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今夜、寝子ヶ浜海岸で。~猫の目シーグラス~2
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◆
卵城 秘月
と
吉住 志桜里
の場合。
満月に照らされたモノトーンの砂浜。聞こえるのは打ち寄せるさざ波の音だけ。それだけでも十分ロマンチックなのに、波間には夜光虫の青い光まで見えるとか。
もうサイコーじゃない?
夜風の気持ちよさを堪能するように、志桜里は目を閉じて深呼吸をする。そして秘月に手を伸ばし。
「歩こう! 手をつないで!」
と提案した。
片手にビーチサンダルとバケツ、片手に恋人。
おそろいのベアフットサンダルをつけた素足で波が届くぎりぎりの所を歩いた。
指を1本1本からめ合う恋人つなぎをした手は互いの体温であたたまって、海から届く潮風を感じながら、そこだけぬくもりを強く感じる。
秘月も同じことを考え、感じているのだろう。視線が合い、一緒に笑う。ただ一緒に歩いているだけなのに、とても心が満たされる。
ふと、あることに気付き。
「見て」
と秘月に後ろを見ることを促した。
そこには誰もおらず、ただ並んで歩いてきた2人分の足跡が砂に残っているだけだ。
「私の足跡と秘ぃの足跡。私のはくっきり形が残ってて、がっちりめ。秘ぃのはちょっと小さめというか、かわいらしいわね」
志桜里の足跡はギリシャ型、28センチ。女性としてはかなり大柄なもので、この足跡を見ただけでは女性のものと思う者はまずいないだろう。もちろんそれに比例した高身長、体躯であるため、本人を見れば違和感はない。
対する秘月もやはり女性としては高身長で、この1年部活動でバスケをしてきているので引き締まった体をしているが、長く古武術を学んできて今や師範代である志桜里とは比ぶべくもない。
その体格差が砂に残る足跡に、はっきりと現われていた。
「ふむ。確かに一回りぐらい小さいね」
「ああして並んでるのを見ると、よくわかるわ」
「やはり格闘技で昔から鍛えてる影響とかあるのかな? 古武術はずいぶん長くしているのだろう?」
「そうね。確かにそれはあるかも。
まぁでも、化石になるほど重くはないしね」
「むしろきみはもう少し肉をつけるべきだな、いつも言っているが」一歩離れ、足の先から頭の先まで見て。「あと5キロはほしいな」
肉体フェチの目は厳しい。
志桜里は苦笑し、肩をすくめた。
「食べてはいるのよ。稽古もあるし、体調管理は結構厳しくしているつもり。だけど、どれだけ摂っても筋張るばかりで、なかなか丸みがつかなくって」
するりと秘月の腰に手を回して引き寄せた。
人の目がないと、こんな大胆なこともできる。
「ふくよかじゃない私は嫌い?」
「そんなことは……」
さらにぐっと持ち上げるように力を入れて、腰を密着させた。
「試しに、秘ぃの力で太らせてみてくれない? ――こことか」
密着した胸を見るように促す。すでに秘月は服越しとはいえ志桜里の胸の感触に、少し落ち着きを失っているようだった。目が熱っぽく潤んでいる。
それは恋人との密着というだけでなく、彼女の肉体フェチの性癖が目覚めて胸がざわつき始めたためだが……同時に彼女はこれを最も恥ずべきことだと思っているため、一生懸命自制しているがゆえだった。
体を離し、こほ、と空咳をする。
「それは大いに興味をそそられるな。
しかしいきなりそこは無理だ。物事には必ず順番というものがある。まずはその下である、ここを膨らませる事から始めようか」
そして今度は自分のほうから抱きついて、志桜里の引き締まった腹部を撫でた。思っていたとおり余計な皮下脂肪はなく、ほどよい肉付きでたくましい。
胸もそうだ。
今回間近で見てわかったが、健康な肌つやと完璧なカーブを描く丸み、柔らかすぎない弾力もありと、彼女の恋人は素晴らしい胸の持ち主だった。実にうらやまけしからん話だ。
(私は万年Aなのに、いつの間にか成長しおってからに)
自分の胸を想像して、どうにかフェチ熱を下げて。
秘月はふうと息を吐き出すと志桜里から手を離した。
「さてお遊びはこれぐらいにして、猫の目シーグラスを探すとしよう。そのために来たんだ」
「猫の目シーグラス、ねえ。本当に見つかるかしら」
「そんな、ぽんぽんと見つかるものでないのは確かだな」
満潮時は水面下に沈む場所を掘りながら、秘月が答える。
シーグラスは漂着物で、波にさらわれてきた後、陸に取り残されるのだから干潮時に陸になる場所が掘りやすく――しゃがんでも濡れずにすむ――見つかる可能性が高いとの計算からだったが、結果はかんばしくなかった。
それからしばらく掘り続け。
「一息入れよう」
と提案して、秘月は熊手を置いた。
立ち上がり、ずっと丸まっていた背中を思い切り伸ばす。体のあちこちで骨が動く小さな痛みと、縮んでいた筋肉が伸びる感覚がする。
やはり同じように、肩を回したり腰を回して軽くストレッチする志桜里。
そうして足元に置いたバケツを見下ろした。
バケツの中には2人が掘り出した物が入っている。赤や青のシーグラスも大小何個か入っていたが、残念ながら猫の目のような線が入った物はなかった。
「結構いろいろ見つかったわね」
中の1つを志桜里がつまみ出す。
「ここにある模様、これって何か虫っぽくない? もしかして何かの化石とか?」
手のひらに乗せて、ほらこれ、と指をさす所に秘月も肩を寄せて見入る。
「三葉虫、かな?」
「そうかも。ほら、月光に照らすと……結構いい模様じゃない?」
「そうだな」
「秘ぃは何を見つけたの?」
「私か。私はこれだな」
バケツの中を選って、小さな赤い石を1つ取り出した。赤色は所々薄かったり濁ったりしているが、普通の石に色がついているだけとは違うのがわかる。
「何か、宝石の原石というところか。何の宝石かまでは、ちょっとわからないな」
「そうね。でもちょっと形を整えたら、いい感じのアクセになりそう」
「うーん……小粒だからメインに持っていくのは難しいかもしれない」
「そこはデザイン次第と思うけど。ピアスならぴったりだと思うわ。私、秘ぃとおそろいで何かほしい」
「じゃあもう少し探して、一緒のアクセにでもしてみるかい?」
おそろいの物を作るなら、あと2~3粒は欲しい。
2粒あればピアスやイヤリングにできる。片方ずつ持ってもいいし、2人でおそろいのアクセサリーにしてもいい。
「時間はあるから、もう少し探してみましょう」
秘月とおそろいのオリジナルアクセサリーという案を気に入って、志桜里は提案する。「そうだな」と応じて、石が見つかった周辺を掘ろうとした秘月は、志桜里が掘らないで自分を見つめていることに気付いた。
「どうした」
「ふふっ♪ お互いまだまだ磨ける、のびしろいっぱいってことかしらね?」
にまにま笑う志桜里に秘月は内心とまどい、しかし表面上は何も感じていない無表情で、
「いいから、ひとのことばかり見ていないで手を動かせ」
と返す。
淡泊な秘月の反応に志桜里は「はいはい」と応じながらも、わかっているという顔をして。それからしばらくくすくす笑いは止まらなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月03日
参加申し込みの期限
2022年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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