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\ オーバータイム!/
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わけもなく、こころから
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星屑のように花びらが舞う夜の中をふわり、ゆらりと落ちて沈んで、辿り着いたのは夜の底。光を失くした花びらが砂粒のように積もり積もった夜の底には、誰かの物語なのかも知れぬ無数の本が山積していた。
靴底に地面の硬さを確かめ、歩くに支障のないことを確かめ、ウォルターは柚春を引き寄せる。
「あ、歩ける、歩けますからっ」
「迷子になるといけないからねぇ」
絡め続ける指にとうとう照れて頬を赤く染める柚春に笑いかけてから、自分たち以外に人気のない周囲を見回せば、空から無数に降り注ぐさまざまのかたちした花びらの放つ光の向こう、石造りの門が見えた。
「あっちに行ってみようか」
門を指し示し、柚春が頷くのを確かめて歩き始める。
「ウォルター先生」
「んー?」
「今を後悔していませんか?」
あなたは凄い人だから、と柚春は繋いだ指に力をこめた。
何でもそつなくこなす天才肌のハイスペック教師──『ウォルター先生』を知るひとはそう口を揃える。
「今からでもなんだってできるんじゃないかな」
「なんだって、かぁ」
「こうじゃなきゃ、じゃなくて……あなたがしたい事」
うーん、と首を傾げる端正な横顔を見つめ、柚春は考え考え言葉を紡ぐ。
「大人はそう単純じゃないと思う」
「……そうだねぇ」
「そうしたいからって選択できないと思う」
「うん」
子どもの言うこと、と流さずに耳を傾けてくれる態度が嬉しかった。だから考え続けることが出来た。
「……それでも自分に嘘をつき続けるのは辛いよ」
だから、自分の心の奥の傷に触れることが出来た。
転勤族の両親のために転校ばかり繰り返して来た。ずっと友達だよと言ってくれた子ともいつしか連絡が取れなくなって、──そんなことを繰り返すうちに、気づけばその場しのぎの友達しか作れなくなっていった。
それでいいと自分に嘘をついた。その方がきっとお互いに楽だからと自分に言い聞かせた。本当は友達が欲しかったくせに。離れても消えない確かな絆が欲しかったくせに。
(僕は、今度こそ寝子島で)
そう思えるようになった今だからこそ、先生に対しても伝えることが出来る。
「今も自分を犠牲にしていなかったらいいな」
やりたいことを少しでも出来ていればいいな。
柚春の心を読んだように、ウォルターは柔らかく笑んだ。
「僕はねぇ、稲積」
まっすぐに前を見つめ、柚春の手を引く。
「寝子島で先生になれて良かったって、心から思うんだよねぇ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSS(500)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月25日
参加申し込みの期限
2022年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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