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【花火大会】打ち上げ花火の響く夜に。
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浴衣ガールズ達のおしゃべりは、尽きる事を知らない泉のように後から後から湧いてきて、終わる事がない。たとえ毎日顔を合わせていたとしてもそれは珍しくない事で、まして久々に顔を合わせた者ばかりなら尚更だ。
「あ~、島に帰って来た! って感じ」
「本土の方はどうなの?」
「大学で一緒になった友達がさー……」
そんな取り留めのない話題を彩るのは、適当に目についた屋台で思い思いに買った、アメリカンドッグやかき氷などの屋台グルメ。
三折部 朝衣
もポップコーンをつまみながら、就職組で「最近ほんっと忙しくてさ……」「うちもー。マジ死ぬ」「あー、明日からまた仕事だぁ……」などと、わいわい盛り上がっていて。
ふと、その中に在って笑顔でみんなの話を聞きながら、誰かが「せんせー、どうぞー」と買ってきたサイダーを飲んでいる、
樋口 弥生
先生を見た。樋口先生は見た限り、嫌そうな素振りどころか嬉しそうに朝衣たちと歩いてくれているけれども。
きっと本当は先生は、おひとり様でのんびりと花火大会を楽しむはずだったんじゃないかな、と思う。だとしたらちょっと申し訳ない事をしちゃったかな、と朝衣は樋口先生に近寄って、あの、と声をかけた。
「先生。ご予定は大丈夫ですか?」
「あら、大丈夫よ。とっても楽しいわ」
朝衣の言葉に先生は、にっこり笑ってそう首を振る。その様子はいかにも『先生』で、ああ先生だな、と何だか当たり前のことを考えてしまった。
そんな朝衣たちの喧騒も、次第に花火の打ち上げ時間が近づいてくると、花火を見ようと集まってきた人々の熱気とざわめきで、かき消されつつあった。それは、メイン会場から離れた参道商店街でも同じ。
どんどん人が多くなって来たなと、歩くだけで誰かにぶつかるような人混みの中で、
綾辻 綾花
は考える。ギュッ、としっかり握りしめたのは、先を行く
早川 珪
先生の服の裾だ。
何しろこの人混みだ、1度はぐれてしまったらもう2度と会えなくなるんじゃないか、という懸念があった。ゆえに珪先生にお願いして、うっかりはぐれてしまわないよう服の裾を握らせてもらっていたのである。
そうして、絶対にはぐれないように気を付けて。――気を付けていた、のに。
「あ……」
花火を見る場所を探してる途中で、もらったストラップを落としてしまった。せっかく集めた、しかも珪先生とお揃いのストラップなのに……と慌てて拾って顔を上げると、そこにはもう珪先生の姿はない。
すっ、と顔から血の気が引いた。ギュッと胸が締め付けられて、ずきずきと痛みを感じる。
逸れてしまったのだ、と解った。どうしよう、と頭の中でその言葉だけがぐるぐる回り、もう他には何も考えられない。
「珪先生……」
手を離したのはほんの一瞬の事だったのに、辺りをきょろきょろ見回しても、珪先生の姿はどこにも見つからなかった。――泣きそうだ。
(一緒に花火が見れると思ったのに……)
最後の最後でこんな事になるなんて、と哀しくなる綾花である。ストラップなんかより珪先生の方がずっと大事だったのに、どうして手を放してしまったのだろう。
ゆえに一生懸命珪先生を探す綾花と同じように人探し顔で、けれども綾花とは違ってのんびりした風情で
倉前 七瀬
は、道端に置かれたベンチに座ってイカ焼きを口一杯に頬張った。傍らには焼きそばのパックと、手慰みに持ってきた読みかけの本がある。
イカ焼きを食べ終わったら、次は焼きそば。それも食べ終わったら一息ついて、本を読みながらのんびり過ごし始めた様子はどちらかと言えば、祭見物よりも日常のそれに近い。
時折はちらっと顔を上げて、行きかう人々の中に知り合いがいないか確かめて、でもそれはいつの間にかただ1人、
ウォルター・B
先生を探す眼差しになっている。
「あ、そうだ」
ふと思いついて、七瀬はぱたんと本を閉じると、再び立ち上がって歩き始めた。途中でゴミ箱にちゃんとゴミを捨て、向かうはさっき見かけたりんご飴の屋台。
デザートに、りんご飴を買っておこうと思ったのだ。お祭りと言えば、という感じのするこのりんご飴が、七瀬はとても好きだった。
せっかくだからウォルター先生と一緒に食べられたら良かったんやけど、とため息を吐いたものの、そもそも先生をお誘いしなかったのは七瀬自身なのだから、言ってしまえば自業自得だ。それは解っているのだけど、解っていても何だか割り切れないというか、すっきりしないというか、残念無念というか。
(うーむ……)
「はい、りんご飴1つ、300円ね」
「はい、300円……って、あ」
そんな事をぼんやり考えていたせいか、別々の屋台でうっかり、りんご飴を1つずつ購入してしまっていた。左手に持っていたりんご飴を見て、ここの屋台のお姉さんは何も思わなかったのだろうか――思わないか、祭だし。
やれやれ、とため息を吐いてお代を払い、とはいえ1人で一度に2個も食べられはしないので、2個目のりんご飴は袋に入れてもらう事にした。それを鞄に入れて、どうしたものかと考えながらまた歩き始めた七瀬が通り過ぎた、綿あめの屋台で1つ購入をした
御巫 時子
は、さて、と
五十嵐 尚輝
先生を振り返る。
彼女の手首にぶら下がっているのは、ヨーヨーの屋台で釣った小鳥の模様のヨーヨーだ。自分ではうまく釣ることが出来ず、最終的に尚輝先生にお願いして釣ってもらったのだが、だからこそ思い出深いものになりそう。
ぼよん、と揺れるヨーヨーを嬉しそうに見つめながら時子は、尚輝先生は何を購入されるのでしょう、と気になって見つめる。と、焼きそばや串焼きなど、どちらかと言えばしっかり目の物が多いようだ。
――というか、もしかして……
「夜店で買われた物が夕食でしょうか……?」
「……そうですね」
ふ、と思いついて尋ねた時子に、尋ねられた尚輝先生はほんの少し動きを止めてから、こっくりと頷いた。その表情は淡々としているようにも、はたまた悪戯を見つかった子どものようにも見えて、時子は知らず微笑む。
きょろ、と辺りを見回せば、少し離れた所に折り良く空いているベンチがあった。くい、と尚輝先生の袖を引いて、あちらに座りましょうと声をかける。
「温かい物は、ゆっくり座っていただきましょう」
「良いですね」
そう頷き合ってベンチに向かう途中、ふわりと漂ってきたイカ焼きの香りに誘われて、そちらも購入する事にする。――何しろイカ焼きなのだ、買わない訳にはいかない。
そうして購入した屋台グルメを、ベンチでゆっくり座って食べれば、普段のそれより何倍も美味しく感じられた。それはもしかしたら、祭の雰囲気のおかげもあったのかも知れない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月21日
参加申し込みの期限
2022年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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