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- 00月00日生 00歳
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モフれ！ 第３６回寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト！
●ふわふわもふもふですにゃ
あやかしの姿のまま堂々とステージをこなした阿呂江の雄姿は、ひとりの少女に勇気を与えていた。
ほしびとのミーツェ・Ｍ・フェリスである。
ミーツェは、ふわふわ毛並みの二足歩行な三毛猫ほしびとである。
寝子島に来たのは久しぶり。
いつもなら、こちらに来ると不思議な力でひとの少女の姿に変じるはずだったが――。
（ひ、ひと化してませんにゃ！ まずいですにゃー！？）
全身を覆うふわふわもふもふの毛並みも、身体のサイズも、肉球すらもそのままだ。
この世界では異物すぎて、すぐに騒がれるかと思いきや。
「……あれ？ 皆驚かないですにゃ……」
砂浜はまるで星幽塔かと見紛うような多様な人々で溢れていて、拍子抜けなほど目立たない。
「けもの？ もふもふ？ 良くわからないけどラッキーですにゃ！」
そうこうするうち実行委員という人が近づいてきて、コンテストに出てほしいという。
せっかくの状況、楽しむが吉。
「ミーツェ、頑張りますにゃー！」
張り切って肉球を天につき上げたものの、よくよく聞くと水着コンテストだという。
「水着？ 持ってないですにゃ……にゃっ？ 借りられる？ ミーツェサイズの水着は……ありますかにゃ？」
聞けば、ひとにもいろんなサイズがあるらしい。
いわゆる子ども用のものならミーツェにもぴったりだという。
水玉模様でフリルの付いた可愛らしいセパレート水着を見繕ってもらったミーツェは、さっそく更衣室で着替えをした。
「かわいいにゃ。でもこの姿で人前にでると思うと、どきどきしてきたにゃ……」
そう思いながら袖に控えていたときである。
ふっさふさの尻尾を堂々と振って、マイクロビキニ姿で歩く阿呂江の姿を目にしたのは。
「あの人の尻尾、ほんものにゃ。きっとひとではないのにゃ……でもかっこいい。ミーツェも、頑張るにゃ」
パフォーマンスを終えて袖に戻ってきた彼女の方も、ミーツェがひとではないと気づいたようだ。
ぱちんとウィンクして、
「思いっきり楽しんでくるがよい」
と背を押してくれたのに励まされて、ミーツェはステージに飛び出した。
中央までちょこちょこ歩いてくるーっと回る。
（……であってますにゃ？ その次はたしか自己紹介……）
「にゃー、みつ……ミーツェですにゃ！」
あぶない、あぶない。危うくひと化した時の名前『みつえ』を名乗る所だった。
パフォーマンスはにゃあにゃあねこダンス。
キレや器用さはないが、跳んで回って転がって、おなかみせーで観客の心は鷲掴みである！
「ごろにゃん！ ですにゃー！」
審査員席のバニー姿の鷲尾 礼美先生がメロメロになっている。
「なんてモフモフなの！ モフりたいわ！」
最後はたしかアピールだ。
「ミーツェ、にゃんこですにゃ。ふわふわもふもふですにゃ。
昔も今も、色んな人に猫可愛いって言ってもらえたら嬉しいのですにゃ」
可愛いー！
猫大好きー！
そんな黄色い歓声があちらこちらから飛んでくる。さすが寝子島、猫好きな人が多い。
「ねこじまの皆もふわふわもふもふ楽しんでくれると嬉しいですにゃ。ふわふわもふ……モフーーー！」
モフモフなモフーが会場に響くと、ほわほわほわ～～と少女漫画の和みシーンに出てきそうなお花がみんなの頭上に広がった。ような気がした。そのくらいほわわん癒されたのである。
「終わりましたにゃ」
元の冒険者風の衣装に着替えたミーツェは観客席に紛れ込んだ。
せっかくなので他の人の出場も見ていこうと思ったのだ。
しかし、人と太陽と砂浜の反射熱に、ミーツェはじきに目が回ってきた。
「そういえば、暑い……暑いですにゃ……後で涼しい所に行くのですにゃー！」
猫仲間たちはちゃっかり木陰で一休みしている。
今日はひとの中に紛れられて楽しかったが、今度は猫たちに仲間に混ぜて貰おう。
そう思って木陰で休んでいると――。
「にゃんこ発見！ 一緒にもふもふさせてほしいのにゃー！」
猫パペットの付喪神であるえみな ハルくんが駆け寄ってきた。ハルくんの気配は、人とはどこか違う。猫たちにとっては警戒対象になりにくい、仲間のような気を纏っている。違和感なく猫の群れの中に仲間のひとりとしてまざったハルくんは、ミーツェを見つけてこんにちはとご挨拶。
「ただの猫さんとは違う猫さんですかにゃ？」
「ミーツェですにゃ」
「お喋りできる猫さんにゃー！ モフモフしたいにゃー！」
「いいですにゃ」
ハルくんはミーツェを抱きあげてモフモフ。
そこに恵御納 夏朝と恵御納 夏夜も現れて。
「ハルくーん？ あ、いたいた！ 猫さんの集会だー！」
「猫発見、すまないがもふもふさせてくれ……！」
ミーツェも周りにいた猫たちもいっしょにモフモフタイム。
「モフモフできて嬉しい！ 来年も楽しみ！」
「モフモフできたのはよかったけれど来年は……普通に過ごしたいな」
真逆の感想を述べつつ、夏朝と夏夜はもふもふを楽しんだのであった。
