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UNDYING KINGDOM
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【希望】
「! 無事だったのね」
「ああ。そっちもな」
仙藤 紫
と
仙藤 蒼
、
八神 修
がそれぞれに仲間を連れ合流を果たしたのは、件の小学校を臨む交差点の対岸であったが、そこでは明らかな問題が発生していた。
「ガソリンはゲットしたよ。そっちはどう?」
「ああ、問題ない……で、これはどうしたんだ?」
スクールバスのある駐輪場へと続く門扉に、くすぶる炎を宿したゾンビが群がっていた。鉄製の門扉は閉じられているが、壁の一部に彼らの炎が燃え移り、そのゆらめきは徐々に大きくなりつつある。時が経てば燃え落ち、敷地内への侵入を許してしまうだろう。
「すまんな。一足先に給油を始めてたんだが、作業の音を連中に聞かれちまったみたいでな」
熊吉が申し訳なさそうに言う。
数体のゾンビが侵入し、撃退する間もなく一時撤退を決め、すぐさま飛び出して門扉を閉じ後続を断ったそうだが、中にはまだ二体ほどのゾンビがいるらしい。放っておけばガソリンに引火してしまうかもしれず、あまり時間はかけられない状況だ。
ふむ、と修は思案する。十数秒ほど算段を頭に巡らせた後に、
「……門の前のゾンビたちは、一掃できる。俺のろっこんを使えば」
「本当に? なら……」
「だが、かなり大きな音を伴うだろう。さらに多くのゾンビが集まってくるはずだ」
つまり、と言いかけた彼の言葉を、蒼が引き継いだ。
「その前に、ソッコーで脱出しないとね!」
「ええ、そうね。いいわ、やってちょうだい」
紫へうなずくと、修はゾンビが集う門扉の頭上、小学校校舎の上方へ意識を集中する。
「分解……!!」
校舎上部には、大型の貯水タンクが据えられている。既に水は枯れているだろうが、タンクそのものの重量は健在だ。
修はそんなタンクの基部を、ろっこんにより分解したのだ。
「適切な分解部と崩壊する方向を予測すれば、狙った場所に落とすことはたやすい」
きしみながら傾いたタンクはやがて落下し、門扉前のゾンビたちを押し潰した。しかしそれに伴う轟音もまたすさまじく、聞きつけたゾンビたちはもちろん、あの強大なアンデッド二体にも彼らの位置を知らせてしまったことだろう。
「お見事ね。行きましょう、すぐに給油して、バスを発車させなければ」
紫の先導に蒼と修も仲間たちも続き、小学校の敷地へ飛びこむ。
ユウとテオが手にした槍で残ったゾンビの首を払い、仙藤姉妹が周辺を警戒し、熊吉と修が持ち帰ったガソリンをスクールバスへ給油する。
バスは全面にわたって子ども受けしそうなゆるキャラめいた小動物たちが描かれていたが、それもところどころに剥がれ落ち、いささか不気味な佇まいではある。それでもしっかりと残る車体は彼ら迷い込んだ生者にとって、希望の象徴だ。
ややあって、
「よし、給油完了だ!」
「みんな、乗り込んで……、!!」
そう呼んだところで、蒼は息を呑む。視線の先に、こちらへゆるやかな速度でやってくる、あの二体のアンデッドの姿を捕らえたからだ。
「っ、運転は先生、お願い!」
「ああ、任せろ!」
熊吉がハンドルを握り、エンジンがかかるとすぐさま、バスは走り出す。
門扉を押し潰すように横たわる貯水タンクの残骸を踏み越え、敷地の外へ飛び出した瞬間に、背後で爆発が起こった。衝撃に車体のガラスの一部が吹き飛んだが、これは修の仕掛けによるものだ。
「残ったガソリンを引火させた。爆炎と煙が俺たちを隠してくれる。今のうちに街を離れよう」
「でも、黒崎センセーと美和ちゃんセンセーはどうするの!?」
「ああ……分かってる。このままでは終わらないさ。必ず助け出す」
眉を寄せた蒼の不安顔に、紫はその肩を抱き寄せる。
「またすぐに戻ることになるわ。今度は覚悟を決めて、ね」
猛炎噴き上がる中、アンデッドたちは物言わず、走り去るバスを見つめていた。
ところが、事態は思わぬ形で好転を見た。
「!? 先生、車止めて!」
「な、なんだ!?」
「あれ、あれ!」
窓の外を指差し、蒼が叫んだ。
群がるゾンビを跳ね飛ばし、急ブレーキをかけると、朽ちた街並みの終わり、崩れかけた橋のたもとが見える。
そこに待っていたのはなんと、捕らえられているはずの黒崎、美和の両名であった。
「どうしてここに? 捕まってたんじゃ……!」
「それが、いつの間にか牢の錠が外れてることに気づいてね。抜け出すことができたんだ」
「いやー、助かりましたねえ黒崎先生!」
あっけらかんと二人は言ったが、仙藤姉妹は顔を思わず見あわせた。
「錠が外れていた……? なぜ?」
修も腕組み、思案に暮れる。
あの恐るべき、二体のアンデッド。彼女たちが、そのようなミスを犯すだろうか? 少なくとも修の目には、一分でも油断のあるタイプには見えなかった。
偶然だろうか? もとより大火に見舞われ滅んだ街であり、牢の錠前もまた傷んでいたがためだろうか?
「ともかく、脱出しよう!」
「先生、出発してください。この先はもう、ゾンビもいないようですから」
バスは走り出す。やがて道は森へと続き、車体は枯れた枝葉が隠す影に覆われていった。
轍を車輪が踏みしめ、ごとごとと彼らを揺らす。
「あら。八神君、何を持っているの?」
紫がふとそう言い、蒼も彼の手元を覗き込む。
「……ちょっとしたサンプルさ」
彼は薬学研究者である。
例えば滅ぼすべき人類の敵に相対し、その肉や骨片の一つも手に入れれば、そこから得られる情報は膨大なものとなる。
しかし、遮光されたフィルムケースのような容器に収めた物が何であるのかを、修はあえて説明しなかった。
「いつかこれが必要にならないことを祈るが、ね」
代わりについた小さなため息が、姉妹の首を傾けさせた。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月23日
参加申し込みの期限
2022年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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