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【花火大会】打ち上げ花火の響く夜に。
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永遠にと願った口付けにも、終わりはやがて訪れる。名残惜しく水面に浮かびあがってきた
朝鳥 さゆる
と姫木 じゅんは、上がろうとプールサイドを見てぎくり、と身体を強張らせた。
(あの女……!)
さゆるはそのまま
葉利沢 倫理子
――Maliceを睨みつける。一瞬たりとも目を離さない――そうした瞬間、何をされるか解らない、とでも言うように。
そんなさゆるの手を、じゅんの手がそっと包み込む。そうして2人、互いを守るように手を取り合って水面に浮かぶのを、眺めてMaliceは癇性な笑みを浮かべた。
「久しぶりね、じゅん」
「……」
そうしてかけたMaliceの言葉に、だがじゅんはもちろん、さゆるも応えようとはしない。それに目を細めながらも構うことなく、Maliceは癇性な笑みを揺らがせぬまま、ただ言いたい事を言いたいままに紡ぐ。
「無視なんて冷たいわね。おなじさゆるを抱いた者同士なのに」
「――さゆる、行きましょ」
じゅんがぐいとさゆるの手を引いて、プールサイドへと近付いた。Maliceへの警戒はそのままに、だが今度は顔も背けて、存在そのものをなかった事にするかのように。
さゆるも、その後に続いてプールサイドへと上がる。ぽたぽたと水が落ち、それを花火の光が染める。
色とりどりの光に彩られた、全身しとどに濡れた2人を険のある瞳で睨むように眺め、Maliceはペロリと唇を舐めた。タオルで水滴を拭って歩き出した、2人の後ろにピタリと張り付くように距離を詰め、うふふ、と耳障りに嗤う。
「このままお部屋へ帰るつもり? 久しぶりだから私もお邪魔しちゃおうかな? あの時の夜のように」
さゆるも、じゅんも、応えない。Maliceも、応えを求めない。
そうして不穏で淫靡な空気を孕んだまま、3人が姿を消したステッラ・デッラ・コリーナから遥か離れたグラウンドでは、花火鑑賞の人々が賑やかに、穏やかに盛り上がっていた。時折どこかから「たーまやー」「かーぎやー」と声が上がり、拍手が沸き起こり、楽しげに話す人々のざわめきが満ちる。
そんな騒めきの中に在って、けれども
初瀬川 理緒
が見つめていたのは花火ばかりではなかった。指を絡めるように手を繋ぎ、隣り合って座っている恋人――その綺麗な愛おしい横顔を花火が彩るさまをも、理緒はじっと見つめる。
傍らに
佐和崎 紗月
が居てくれれば、例え花火がよく見えなかったとしても理緒にとっては問題なかった。彼女にとっては、紗月の方が花火なんかよりずっと綺麗で、ずっと可愛いのだから。
叶うならずっと彼女を見ていたい、そう思う。ゆえに見つめる理緒の眼差しに、気付いた紗月が振り返った。
きょとん、とした風情で「理緒ちゃん?」と小首を傾げる。
「どうしたの?」
「紗月の横顔、綺麗だな……って思って」
それに微笑みながらも真面目に答えた、理緒に紗月は思わず繋いでいた手に力を込め、それからぎゅっと腕を絡めた。そうしなければいけないと思ったから――そうしなければ、理緒から手を放したら、もう永遠に離れ離れになると思ったから。
それはただの直感で、何の根拠もない紗月の感情だ。でも、時にはそういうモノの方が、理屈なんかよりよっぽど強い。
――理緒は、この前までストーカーに遭っていた。それをきっと、理緒は紗月に知られていないと思っているけれど、紗月は偶然知ってしまったのだ。
そうして――結果から言えば、撃退した。紗月が、ストーカーに止めを刺した――もう2度と手出しさせないように。
その時の事を思い出して、絡めた腕に力を込める。もしかして、その時の心の傷が疼いた? ――それは、どちらの?
こんな紗月を、理緒は優しくしてくれる。いつも紗月のことをかばってくれる。
だから、
(私は、理緒ちゃんのためにどんなことでもする)
幾度も胸に抱いた誓いを、今もまた強く抱いた。そうして夜空に咲き乱れる花火をずっと見つめていた、紗月や理緒と同じようにグラウンドには、あちこちに花火を見上げる人が溢れている。その中に在って
佐藤 英二
もまた、打ち上がる花火を眺めながらのんびりと呟いた。
「打ち上げ花火って、夏の風物詩だよね」
「かなー。あと、海水浴にスイカ割りにかき氷にアイスに流しそうめんに……じゅる」
「野々さん、まだお腹空いてる……?」
その言葉に頷きながらも、いつの間にか食べ物ばかりを数え上げていた
野々 ののこ
に、英二は花火から視線を彼女へと移して尋ねる。うーん? と不思議そうにお腹を押さえながら小首を傾げたののこの傍の、フライドポテトはもう空になっていて。
ああ、と苦笑して自分の分を差し出すと、ぱっと顔を輝かせてから、少し考えて数本ポテトを摘まんで「ありがとう」と笑顔になった。そうして、こちらはまだ残っている烏龍茶でのどを潤し、ぷはー、と目を細める。
ドーン……パパッ。
轟音とともにまた、夜空に幾つもの花火が咲いた。お、とそれを見上げようとした英二は、ふと視界の隅に何か白いものが映ったような気がして、顔をそちらへと向ける。
おー、とののこが面白そうに言った。
「白い狛犬!」
「こまいぬ……?」
どうやら同じものを見つけたらしいののこが指さす方を見れば、確かに白い狛犬としか形容しようのない、真っ白な犬がグラウンドの隅を通り過ぎる所。誰かが連れて来たペットが逃げ出したのか、それとも野良犬が迷い込んだのか、と考えていたらまた、轟音が響いて空が明るくなる。
それが何だか先程までと違うように感じられて、英二とののこが見上げた空に咲いた花火は、不思議なほど綺麗に輝いているように感じられた。ふわぁ、とののこが感嘆の息を漏らして、色とりどりの花に見入る。
その横顔を見て、また花火を見上げた。この光景をしっかりと目と耳に焼き付けたいと、心持ち目を大きく見開く。
――高校生活最後の夏休みの花火大会で、仲の良い(?)女の子と一緒に見上げる打ち上げ花火。きっと、これは一生の思い出になるのだろう……そう思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月21日
参加申し込みの期限
2022年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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