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【花火大会】打ち上げ花火の響く夜に。
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花火を追いかけるように参道商店街から寝子島神社へと歩きながら
梓 智依子
は、頭上をちらちらと眺めていた。と言っても、花火そのものを見上げていた訳ではなくて。
「――あ。あれじゃない?」
「あぁ、確かあれだ」
祖父母とそんな話を指さすのは、頭上で夏の夜を明るく照らす提灯である。参道商店街と寝子島神社には寝子小の他、娘の梓 楓が通う幼稚園でも描いた『花火大会』の絵で作られた提灯が飾っていると聞き、さらには祖父母も作品を提供しているというので、みんなで探していたのだった。
そんな訳で花火を夜空に垣間見つつ、眺めていた提灯の中から最初に見つけたのは、祖父が切り絵で作ったという見事な提灯だった。すぐ近くに祖母が作ったという、これまた上手な切り絵の提灯も見つかって、あれがお祖母ちゃんのよ、というと「おじーちゃん、おばーちゃん、じょうず!」と楓がパチパチ手を叩く。
それにほっこりしつつスマホで撮って、あとはその楓の提灯だと、人混みをすり抜けながら探して歩いた。神社には夜店が出ていないけれど、参道商店街よりは高いところにあるからだろうか、花火を見ようという人でごった返している。
はぐれないようにね、としっかり手を握って言い聞かせながら歩いていたら、グイ、とその手があらぬ方へと引かれた。
「ママー。あれが、かえでちゃんがかいた、えだよ!」
あれあれ、と指差しながらぐいぐい母の手を引っ張る楓に、ちょっと待って、とたたらを踏みながらついて行けば幼児らしい絵の提灯の中に、楓が描いた指差す絵も並んでいる。あれ? と確認してからそちらもスマホに収め、ちゃんととれた? という楓のチェックもクリアして、頑張ったね、と頭を撫でた。
嬉しそうに、くすぐったそうに笑う楓に目を細めながら、ふと思う。
(来年は私も何か描いてみようかな)
自分の分だけ提灯がない、というのも何となく寂しいし、何より祖父母や娘の作品を見ていると、自分もやってみたいな、という想いが沸いてくるのだ。だから――
そんな事を考えながらしばらく、そのまま立ち止まって花火を見続けていたら、くい、とまた手を引っ張られた。
「楓?」
「……」
はた、と見下ろし声をかけた梓の視線の先で、楓は眠たそうにしきりと目をこすっている。まぶたも半分落ちかけていて、繋いだ手はいつもより暖かい。
ああ、とそんな楓の様子に、愛おしさと申し訳なさが同時に込み上げた。考えてみなくても、楓はそろそろおねんねの時間だ。
よいしょ、と抱き上げるとすぐに、こてん、と肩に頭をすり寄せる楓の背中をとんとんすれば、やがて腕の中の重みが増したような気がした。どうやら眠ってしまったらしい。
それにほっとしつつ祖父母と目配せし合い、そろそろ帰ろうかと歩き出した智依子から少し離れた所で、
森篠 琳子
もまた提灯を見上げて「あ、あれ」と指差していた。
「ん?」
「あれ、あの提灯、妹のやつみたい。えっと、いま小学生なんだけど……」
だが、それに首を傾げた恋人の秋沢 覚に返す言葉も態度も、どこかぎこちない。それを彼には気付かれないように、と一生懸命になっているのにも、もしかしたら気付かれているかもしれないけれども。
何しろデート自体がまだ3回目――という以前に、恋愛自体が初心者の琳子である。ゆえにこういう時にどんな態度を取れば良いのか、手探り状態になってしまうのだ。
そんな琳子を気にした様子もなく、へぇ、と覚が眼差しを琳子の指先へと向ける。それにほっとしたような、余計に焦ってしまうような、何とも複雑な気持ちを同時に抱えながら、琳子もまた意識して妹の作品の方へと向けた。
「あれ?」
「そう。もう、下手なんだから」
そう溜息を吐いて見せた琳子の言葉が、照れ隠しだという事は気付かれていただろうか。そうかなぁ、とじっくり眺めている覚の横顔をちらちら見ながら、そうだよ、と笑って誤魔化す琳子は割といっぱいいっぱいで、夜空に咲く大輪の花火も見えているようで見ていない。
そんなぎこちなさの漂う社会人カップルとは対照的に、こちらはいまだ友達以上……な高校生2人は、だが仲良しゆえの気安さもあって、境内からの花火を存分に楽しんでいた。
