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【花火大会】打ち上げ花火の響く夜に。
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シーサイドタウン、寝子ヶ浜海岸、寝子島神社、参道商店街と巡り歩いてきた、
佐和崎 紗月
と
初瀬川 理緒
が最後にやって来たのは、寝子高のグラウンドだった。在学中は毎日やって来ていた学校も、卒業してしまえばこんな理由でもない限り、足を踏み入れる事はない。
前に来たのは、先日の天文観測会の時。そう考えるとさほど間が空いたわけではないが、やはり懐かしいものは懐かしい。
ゆえに自然、在学中のあれこれを懐かしく話しながら紗月と理緒は、空いているスペースに腰を下ろした。そうして、参道商店街でもらったヒョウ耳カチューシャを外す紗月の横で、理緒はポチポチとスマホのアプリで写真を編集する。
道中で撮った、各地のケモ耳ケモ尻尾をコンプリートしている様子や、それらを浴衣姿で装着した姿の写真。それをSNS映えするように加工して、『今日は紗月と一緒に寝子島の花火大会をたのしんでまーす』というコメントを添えたら、ぽん、と投稿ボタンをタップして終了だ。
もちろん、表向きに振舞っているのと同じく一見すれば、この写真は仲の良い親友同士に見えるはずだ。グラドルが実は百合カップルだったなんてスキャンダルもいいところ、面白半分に騒がれるのがオチだから、そこはしっかりと気を付けている。
念のため、投稿済みの写真と文面を自分でも再確認してから、理緒は紗月を振り返り「見て見て」とSNSの画面を見せた。なぁに? と画面を覗き込んだ紗月が、やだ、と恥ずかしそうに頬を赤らめる。
そんな紗月にくすりと目を細め、理緒はとす、と肩を寄せた。
「これも宣伝だよ。ほら、もう反応あったし、良い感じ」
「――仕方ないなぁ」
そうして言った理緒の言葉に、紗月はそんな風に笑って見せる。『あんな事』があったのに何の屈託もなく、明るく振舞う理緒に目を細めた。
一見して、いつも通りの。紗月に対してみせてくれる気づかいも、明るさもいつもと同じ――そんな理緒を見ていると、紗月の胸には幾つもの想いが浮かんでくる。
理緒の恋人で居られて良かった、という想い。理緒を失いたくない、という想い。そうして――
ギュッ、と紗月は胸元を強く、強く握り締める。何かに縋りつくように――この胸の内の穏やかならない想いを、握り潰すように。
そんなグラウンドを含めた寝子高への入り口である校門で、
佐藤 英二
は待ち合わせの相手を待っていた。
着いたのは時間のきっちり10分前、入っていくご近所の人や、何人かの顔見知りやクラスメイトを見送って、そろそろかな、と時計を確かめたのと、
野々 ののこ
が「やっほー!」と大きく手を振りながらやって来たのは、同時。そんなののこに手を振り返して、彼女が見るからに楽しげな足取りで駆け寄ってくるのを待つ。
――と、不意に頭の片隅に、『こーゆーのってちょっとデートっぽいな』という考えが過ぎった。それに自分でも驚いて、ぶんっ! と慌てて頭を振って否定する。
(いや、デートとかじゃないよ。うん。デートとかじゃ……ない……多分)
「……? どしたの?」
「あっ、いや、なんでもないよ、うん」
そんな英二にきょとんと首を傾げ、尋ねたののこに尋ねられた英二は、ますます慌てながら手と首を振って否定した。それを見て、ののこが「そっか!」と何も気にした様子もなく、にぱっと笑う。
――この、ののこの明るい笑顔を見るのが、英二は好きだ。そして気さくな今の距離感も、気に入っている。
だから、それが保たれたことにほっと胸を撫で下ろして英二は、いこっか、とののこを促した。そうしてまず向かうのは、校門のすぐ傍にあったコンビニの出張出店だ。
そこで烏龍茶とフライドポテトを買い、ビニール袋をガサガサ揺らして歩きながら、暗くなり始めた空を見上げた。
「花火大会、今年もそんな時期なんだね」
そうして話しかけた英二に、んだねー、とののこが頷く。いつでも楽しげで弾むような足取りは、心なしか今日はひときわ楽しげに弾んでいるように感じられた。
