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【花火大会】打ち上げ花火の響く夜に。
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寝子ヶ浜海岸には、折角だからメイン会場で花火を見ようとする人が、続々と集まりつつあった。押し合いへし合い、という事はないけれど、どちらを向いても人、人、人。
幸いそんな喧騒からは離れたところに陣取っていた、あいおシスターズは「そろそろでしょうか」「あと少しですよ」なんて話しながら、変わらず砂浜で夜空を見上げていた。打ち寄せる波の音が、うるさくも静かで心地良い。
こんな風に仲良く『2人』で過ごすようになってからは、けれどもまだ半年と経って居なかった。あれはそう、まだ寒い日も多かった冬の終わりの――
「そういえば3月だったんですね、僕が姉さんから分離したの」
喜矢武 あいお
がしみじみと言ったのに、
アイオ・キャンドライト
は「そうでしたね」と頷いた。3月――彼女達が『あいおシスターズ』を結成する前のあの頃は、彼女達は『彼女達』ではなかったのだ。
絶神が現れ、世界の存続をかけて戦ったあの時に、ほしびとのアイオは人間のあいおと分離し、『彼女達』になった。つまり――あいおはこのネコジマ世界の人間だけれど、アイオは星幽塔世界の住人なのだ。
おかげであいおの方はと言えば、元々人間として存在していた事になった記憶と、アイオのほしびととしての記憶がごっちゃになって、しばらくは大変だったりしたのだが。それまで普通に暮らしてたのに急に前世の記憶が蘇った、異世界転生ものの主人公はきっと、こんな気分なのだろう。
とまれ、なのでシスターズと名乗りつつも、厳密には彼女達は姉妹ではない。
「せめて同じ種族だったら本当の姉妹になれたのにー」
「ふふ、あいおちゃんたら」
ゆえに唇を尖らせぶつぶつ文句を言う、あいおに微笑んでからアイオは、ふ、と暗い海に視線を落とした。――実のところ、アイオはこの頃、これからの事について思い悩んでいる。
あいおは人間、アイオはほしびと。本来繋がる事のない世界が繋がって、だからほしびとたるアイオはこのネコジマ世界で、あいおと『姉妹』としてアイドル活動をする事が出来ている。
だが――この先もずっと2つの世界が繋がったまま、なんて保証はどこにもない。いつか『その時』が――2つの世界が離れてしまう日が、来るのかも知れない。
もし、そうなってしまったら――
(その時、アイオはどちらの世界を選べばいいのでしょう……)
そう、静かに思い悩むアイオが揺れる眼差しを向ける、暗い海をまた
稲積 柚春
もちらり、と見た。真っ黒な、何もかもを飲み込んでしまいそうな、それでいて優しげな夜の海。
それを静かに見て、胸に浮かぶ何かをそのまま底の方へと鎮め、柚春は視線を元へと戻す。傍らには
ウォルター・B
先生。誰よりも大好きな、特別なヒト。
先生の横顔を見上げ、好きだな、ともう何度目かも判らない想いを胸で呟いた。きゅ、と握った紐の先、サコッシュの透明窓からはворも、まるで先生を見上げるように顔を覗かせている。
いつもならворでぬい活するのだけれど、今日はサコッシュの中で過ごしてもらう予定だ。何しろ、
(先生と一緒だからね!)
今日の柚春は1にも2にも、ウォルター先生が最優先。折角ウォルター先生と2人で夜店を巡れる機会を、みすみすふいにするなんてとんでもない。
そんな柚春の傍らを歩いていた、ウォルター先生がふいに立ち止まった。ん? と柚春も立ち止まってその視線の先を追えば、コルク銃の射的の屋台がある。
ずらりと並んだ景品を、コルク銃で撃ち落としたら貰えるらしい。へぇ、と景品を眺めてみたら、可愛いぬいぐるみが鎮座していた。
「――あ」
「うん?」
思わず声を上げた柚春に、気付いたウォルター先生が軽く首を傾げて柚春を見る。それからその視線の先のぬいぐるみを見て――ふ、と笑った。
ポン、と小さな子供にするように頭に手を置いて、待っててねぇ、と言い置き屋台へと近付くと、小銭とコルク銃を交換する。そのまま事も無げにコルク銃を構えた姿は、悔しいくらいに格好良い。
うわぁ、と目を見張った。先生は何でも得意だから、何でも様になりそうとは思っていたけれども、手にしているコルク銃がまるで本物のそれかと錯覚するくらい、その姿はしっくりしていて。
そっと、ウォルター先生の触れた頭に触れる。嬉しくて、でも完全に生徒や子供扱いかなって落ち込んでしまいそう。
ずるいな、と思った。気の持たせ方が上手で、そんな所が大人ってずるいって感じて、
(……でも、好きだなぁ)
改めて、しみじみ思う。そんなところも、結局のところウォルター先生の何もかもが、柚春は好きなのだ。
だから、見事ぬいぐるみを打ち落として戻ってきたウォルター先生を真っ直ぐ見つめ、にっこりする。それに返された笑顔は『先生』の物だけど――構うものか。
どうせこの気持ちはきっと、先生には知られている。なら今さら隠したり遠慮するのもおかしな話だ――明確にそれと口にしたりはしないけれど、この気持ちを『間違い』にさせたりなんてしない。
そんな静かな決意を胸に秘めた柚春とは対照的に、
巫部 紫苑
はといえば海岸エリアに並ぶ数多の屋台を前に、さてどこから行こうかとワクワクしていた。彼女にしては珍しく(?)少しばかり出遅れているのは、頭とスカートに揺れるネコ耳・猫しっぽのせいである。
(これ……最近流行ってるんでしょうか?)