「うわぁ! 綺麗に見えるね!」
「だね。ここからだとちょっと遠いけど、全体が見えて、風情があるな」
嬉しそうに目を輝かせて花火に見入る
七夜 あおい
に、
八神 修
もそう頷く。花火ももちろん綺麗だけれど、その花火を見つめるあおいの方が……なんて心の中で思ったりして。
神社という場所柄か、どこか厳かに夜空を彩る花火の下で、降るような光を静かに見上げる。賑やかで、華やかで、すぐに儚く消えていく光の花は、何とも言えない風情があった。
その光の饗宴に、見入っていたはずのあおいがふいに「修くん」と修の手を引いた。それにドキリと胸を高鳴らせながら、なんでもない風で優しく微笑み愛しい人を振り返ると、あれ、と境内の隅の方を指さしている。
「なんだか、変わった犬が居るの」
「変わった犬? 確かに……ってあれはもしかして」
あおいの指さす方を見ながら小首を傾げかけた修は、だがふとその正体に思う所があり、目を見開いた。まるで狛犬のような白い犬――あれはもしかして、瑞獣と言われる白澤ではないだろうか?
そう呟いた修に、はくたく? とあおいが首を傾げる。
「うん。病や魔を退けると言われる神的な存在だね。――お話し出来るかな」
そんなあおいに説明しながら人混みをかき分け白澤(仮)へと近付くと、膝をついて話しかけた。
「白澤様? 花火をご覧になりに来られたのですか?」
――……
それに応える言葉はなかったが、代わりにもっふりとした尻尾が大きく振られた。それにあおいと顔を見合わせて、白澤(仮)へと向き直る。
修の言葉に明確にしっぽを振って応える所を見ると、やはり普通の犬ではないようだ。どうやら言葉を交わす気はないようだが、特に逃げる素振りもない。
ゆえにほっと微笑んで、あおいと一緒に話しかけながら、そっと尻尾に触らせてもらう。これ以上の『幸運のしっぽ』はないだろう。
そんな2人の上にもひときわ大きな、美しい花火がドン! と咲く。今日一番の美しさに感じられるのは、気のせいなのか、それとも。
寝子島神社までも響くその、まるで身体の中まで震えるような音に、
四ツ葉乃 キィ
は立ちすくみ、何? と夜空を見上げる。
(なんかうるさい……え!?)
そんなキィの視界に一杯に広がったのは、色とりどりの不思議な光の花。キラキラ、ピカピカ……色も形も輝きも、何もかも違う光が幾つも、幾つも、夜空に咲いては消えていく。
これは何だろう、と思った。見た事のないモノ。初めて見る、綺麗なモノ。不思議なモノ――あれは、一体。
「!! あ……これが『花火』?」
夜空に咲く、大輪の花。付喪神になる前から主に鍵のままで持ち歩かれてたから、いつだったかももう覚えていないけれども、微睡むような意識の中で聞いた声をうっすらと覚えてる――「花火きれいだな」。
これが『きれい』っていう事なのかな、とキィは言葉もなく見つめながら考えた。キィの周りに居る人たちも、いつの間にかみんな足を止めて、夜空の花火に見入っている。
きれい――キレイ。これがキレイ。これは、キレイ。
そうして花火を見上げていると、キィの中にむくむくと疑問が湧いてきた。
(不思議だわ。人はどうやって花火を空にあげてるのかしら)
人は飛べもしないのだから、人が抱えて空にあげているわけじゃないのだろう。でも、じゃあどうやってあの花火は、あんな高い空で咲くことが出来るのだろう。
これはキィにとって、かなりの難問だった。うーん、としばし考えこんでから、はっ! と閃き目を見開く。
(……もしかしてカナリアが空から……?!)
キィの持ち主みたいに、とじっと花火を見つめてから、そんな訳ないか、と息を吐いた。だいたい、飛んで弾ける生き物なんて居るはずがないし――多分、きっと。
でも、じゃあ、どうやって……? そう、真剣に考えこみながら、キィはじっと花火を見上げていたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月21日
参加申し込みの期限
2022年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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