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モフれ! 第36回寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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●やっぱり猫はよいものだ
こんな日が来ることをずっと心待ちにしていた気がする。
右には
恵御納 夏朝
、左には
恵御納 夏夜
、真ん中には二人より背の低い
えみな ハルくん
。
三人並んで、まるで仲の良い家族みたいに夏の浜辺を歩く日が来るなんて。
「ハル、かーさとかやと水着姿で楽しめて嬉しいのにゃ」
ハルくんは、夏朝といつも一緒にいる橙布製猫パペットの付喪神だ。
今は小学校低学年くらいの男の子の姿をしているので、夏朝や夏夜と一緒にいると、双子の姉と年の離れた弟のようにも見える。
「僕もだよ。それにしても人がいっぱいだ。迷子にならないように……手つなごっか、ハルくん」
夏朝が片手を差し出すと、ハルくんは嬉しそうにうんっと頷いて、馴染んだ夏朝の手をぎゅっと握った。
「それにしてもだよ」
夏朝とよく似ていて、けれどクールな雰囲気を漂わせている夏夜は、解せぬと首を傾げる。
「けもの、もふもふ……何故夏に入れたのかがわからない」
「……けもの? もふもふ?」
ハルくんが首を傾げる。
「水着にあるのは珍しいにゃ?」
「珍しいって言うか……」
声を大にして異を唱えたい、と夏朝は思う。
暑いじゃないか!!
フツーに!!
「まさか、水着でけものやもふもふを求められるなんて……猫さんはもふもふ可愛いけど……可愛いけど……!」
「猫耳ありの水着は去年使ってしまったし。そもそも別の日に夏朝達と着ててまだ乾いてないし……」
夏夜の後悔はそこであった。
夏朝と対をなす黒猫の水着は夏夜のお気に入りなのだ。
昨年の話は分からないが、とにかく夏朝と夏夜が困っていそうな雰囲気を察したハルくんが、自分の恰好を指さして、一生懸命ふたりに話しかける。
「ハルの水着、可愛いにくきゅうにゃ、ビーチボールも可愛いにゃんこにゃ!」
「うん、ハルくんは本当に可愛い」
「可愛いんだけど、僕たちのほうが、ふつうの水着だからね……」
ハルくんはオロオロ。
「こ、これじゃ……だめにゃ……?」
「あっ、ハルくん、心配しないで。だめ、というわけじゃないんだ。ただ、もーちょっとこう……」
夏朝と夏夜的に、どうやら今のままではけもの要素が足りぬ、ということらしい。
そこにやってきたのが実行委員の
海原 茂
。
仲が良さそうに見えたから、三人で思い出づくりにコンテストに出場しないかという。
「海原先輩がそこまで言うなら……」
夏朝、ぐっと拳を握って決意する。
「僕たちの猫さん要素を急いで確保しないと!」
「夏朝がやる気を出したね」
夏夜も覚悟を決めた顔をした。
「それなら僕も本気を出そう。といっても、まさか今年の水着コンテストがけものだなんて思いもしなかったから、水着選んだ時点でケモノ要素まで考慮していなかったんだ。こうなったら別の対処で行く! 急ぎで、あれとあれを用意して……!」
◇
「……という訳で、にゃー!」
夏朝は猫さん縫い包みを抱えてステージに登場する。
水着に猫要素がないからせめて、といったところだ。
(後は……猫さんアピール!)