うーん、と視界の端に入ったネコ耳をちょいとつまんで引っ張れば、指先にもふりとした感触が伝わった。ふふ、と今度はしっぽの方を撫でてみれば、手のひらにもふもふとした柔らかな毛並みの感触。
寝子ヶ浜海岸に辿り着いた紫苑が、いざ行かん屋台食べ歩きへ! ――と歩き出しかけたその時に、配布所の人に呼び止められ手渡されたのが、このネコ耳カチューシャと猫しっぽストラップだった。先だって、海水浴の時にも渡されたような気がしたのだけれど、花火大会の来場者にも配っているというから、受け取って。
そのまま身につけて――尻尾は肌に近い方が良いのかな、と下着に着けようとしたら「スカートで大丈夫ですから!!」と必死の形相で止められた――ようやく、今度こそ食べ歩きの準備が万端に整った。ゆえに改めて屋台をロックオンした紫苑は、まずはあそこのお店から、と手近にあったフランクフルトの屋台に近付いて。
「すみません」
「はい、らっしゃい!」
て声をかけた紫苑に、かけられた店番のお兄さんは両手で忙しなくフランクフルトの串を回し焼きながら、愛想も勢いも良く叫ぶ。そうして「何にする?」と尋ねられ、
「とりあえず……メニュー全種類いただけます?」
「全部!?」
うーん、と考え考え小首を傾げながらも、豪快にそう注文した紫苑に、お兄さんの目がこれ以上なく見開かれた。「全部……?」とまた呟きながら、茫然とした様子で何度も紫苑とフランクフルトを見比べている。
あの、と紫苑は小首を傾げた。――お兄さんの手が、いつの間にか止まっているのだが。
「そのままだと、焦げますよ?」
「うぉっ!? あぁ、すまん。えっと、全部、で良いんだな?」
「はい♪」
その言葉にはっと我に返ってから、恐る恐る、といった風情で確認するお兄さんに、紫苑は朗らかに頷いた。全種類と言っても、この屋台で売っているフランクフルトはソースの違いなどでせいぜい10種類ほど、紫苑にとっては前菜にもならない。
ゆえににっこり笑顔の紫苑と、屋台に置いたメニュー表をもう1度確かめてから、お兄さんは「全部ね……」と紙皿にフランクフルトを山盛りにした。周りで騒めきが聞こえた気がするが、振り返っても誰も居なかったので気のせいだろう。
ありがとうございます♪ と丁寧にお礼を言って、紫苑はご機嫌に屋台を後にした。そうして上品に、かつ瞬く間に10本のフランクフルトを食べ終わり、次はどこにしましょうか、と辺りを見回す。
「ふふ♪ どの食べ物も美味しそうで、今日のお祭も楽しめそうです♪」
嬉しげに楽しげに、謡うようにそう呟いて目についた次の食べ物屋台へと向かう、紫苑の声がまるで聞こえたかのように、遥か離れた参道商店街で
四ツ葉乃 キィ
は、ぱちり、と目を瞬かせた。あんまり遠くへ行っちゃだめよね、と主と別れた場所に戻って来たのだけれど、どこかに行ってしまったようで姿が見えない。
どこに行ったのかしら、と人混みの中に主の顔を探しながら、キィはとてとてと歩き出す。ほんの少しだけ、のつもりだったけれども、もう少しだけ――もう一回りして主を見つけるまで、雰囲気を味わうぐらいは許されるだろう。
(……お金をもってないから見て回るだけ、だけど……)
それだけでもこの『お散歩』は十分に楽しくて、素敵で、キラキラしている。ビー玉の屋台に目をぱちくりさせつつも、何処に居るのかな、と左右に視線を巡らせたキィの鼻に、ふわりと漂ってくるのは何だかいい香りのする――アレはきっと美味しいんだろうな。
空に浮かぶ雲を棒で巻き取ったような、真っ白でふわふわしたもの。他にもピンクや水色やラベンダー色の――甘い匂いのする不思議なモノ。
それを手にした子ども達が嬉しそうに、色とりどりの雲に齧りついては笑顔を弾けさせていた。そんな子ども達を見守る両親も、ひどく優しい顔をしている。
(……いいなあ、子供たちは)
知らず、キィの胸にそんな感情が浮かんだ。何故だろう、見ているとこくり、喉が鳴った気がする。
付喪神だから、人の食べ物は食べなくても平気みたいなのに。なぜかしら、とキィは小さく首を傾げながら、雲がすっかり子ども達のお腹に収まるのを見つめていた。じっと、ただ見つめていた。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月21日
参加申し込みの期限
2022年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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