あやかしの姿のまま堂々とステージをこなした阿呂江の雄姿は、ひとりの少女に勇気を与えていた。
ほしびとのミーツェ・Ｍ・フェリスである。
ミーツェは、ふわふわ毛並みの二足歩行な三毛猫ほしびとである。
寝子島に来たのは久しぶり。
いつもなら、こちらに来ると不思議な力でひとの少女の姿に変じるはずだったが――。
（ひ、ひと化してませんにゃ！ まずいですにゃー！？）
全身を覆うふわふわもふもふの毛並みも、身体のサイズも、肉球すらもそのままだ。
この世界では異物すぎて、すぐに騒がれるかと思いきや。
「……あれ？ 皆驚かないですにゃ……」
砂浜はまるで星幽塔かと見紛うような多様な人々で溢れていて、拍子抜けなほど目立たない。
「けもの？ もふもふ？ 良くわからないけどラッキーですにゃ！」
そうこうするうち実行委員という人が近づいてきて、コンテストに出てほしいという。
せっかくの状況、楽しむが吉。
「ミーツェ、頑張りますにゃー！」
張り切って肉球を天につき上げたものの、よくよく聞くと水着コンテストだという。
「水着？ 持ってないですにゃ……にゃっ？ 借りられる？ ミーツェサイズの水着は……ありますかにゃ？」
聞けば、ひとにもいろんなサイズがあるらしい。
いわゆる子ども用のものならミーツェにもぴったりだという。
水玉模様でフリルの付いた可愛らしいセパレート水着を見繕ってもらったミーツェは、さっそく更衣室で着替えをした。
「かわいいにゃ。でもこの姿で人前にでると思うと、どきどきしてきたにゃ……」
そう思いながら袖に控えていたときである。
ふっさふさの尻尾を堂々と振って、マイクロビキニ姿で歩く阿呂江の姿を目にしたのは。
「あの人の尻尾、ほんものにゃ。きっとひとではないのにゃ……でもかっこいい。ミーツェも、頑張るにゃ」
パフォーマンスを終えて袖に戻ってきた彼女の方も、ミーツェがひとではないと気づいたようだ。
ぱちんとウィンクして、
「思いっきり楽しんでくるがよい」
と背を押してくれたのに励まされて、ミーツェはステージに飛び出した。
中央までちょこちょこ歩いてくるーっと回る。
（……であってますにゃ？ その次はたしか自己紹介……）
「にゃー、みつ……ミーツェですにゃ！」
あぶない、あぶない。危うくひと化した時の名前『みつえ』を名乗る所だった。
パフォーマンスはにゃあにゃあねこダンス。
キレや器用さはないが、跳んで回って転がって、おなかみせーで観客の心は鷲掴みである！
「ごろにゃん！ ですにゃー！」
審査員席のバニー姿の鷲尾 礼美先生がメロメロになっている。
「なんてモフモフなの！ モフりたいわ！」
最後はたしかアピールだ。
「ミーツェ、にゃんこですにゃ。ふわふわもふもふですにゃ。
昔も今も、色んな人に猫可愛いって言ってもらえたら嬉しいのですにゃ」
可愛いー！
猫大好きー！
そんな黄色い歓声があちらこちらから飛んでくる。さすが寝子島、猫好きな人が多い。
「ねこじまの皆もふわふわもふもふ楽しんでくれると嬉しいですにゃ。ふわふわもふ……モフーーー！」
モフモフなモフーが会場に響くと、ほわほわほわ～～と少女漫画の和みシーンに出てきそうなお花がみんなの頭上に広がった。ような気がした。そのくらいほわわん癒されたのである。
「終わりましたにゃ」
元の冒険者風の衣装に着替えたミーツェは観客席に紛れ込んだ。
せっかくなので他の人の出場も見ていこうと思ったのだ。
しかし、人と太陽と砂浜の反射熱に、ミーツェはじきに目が回ってきた。
「そういえば、暑い……暑いですにゃ……後で涼しい所に行くのですにゃー！」
猫仲間たちはちゃっかり木陰で一休みしている。
今日はひとの中に紛れられて楽しかったが、今度は猫たちに仲間に混ぜて貰おう。
そう思って木陰で休んでいると――。
「にゃんこ発見！ 一緒にもふもふさせてほしいのにゃー！」
猫パペットの付喪神であるえみな ハルくんが駆け寄ってきた。ハルくんの気配は、人とはどこか違う。猫たちにとっては警戒対象になりにくい、仲間のような気を纏っている。違和感なく猫の群れの中に仲間のひとりとしてまざったハルくんは、ミーツェを見つけてこんにちはとご挨拶。
「ただの猫さんとは違う猫さんですかにゃ？」
「ミーツェですにゃ」
「お喋りできる猫さんにゃー！ モフモフしたいにゃー！」
「いいですにゃ」
ハルくんはミーツェを抱きあげてモフモフ。
そこに恵御納 夏朝と恵御納 夏夜も現れて。
「ハルくーん？ あ、いたいた！ 猫さんの集会だー！」
「猫発見、すまないがもふもふさせてくれ……！」
ミーツェも周りにいた猫たちもいっしょにモフモフタイム。
「モフモフできて嬉しい！ 来年も楽しみ！」
「モフモフできたのはよかったけれど来年は……普通に過ごしたいな」
真逆の感想を述べつつ、夏朝と夏夜はもふもふを楽しんだのであった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2022年04月23日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年04月30日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2022年04月30日 11時00分
