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異世界転生・ギガンティックバトル
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【真実】
エレノアはモニターを見つめたまま、その横顔に喜悦の表情さえ浮かべていた。
「もう一度訊く。お前は何を知っている? 俺達に何を隠している?」
修は、エレノアの横顔に、鋭い視線を向けて再度問うた。
「隠しているだなんて、人聞きの悪い。聞かれなかったら言わなかっただけですよ?」
そう言って、エレノアはモニターから修、荒太郎、再度モニターへと視線を戻す。
「では、ちょうど教官殿もお聞きになっていることですし、ここで改めて強化システムに関する『ある事実』についてお話しておきましょうか」
エレノアの笑顔はいよいよ狂気じみたものになってくる。
「これは、決して隠していたわけではないのですが――あの強化システムにはビーストの身体の一部が使われています」
「なっ……」
愕然とする修。
「……」
一方、荒太郎は無言のまま、表情を変えない。
「彼らの肉体はどの部分を採っても、ハンターの能力を飛躍的に向上させるのに役立ちました。ま、一つだけ、採用にあたって些細な欠点がありましたがね」
「……欠点?」
ごくり、と修が喉を鳴らす。
「……その欠点とは、なんだ?」
「ふふふ。大したことはではないんですよ? ただ『怒る』んですよね、その匂いを嗅ぎ取ったビーストが。結果、ちょっとだけ彼らが狂暴化し、戦死者の数が増えたりもしたのですが……。ま、ビーストの討伐数増加に比べればあまりにも些細な問題です♪」
そこまで言って、エレノアはついに堪えきれなくなったというように高笑いを始める。
「……まさか……なぜそんなことを……」
目の前で哄笑するエレノアの思考が理解できないというように、修は頭を振るう。
「何故? ふふ、そうですね。『人類のため』なんて言っときゃ満足ですか? ハハ♪ あなた達もご存じでしょう? A.B.Iの隊員が命懸けで戦っているその一方で、彼らが守るべき人々はまるで娯楽映画を観るようにハンターとビーストの対決を楽しんでいることを。その結果、無数のパイロットが血なまぐさい肉片に変えられていることなどよくわかっているはずなのに!」
言って、エレノアは指令室のコンソールに細い指を走らせる。
すると、安全なシェルターの中でハンターに声援を送るの人々の姿がモニターに映る。
「ほら。よく御覧なさいな。かたやハンターを英雄として奉り、かたやその戦いを娯楽として消費する、愚かでどうしようもない人類の姿を。私は、こういうのが見たかった。だから、あのシステムを完成させたんですよ」
「……っ」
確かに、彼らの表情を観れば、ある種の娯楽映画を楽しんでいる観客のように見えなくもないかもしれない。
けれど。
「……だからと言って、お前がやったことが許されるわけじゃない。事実を知れば、上層部はお前を軍法会議にかけ、然るべき処分を下すだろう」
「あら? 本当にそうでしょうか? 私は黙認されると思いますよ? だって、少なくとも私の強化システムによって、決して無視できない数のビーストが討伐できたという動かしがたい事実があるわけですし♪」
「く……」
修が悔し気に歯嚙みし、意見を求めるように荒太郎の方を見やる。
「……」
が、荒太郎は何も言わない。まるで、今し方エレノアが話した事実に、どこかで気づいていたとでも言うように。
「さあ、どうしますか? たとえ、上層部に私を告発しても、私が処分される可能性はゼロに近いでしょう。むしろ、消されるのは知る必要のないことを知ってしまったあなた達の方かもしれませんね? あるいは、私を殺してみます? いいですよ? その代わり、もう強化型のメンテナンスができる人間は誰もいなくなりますけどね♪ アハハハハハ!」
エレノアはまた哄笑を響かせる。撃てるはずがないとわかっているかのように。
そのとき、轟音とともに司令部が揺れた。
『……あ、雨崎教官! ビーストの群れが司令部に攻撃を仕掛けています。このままでは、基地が……』
オペレーターの悲壮な声に、荒太郎の判断は早かった。
「……八神君。あとは任せた」
「……え?」
ハッとして振り向いた修の声には答えず、荒太郎は帽子と上着を脱ぎ捨てると扉から飛び出す。
そんな彼の背中をエレノアは喜悦に歪んだ貌で見送りながら、
「さあ、いよいよクライマックスですよ♪ もっと英雄らしく盛り上げていかなくっちゃ♪」
エレノアは悪魔のような笑顔を浮かべて、歪んだ高笑いの声を響かせていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月15日
参加申し込みの期限
2022年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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