。痛そうですー」
「やっぱり、痛かったですかニャ」
「そりゃ、痛かったですよ。まあ先生も痛かったと思いますけど……」
「痛いのに、ニャんで頭突きを？」
　ウォルターセンセイという人間が迷子になった時、七瀬くんはとても焦っていたみたいですニャ。
「なんでって、あの時はほら。すごく先生を心配してましたから。先生を見たとたん、頭が真っ白になってしまって」
「ふむ、心配してたから頭突きを。よくわかんニャいですねえ。七瀬くんはウォルターセンセイがスキなんですよニャ？」
「好き……？」
　おお。七瀬くん、ちょっと顔を赤らめておりますニャ。
　人間がこういう表情をすると、なぜかチャンネル閲覧数が増えるんですニャ。ありがたいですニャ。
「好きって、どういう意味で……？」
「えっ？　お友だちじゃないんですニャ？」
「ああ、そういう……好きですよー。尊敬しとるとです」
「そんなスキなお友だちに、なぜあんなに激しく頭突きをお見舞いしたのか、知りたいですニャ」
「ちょっと、感極まってしまったといいますか。いやでもあれは、先生も悪かったとですよ！　だって僕らに、あんなに心配かけて！　ぶつかったうちのほうも、痛かったけんね……」
「ははあ。そりゃあ、あんだけ勢いよくぶつかったらですニャア」
「うー。先生、この時のこと、怒っとらんですよね？　僕、先生に嫌われたらショックです……」

　──質問その２「ウォルターセンセイと交尾しないんですニャ？　もうしたですニャ？」

「……は？」
　人間にこの質問をすると、たいてい『恥ずかしい』になるみたいですニャ。
　ニャはは、相変わらずうちの視聴猫のみニャさんは、人間を恥ずかしいにさせるのが好きですニャア。
「こ、こうび？」
「ですです。もうしましたか？　交尾。どうでしたかニャ？」
「い、いや、先生とはそういう関係じゃなかとですよ……！」
「そういうカンケイ？　どういうカンケイですかニャ？」
「え、その。先生のことは尊敬する恩師で……」
「でも人間は、スキな相手と交尾するんですよニャ？　センセイともしたいんじゃニャいんですか？　そこんとこ、どうニャんですか？」
「そ、そーいう単純な話ではなくて……！」
　ふ～む。猫なら、好きなコと交尾したいニャア～と思いますけど、人間はなかなか、複雑なようで。
　おっとと、そろそろ配信時間が終わってしまいますニャ。
「では最後に七瀬くん、ウォルターセンセイにひと言どうぞですニャ！」
「この流れで！？　いや、えっと……せ、先生！　もう迷子には、ならんでくださいね……！」
　方向音痴なんですかニャー、ウォルターセンセイは？
　以上、七瀬くんに聞いてみましたですニャー。
「……キミ、もう少し空気を読んだほうが良かとですよ……」