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モフれ! 第36回寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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●耳とかしっぽとかセクシーとか
「みてみて絢ちゃん。このジュース、ストローがハートよ。ね、そっち側から飲んでみて」
「真優理さん……そういうのいいから」
寝子高3年
青山 絢
は、従姉妹で同居人でもある
水谷 真優理
と今年もビーチスターズの見物に来ていた。
真優理は大人の女性である。
星ヶ丘の超高級ホテル「ステッラ・デッラ・コリーナ」のコンシェルジュとして勤務しており、仕事もできるプロフェッショナルである。
なのに、どういうわけか、絢に対して非常に甘い。
甘いというか、メロメロだ。
「ねえねえ絢ちゃん、こっち向いて」
声に従って振り返ると、パシャパシャパシャと連射音。
真優理はカメラを構えていて、絢の姿を一瞬たりとも逃さずに捉えたいと密着してくる。
「きゃー、やっぱり絢ちゃん可愛いっ!」
「……」
毎度のことすぎて、いちいち突っ込むのも疲れる。
仕事が出来るプロフェッショナルはどこへやら。
絢の前ではこんなふうにちょっと残念なかんじが漂うことが多いのだ。
絢は真優理から視線を外して、ステージの方を見た。
けっこう攻めたヒョウ柄水着の美女がサマーソングを歌っている。
(去年は実行委員に声掛けされて出場する羽目になったけど、今年はそんなことないよね……)
なんてフラグ。
そんなことないわけないじゃあないか。
案の定、きらりと眼鏡を光らせた実行委員に二人そろって連れ去られ――もとい、強引に出場を依頼される羽目になったのは当然の成り行きと言えよう。
「まさかまた指名されるなんて……」
更衣室で肩を落とす絢を横目に、用意された水着を物色する真優理は鼻歌まじりであった。
「私は別に当たってもいいかなーと思っていたよ。だって楽しいじゃない」
「楽しいって……」
恥ずかしい方が断然強いけれど。
人見知りの絢はそう思ってしまう。
だが真優理は違う感性を持っているようだ。
「今年のテーマは『けもの』なんですって」
「でも今日は普通の水着だし、けも耳とかしっぽなんてないし」
「そんなこともあろうかと! と運営の皆さんの声が聞こえてくるようよ。――いざ、刮目せよ!」
真優理がじゃーん、と見せたのは、付け耳、付けしっぽ、本格的なけもの風まで多種多様の水着たちだ。
「え? けもの水着の貸し出しあるの? いやでもその……」
「むっふっふ。ど・れ・に・し・よ・う・か・な~」
「って、真優理さんノリノリじゃない!」
……十数分後、更衣室から出た絢と真優理は、うさ耳にうさぎのしっぽで、エナメルの黒が映えるバニーなハイレグビキニであった……。
「きゃーっ。大人っぽくて大胆!」
真優理のシャッター音が冴えわたるのに相反して、絢のため息はどんよりと深い。
(真優理さんも大人しくしていれば可愛らしくも大人の色香を漂わせているのに……なんだか残念)
すぅすぅする太腿をすり合わせて、湧き上がってくる羞恥心に耐える。
ふつうの水着で素肌のときは平気だったのに、薄いストッキングを穿いたあとのほうが心もとない気持ちになるのはなんなのだろう。ビキニもハイレグ過ぎて食い込みが気になるし……。
「次の方、出番です。こちらへどうぞ」
スタッフの呼び声がした。
真優理が嬉しそうに腕を組んでくる。
もう逃れられない。
(肚を括るしかない、か)
そこでスイッチが入った。
ステージを歩き出した途端、絢の気配が変わった。
背筋を凛と伸ばし、姿勢とプロポーションの良さを誇示するようなスマートな歩き方で真優理をリードする。
いまの絢は気弱で人見知りの女の子ではない。
エナメル黒バニーが似合う、妖艶で物怖じしない女だ。
目つきまでもが艶っぽく、半歩遅れてついてゆく真優理を流し目で導いてくれる。
