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UNDYING KINGDOM
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【機転】
鶴見 五十鈴
は、アンデッドの女王と呼ばれた。いつからそうであったのかは、自分でも定かではない。まどろむような遠い記憶の中、長い時間をひとところで過ごしたような……そんな曖昧な印象だけが残っている。
気が付けば五十鈴は、この死者の世界で、女王として在ったのだ。
「何もわからないのは、少し、もやもやしますけれど。ね」
それでもゾンビやスケルトン、キョンシーにレイスにゴーストたちも、五十鈴を女王と慕ってくれる。悪い気はしないし、彼らの女王として成すべきを成さねばという使命感も湧きあがってくる。
ならば五十鈴は、何を成すべきか?
「不死者には不死者のルールがあります。それを守ることが、私の使命」
「うあ、ああああっ……!!」
「お、お姉ちゃん!!」
言わば、線を引くこと。区切りをつけ、隔てること。
「そして生者にも、生者のルールがある……」
ひとたび境界を越えたなら、それを正すこと。
五十鈴の意思によって行使される絶対の掟が、今や世界の均衡を保っているのだ。
金色の魔眼が
仙藤 紫
をとらえ、手も触れず締め上げる。妹の
仙藤 蒼
は歯噛みし、同行する
吉田 熊吉
は手製の槍を構えじりと好機をうかがう。
焼け落ちた民家の跡に残された地下のガレージだ。迷いこんだ生者が欲する物資もそこにあろうと、五十鈴は待ち構えていた。
「踏み越えるべきでない線を、あなたたちは越えてしまったのです」
「だ、だから出ていこうとしてるんじゃないの! お姉ちゃんを離しなさいよ!」
「ここは不死者の世界。あなたたち生者の道理が通ると思いますか?」
魔眼にて拘束し、燃えるゾンビたちを操り捕らえさせる。不死者・五十鈴の能力は絶対であり、自力で逃れることはできない。
(ま、一度使ったら再使用まで、しばらくのインターバルが必要なんですけど)
「このヤロウ、俺の大事な生徒を離しやがれ!」
しかし、熊吉の強硬な手段については五十鈴もいささか予想外ではあった。
「あら?」
「おりゃあああ!!」
彼は突撃すると群がるゾンビたちを薙ぎ倒し、魔眼の拘束力から紫を無理やりに引き離してしまった。
「おい、逃げるぞ!」
「あ、うん!」
熊吉が紫を背負い、蒼はろっこんにより飴玉を降らせてゾンビたちの目を紛れさせ、ガレージを脱出した。
事の成り行きを、五十鈴はしかし、落ち着いて眺めている。
「ふむ。なかなか頑張りますね、生者さんも」
彼らはまだ、五十鈴から逃れてはいない。未だ手のひらの上なのだ。
ゴーストの追撃は止んではいない。恐るべき不死者の浮遊し移動する速度こそそれほどに速くはないが、つかず離れずで追ってくる。
「先生、ありがとうございます……助かりました」
「おう、気にすんな! それより、どっちに行けばいいんだ!?」
まだ少しふらつくものの、紫は熊吉の背を降り、自身の足で駆け出した。
「お姉ちゃん、大丈夫……!?」
「ええ。何とかね。あの幽霊、殺さず捕らえようとしているようだったから」
アンデッドは生者の精神力や魂を欲するようだ。捕まってしまえば、尽きるまで絞り尽くされてしまうのだろうか? あるいは監禁され、延々と彼らにとっての美味を提供するため生かされ続けるのだろうか。いずれにしても良い想像は浮かんでこない。
焦りと恐怖はつのるが、足を止めるわけにはいかない。
先生に殿を任せ、目の前の建物跡へ飛びこむ。倉庫跡のようなそこはある程度の広さがあり、多数の廃材にあふれ、まだ使えそうな物資もいくつか見つかった。
「あらあら。ここは行き止まりではないですか?」
が、依然として危機的状況にあるのは変わらない。
五十鈴はしごくゆっくりとした動きで迫り、三人を緩慢に眺める。
「そろそろあきらめてはいかが?」
「……蒼!」
「うん!」
目を合わせただけで、互いの考えは伝わった。
弾かれたように駆け出す。廃倉庫の中央を突っ切りながら、蒼と熊吉、紫の二手に分かれる。
五十鈴はどこか思案するようなそぶりを見せた後、目をつけたらしいのは紫だった。黒い霊布を漂わせながら、じわじわと紫を追い詰めていく。
彼女の魔眼はまだきらめかかない。姉妹は知らないことだったが、能力の再使用には時間がかかるのだ。それが幸いした。
「もう逃げないのですか? 足がすくみましたか。では、捕らえてしまいますよ……」
壁に紫を追い詰め、五十鈴は手を伸ばす。
「今よ!」
実のところこの廃倉庫を、彼らは事前に探索していた。ここは実に待ち伏せに都合の良い場所であり、利用できる資材の類も多く、おかげでこのようにアンデッドに追われる事態へ、対策を打つこともできた。
「先生、いくよ!」
「おう、1、2の、3っ!」
蒼と熊吉がぐいと引いたロープは梁を伝い、天井を伝い、まさに五十鈴の頭上へと繋がっている。
ロープには、いくつもの廃材が束ねて吊るされていた。
「……!!」
すさまじい轟音とともに床へ叩きつけられた廃材の衝撃は、五十鈴にとっては取るに足らないものだ。その気になれば壁を透過し通り抜けることもできるのだから、積み重なったそれらから抜け出ることもたやすい。
が、舞いあげられた粉塵によって遮られる視界は、どうにもならない。五十鈴の目が廃倉庫を見通せるようになった頃、三人の姿は既にそこにはなかった。
「やった、作戦ばっちり! お姉ちゃんのアイディアの勝利だね!」
「いいえ、蒼の手際が良かったからよ。先生、ガソリンは足りそうかしら……?」
「おう、仲間の分と合わせれば、あのバスを動かすこともできるだろうぜ」
向かう先は小学校。脱出は叶うのだろうか。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月23日
参加申し込みの期限
2022年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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