夏朝にとって、けものといえば猫である。
「猫さんはもふもふで可愛いです、この近くにも色んな猫さんがいて……夏はちょっと暑そうだけど、涼しい所でもふもふしててくれたら嬉しいな、と思います……」
言っていて、自分でも分かっている。
これじゃちょっとモフモフアピールとしては苦しい。
そのときであった。
「装着!」
夏夜がそんな掛け声とともに、夏朝とハルくんと自分に、猫耳カチューシャをすちゃっと被せたのは。
「夏夜ちゃん?」
「……かや? これは……」
「猫になれるグッズだよ、ハルくん。さあ、尻尾も!」
夏夜は腰に巻いたベルトについているタイプの尻尾も用意していた。
「そっか、猫さん要素を足せばいいんだ! さすが夏夜ちゃん!」
「ハル知ってるにゃ、ベルトで変身してしゃきーんにゃ!」
「そう! しゃきーんだ!」
明らかに夏夜はヤケになっている。
「夏夜ちゃんが暴走しちゃった……目がぐるぐるしてるよぅ……!」
あわわ、と動揺する夏朝に、夏夜は目をぐるぐるさせたままジト目になって、口の端だけニヤリと笑う。
「そうは言うけど、夏朝も案外ノリノリだよね」
「だって、やっぱり猫は好きなんだもん。ハルくんも夏夜ちゃんも僕もお揃いの猫耳尻尾だなんて……最高過ぎる。絶対あとで写真撮るから」
「よろしい! 水着になくても心はもふもふ! 人になくても猫等はもふもふ!」
夏夜が眼差しキリリと胸を叩いて某宇宙戦艦クルー風の敬礼をすれば、ハルくんも真似して敬礼ポーズ。
「皆でねこねこもふもふにゃ! けもののパワーはすごいのにゃ! 何だって変えられる気がしてくるにゃ!」
「夏夜とハルくんと一緒なら、何でもできる! さぁもっと猫さん要素を増やしていこう」
「ラジャーにゃ!」
ハルくんはいつもの猫耳フードも着用して猫成分を追加。夏朝はそれでも足りぬと、猫耳のついたフェアリー少女タイプの
カプセルギアのアマネちゃん
も呼び出して、猫成分に拍車をかける。
「この場にいない猫さん達も動物さん達も可愛いかっこいいけものパワーはすごいんだ! にゃー!」
猫。
猫。
とにかく猫。
猫だらけのアピールに会場も気圧されている。
ハルくんを真ん中に、夏朝はハルくんの手を握った。
「さぁ一緒に……」
ハルくんは夏朝をにこっと見つめ、それから反対側の夏夜の手を握って目配せする。
(かーさに合わせて……)
(夏朝に合わせて……)
「猫さん、モフーーー!」
「猫さん、モフーーー!」
「猫さん、モフーーー! にゃ」
可愛らしい合唱が、この日一番のボリュームで響き渡った。
マイクの残響音がキィンと残る中、ピ・ピ・ピピピと音階を上げて、モフメーターがもの凄い勢いで光っていく。ニコニコ顔なのは、審査員席の町長――『けもの』ブームの仕掛け人でもあるリッカルド町長だ。
「うむうむ。寝子島と言えばやはり猫だよね」
観客席からも口笛と猫への賛辞が上がっていた。
「よく言った!」
「やっぱり猫はよいものだ!」
「猫さん、モフーーー!」
◇
ステージから降りても、ハルくんは弾む心のままぴょんぴょん跳ね回っている。
「終わったにゃ、楽しかったにゃー!」
「ふぅ、終わった……ハルくんも夏夜ちゃんもお疲れさま」
夏朝も安堵した様子で猫耳のカチューシャを外し、額の汗を拭いた。
だが、夏夜だけが、ずーんと物陰でがっくり膝をついている。
「うん、お疲れ様……2人とも無茶につき合わせてすまない……」
「……かや? すみっこかくれんぼにゃ?」
「……いや、ちょっと、恥ずかしさと居たたまれなさに押しつぶされているところ……」
ステージ上では、特殊な状況で活性化した脳内アドレナリンのおかげで、猫耳尻尾装着! とか、モフー! とかやってしまったが、こうして冷静になってみると反動がおきて、心理ダメージが大きい……!
「ううう……」
夏朝は呻く夏夜の背を優しくなでた。
「確かに恥ずかしかった……かも……?」
夏夜の気持ちもわかる。夏朝だって恥ずかしくなかったわけじゃない。でも――。
「でも楽しかったよ、猫さんもふー、って言って……」
うんうん、と、ハルくんは楽しかったほうに強く同意だ。
「かーさもかやもかっこよかったのにゃ、しっぽのベルトでしゃきーんにゃー!」
「夏朝とハルくんがそういうのなら……」
ちょっと復活する夏夜。
「気を取り直して、他の人の出場も見ようか。正統派のけもの・もふもふアピールもあるかもしれないし」
「いいね。猫さん要素あるかな……あると嬉しい」
「けものにゃ! もふもふーにゃー!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月23日
参加申し込みの期限
2022年04月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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