花火が楽しみだからなのか、英二との待ち合わせまでに祭会場で遊んで来たからなのか。どっちだろうと尋ねてみると、「ん~、両方!」と元気な返事が返ってきた。
それからくるんと英二を振り返り、こく、と首を傾げる。
「英二くんはどっか行ったの?」
「今日? 今日は、ついついゲームが止まらず1日プレイしてたよ」
「ゲーム! 何やってたのかな?」
「えぇと……」
そんな事を話しながら、グラウンドまでやって来るとそろそろ打ち上げ時間だからか、そこそこ人が集まっていた。どの辺が良いかな、と少し歩いて真ん中より少し端の方に座り、烏龍茶を飲んで「夏休みの夜に学校のグラウンドに来るのって、何だか不思議な感じがするね」なんて話しながら、その時を待つ。
やがて――『その時』はさほど待たず、訪れた。午後20時、予定通りに寝子ヶ浜海岸から上空へと打ちあがった一筋の光が、ドンッ! と大きな音を立てて夜空に大輪の花を咲かせる。
その瞬間を、
梓 智依子
は参道商店街の中で見た。わぁ! とはしゃいだ声を上げる娘の手をしっかり握って、ただ、静かに。
次々と上がる花火は、青や赤や緑や黄色、その他さまざまな色に彩られ、様々な形をしていて、一瞬たりとも同じ表情を見せる事がない。ぱっと空で咲いて消えていく花火もあれば、しばらく残って上空で瞬いている物もあって、見飽きるという事がない。
ひゅるるー……ぱぱっ!
空に咲き乱れる大輪の花火は、ステッラ・デッラ・コリーナでも美しく咲き誇っていた。それをデッキチェアに身を横たえて見上げつつ、
朝鳥 さゆる
は口を開く。
「じゅん。ここへくるのは2度目よね」
「ここであたしはさゆると初めて愛し合った……というか、貪ったかな。あの夜でそれっきりと思ってた」
「わからないものね。それが今じゃ……」
「あたしと一緒に住んでるんだもの」
そんなさゆるに頷いて、くす、と笑った姫木 じゅんの言葉に、ドンッ! とひときわ大きな花火の音が重なった。あ――と夜空を見上げれば、輝く花が咲き誇っている。
しばし、2人でそれを見つめた。言葉も交わさず、ただ静かに――そんな無粋な音でこの空気を汚す必要なんて、2人にはないのだから。
――互いの名を知ったのは、2度目に会った時だった。でもその時は本名ではなくて――結局、さゆるがじゅんの本名を知ったのは3度目に会った時。
そうして、4度目である今夜は――
「……」
やがてさゆるはデッキチェアから静かに立ち上がり、そのままプールに身を躍らせた。そんなさゆるの後を追って、じゅんもプールに飛び込む。
ごぽ、と耳元である水音の向こう、潜ってじゅんを待っていたさゆるは、微笑み手を差し伸べた。それを強く握ったじゅんが、引き寄せるように力を込めたのに逆らわず、むしろ自ら彼女の腕に飛び込んでいく。
そうして互いに強く、強く抱き合いながら、激しく唇を重ねる。
(じゅん……このままずっと……離さないで)
くらくらするのは、激しい口付けのせいか、それとも息苦しさのせいか。確かなことは今、2人が1つに溶け合うように絡み合い、その想いを確かめ合っているという事だけ。
――そんな2人が姿を消した水面をMaliceはプールサイドから、嫉妬に眩む眼差しで睨みつけている。胸の内で先程の、2人がデッキチェアで交わしていた会話が何度も蘇り、彼女の苛立ちをますます募らせた。
自分の知らないさゆるを、あの女は知っているという事にMaliceは、怒りを覚えずにはいられない。嫉妬、せずにはいられない。
どうしてくれようか――脳裏で幾つもの言葉には出来ないようなおぞましいあれこれを思い巡らせながら、Maliceは2人が出てくるのを待って、プールサイドに仁王立つ。じっと睨みつけた水面に、色とりどりの花火が咲いていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月21日
参加申し込みの期限
2022年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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