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【花火大会】打ち上げ花火の響く夜に。
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シーサイドタウンの屋台には、あまり見慣れないものもちらほらあった。もちろん、タコ焼きとかかき氷といった定番の屋台グルメに、くじ引きや射的みたいな馴染みの遊びもあるのだが、それだって味付けや並んだ商品に、ちょっと違いがある気がする。
まして、
「ダーツの屋台って初めて見たかも」
「珍しいよね」
鴻上 彰尋
と
七夜 あおい
は、立ち並ぶ屋台の一角に不意に現れた、その屋台を見て目を丸くして頷き合った。ようは射的の一種、と思えばそうなのだろうけれど、中々珍しいのではないだろうか。
へぇ……と眺めていると、意外に盛況のようで、先ほどから途切れることなく人が訪れている。それにうずうずした様子のあおいに「試しに遊んでみようか」と声をかけると、うん! と満面の笑みが返ってきた。
そうして2人で屋台に近寄って、小銭を渡してダーツの矢を受け取る。
「的にダーツを3回当てて、当たった数字の合計点でもらえる景品が変わるみたいだね」
それを弄りながら彰尋は、ふむ、と屋台に貼ってあるルールを熟読した。得点によって特等から参加賞まで分かれていて、その中で欲しい景品を選べるらしい。
となると、欲しい景品があるならその点数になるよう、狙って投げる必要があるという事だ。――が、さて、うまく行くかどうか。
「何か良い景品が当たったらいいな」
「私は3等のポーチが欲しいな。ちょうど良さそうなのを探してたんだ」
ひょい、と肩を竦めた彰尋の横で、あおいが真剣な顔で的を見つめて狙いをつけている。ポーチ、と景品一覧を見れば確かに、女子好きのしそうなポーチが3等の景品の1つとして並んでいた。
なら、あれが取れたらあおいにあげよう、と心の中で決める。もし5等のおもちゃなら弟妹へのお土産かな――参加賞のポケットティッシュは、あれば助かるけど出来れば避けたい。
そんな風に盛り上がっている、ダーツの屋台を遠くから眺めるだけでまた次の屋台へと巡り歩きながら、
響 蒼留人
はちら、と
マーガレット・ライカー
の様子を窺った。そうして、どうやら楽しんでいるらしい表情を見て取って、ほっと息を吐く。
本当は今日は、マーガレットの家から近い星ヶ丘でも良いんじゃないか、と思っていたのだ。が、そう提案するとマーガレットは「それだといつもと変わりませんから」と、シーサイドタウンを希望したのである。
ゆえに彼女の意を汲んで、シーサイドタウンで遊ぶことにしたのだが――楽しんでくれているようで良かった、と胸を撫で下ろしている蒼留人の横で、そんな事を考えているとは露知らないマーガレットは、次はどの屋台を見ようかと視線を巡らせた。と、少し先に気になるのぼりを見つけ、蒼留人の袖を引きつつ目を瞬かせる。
それはポップな字体で『スティックケーキ』と書かれた、カラフルな、それでいて妙に古めかしい印象もある屋台だった。もしかしたら前は、チョコバナナなどの屋台だったのかも知れない。
そんな初めての屋台に、少年少女の顔が好奇と不審に彩られた。ケーキって、だってケーキでしょう? と顔に書いてあるかのよう。
「そんなのがあるんだな」
「行ってみましょう」
とまれ百聞は一見に如かず、とりあえず現物を見てみようと屋台に近付いてみた蒼留人とマーガレットは、そこに並んだ『スティックケーキ』を見て、へぇ、と感心の声を漏らした。ケーキ、と言うからにはよく見慣れたスポンジタイプを想像していたのだけれど、この屋台の『スティックケーキ』は、それとはちょっと違っている。
全体的にやや固い、『ケーキ』と言うよりは『やや柔らかいビスケット』といったタイプのお菓子が、その名の通りスティック状に切られて串に突き刺されていた。とは言えそればかりではなく、ハードタイプのチーズケーキみたいなものや、生地のしっかり詰まった重めのフルーツケーキなど、ちょっとやそっとでは崩れないケーキが売られているらしい。
それを見て、なるほど、と蒼留人は頷いた。
「だから、食べ歩きできるんだな。ケーキと言っても固いタイプなのか」
「色々な屋台があるものですね」