(やだ、絢ちゃん、完全に別人。威風堂々として優雅でエロくて……「オトナの女」……素敵)
いっしょにステージに立っているのでなかったら、百連射でシャッターを切りたかった。
けれどそうはいかないので心のシャッターを切るにとどめる。
絢がふっと笑んだ。
その笑み方がぞくぞくするほど美しくて、真優理は足の指先まで気を遣った。
(絢ちゃんの美しさに負けちゃだめ。並び歩いて遜色ない女であらなくちゃ)
そう振舞うのには慣れている。
残念な従姉妹のお姉ちゃんは一時封印。仕事が出来る女モード全開だ。
会場から漏れる吐息は、羨望と昂奮。
視線を身体中で感じて、受け止めて、なお凛とあゆみ続けるのは、強さだ。
ステージ中央まで来ると、絢は媚びない女優の顔で自己紹介をした。
「去年も出場した青山絢です。この前出演した映画『
寝子街闘者 晩夏の陣
』のネット配信とブルーレイ、DVDが出ましたので宜しければぜひ」
卵とはいえ流石女優、宣伝もそつない。
真優理は絢の肩に手を添えて、相棒よろしくポーズをつけて立った。
「従姉妹の真優理です。今日は特別に先ほど紹介させていただいた映画『寝子街闘者 晩夏の陣』のワンシーンを私たちで再現させていただきますね」
それは、映画の中では序盤。
あるビルの地下にあるカジノで、絢演じるバニーな女の子が乱暴者に捉えられるシーンだ。
『へへっ、組長さんよぉ。このアマの命惜しかったら……解ってますよねぇ?』
乱暴者役の真優理が、絢を羽交い絞めにする。
硬質なエナメルの水着と水着がこすれ合うと、逆に露わになっている胸の上のあたりの素肌の柔らかさを、より強烈に感じずにはいられない。
(あ、ちょっとこれ、癖になりそう)
うっとりと気が逸れた刹那、真優理は絢のヒールで蹴倒された。
本編では、若頭の青年がこういうシーンだ。
『おい、お前気付かねぇのか……? そいつはただのウサギじゃねぇんだよ』
こめかみに冷たい金属の感触。
絢が構えた銃の先があたっている。
デリンジャー。アメリカの銃工の名を与えられた拳銃。
もちろん弾の入っていないレプリカだが、絢の殺気が本物すぎて冷汗が流れる。
引き金が引かれる。
銃声の代わりに、絢の口から。
「バーン」
可愛い銃声。
真優理は映画の悪役がしたように床に伏せて死体になる。
絢はデリンジャーに口づけて、決め台詞を吐くのだ。
『うさぎは意外と獰猛なのよ』
おおおっ、とどよめきと拍手が起こる。
(絢ちゃん、最高……っ)
真優理は内心メロメロになりつつアドリブで立ち上がると、絢の頭を両手で引き寄せ、その耳に噛みつくように囁きかけた。
「残念、うさぎはそう簡単に死ねないのよ?」
映画とは違うセクシーな展開は、観客たちを大いに盛り上げた。
最後にはふたりで、人差し指を伸ばした手の拳銃で観客たちのハートを打ち抜くような仕草をして。
「「あなたの心をモフっとしちゃうわよ?」」
言い放って、先ほどのシーンを真似て、人差し指に口づける。
(ちょ、自分でもやっといてなんだけど、クールな絢ちゃんにきゅんが止まらないっ!)
真優理の頭が真っ白になるのと比例するように、モフ・メーターがぴっかぴっかと上がってゆく。
――正直、どうやってステージを降りたか、最後のほうの記憶はなかった。
「え、あ? 私何やってたの?」
絢はきょろきょろとあたりを見回す。
「あれ、絢ちゃん、元に戻った」
真優理は微笑んだ。
「案外、憑依タイプだったのね、絢ちゃん」
「わ、私、何を……」
バニーは鬼門だ。
またしてものやらかしに頭を抱える絢と、そんな絢にきゅんな真優理は、もとの水着に着替えなおすと観客席へと戻っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月23日
参加申し込みの期限
2022年04月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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