マーガレットもまた感心と興味津々の眼差しを、真っ直ぐにスティックケーキへと注いでいる。そうして物は試しと1本ずつ買ってみて、かじればちゃんと『ケーキ』な美味しさにまた驚き。
へぇぇぇぇ……と何度目かしれない感嘆の息を漏らしていたら、ドンッ! と大きな音が響き渡った。はっ、と夜空を見上げてみれば、いつの間にか打ち上げ時間になっていたらしい。
真夏の、夜でもどこか明るい空を彩るのは、幾つも咲いた光の花。それを見上げようと、手に持つスティックケーキを食べながら眼差しを上げたマーガレットは、だが周囲の人々に遮られて全容を見る事が叶わず、やっぱり人が多いですね……と呟いた。
当たり前と言えば当たり前、島中どころか下手すると島外からも、花火を見ようと人々がやって来ているのである。ゆえにどちらを向いても、マーガレットの視界に映るのは人、人、人。
それをいっそ小気味良くすら思いながら、彼女は何でもない事のような口調で言った。
「こう人の後頭部を見ながら人混みの中を移動するのも、こちらに来て少しは慣れましたね。祭りや花見などは、事前に用意された席から眺めるのが多かったですから」
だが、言われた蒼留人の方はと言えば、はっと胸を突かれた思いで軽く目を見開く。ちら、とマーガレットに視線を向ければまず、視界に映るのは彼女の艶やかな髪――当たり前だ、マーガレットの方が蒼留人よりも背が低いのだから。
そんな、当たり前のことに今、マーガレットに言われて蒼留人は初めて気が付いた。気が付き、そうか……と胸の内で呟く。
(小さいと見えにくいよな……)
じゃあマーガレットが見やすい場所を、と思うも辺りは前述の通り、見渡す限りの人、人、人。ならば、どうすれば良いか。
うーん、と少し考えて、蒼留人は小さく呟いた。
「人がいないほうに行ってみるか」
「え?」
その呟きが耳に届いて、マーガレットは聞き違いだろうかと目を瞬かせる。が、どうやら聞き違いではなかったようで、蒼留人は「こっち行ってみよう」と人気の少なそうな方へ歩き出し。
一瞬、ついて行くのをためらった。
(これは……もしかして、少し警戒した方がいいやつでしょうか?)
蒼留人の背を見つめてそう考えてから、まさか、とすぐに首を振る。他の相手ならばいざ知らず、蒼留人に限ってその心配はないだろう。
それに、マーガレットとてこんな人混みが好きなわけでもない。むしろ、少ない方が好みである。
ゆえにすぐに蒼留人の背を追って、ためらいを捨てて歩き出したマーガレットの犬耳をちらっと見て、
青山 絢
は何となく溜息を吐いた。隣からはまだひっきりなしに、隙あらばスマホでパシャパシャ撮影してくる
水谷 真優理
が居る――実に、完全無欠な残念ぶり。
「いや~、絢わんホンット素敵! 天下一! 大人っぽい!」
そんな事をうわごとのようにぶつぶつ呟きながら、大はしゃぎしまくっている真優理を見て、ねぇ、と絢はため息交じりに尋ねてみた。――まあ無駄だろうけれども。
「真優理さん。そろそろこの犬耳しっぽ、外していい?」
「ヤダ! ぜーったいダメ! 今日は私だけの絢わんで居て!!」
「何言ってるのかな、真優理さんは」
案の定、真優理は意味不明な言動で全力拒否をする。はいはい、とそれにまた溜息を吐いて見せながらも絢は、どこか複雑な気持ちだった。
(こんな真優理さんの姿も好きなんだよね)
そう思ってしまう自分が居るのも、事実で。そんな自分自身がもしかしたら1番、意味不明で残念なのかも知れなくて。
はぁ、と何とも言えない表情の絢の上に、大きな花火がドンと咲く。それを見事スマホに収めた真優理は、鼻歌でも歌い出しそうな上機嫌でステップを踏みつつ、大好きな従妹を見つめた。
美しく咲く花火と、目の前の絢を見比べてみて、うん、と頷く。
(やっぱ、断然絢ちゃんだよね)
そうして心の中だけで呟いた真優理の浮かべた、どこか怪しげな笑みはけれどもすぐに、どこへともなく消えてしまった。そうして真優理はまたスマホを構え、絢をウォッチングし始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月21日
参加申し込みの期限
2022年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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