this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子島住民が異世界転生したら○○だった件
<< もどる
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
【マジコーネ:第3紀 貴族の時代(1)】
人びとの魔法への目覚めによって、国家は豊かになりました。なにしろ便利な<スキル>ですから、労働の助けとして、魔物からの防衛手段として、その他日常生活における処々の助けとして、魔法はとにかく多方面でお役立ちであったのです。
あれこれと問題が解決するにつれ、人びとの暮らしには余裕が生まれました。法が整備され、近代的な都市国家が誕生し、商売や芸術を生業とする者が現れ、多様な文化も誕生しました。
富める者、支配者層と被支配者層の構図や、民から非凡な指導者が現れ始めたのもこの頃。貴族の時代です。
「お茶をどうぞ、お嬢さまがた」
帝国領の一角に封じられるノインラント公爵家もまた、時代を象徴するような貴族の名家でありました。
「ありがとう。んー、いい香り!」
「わーい! お茶菓子、お茶菓子♪」
「ノノお姉さま、そんなに走ると転んでしまいますよ? んふふ」
「どわーーーっ」
庭園の緑にすってんころりん、と転びそうになっているのが次女の
ノノ・ノインラント
。あわててその肩を掴まえて支えたのが長女の
アオイ
で、んふふっと微笑むばかりなのが三女の
ヒメコ
。
三姉妹の可憐さ、美しさは帝国にも名高く、周辺諸侯からも婚姻の申し込みがひっきりなしだったりします。
そんな彼女たちのお世話役であり、ノインラント家を取り仕切る敏腕執事! それが、
オサム
なのです。
とはいえ彼らの華麗なる暮らしぶりも、実のところ本当の姿ではありません。
「んふふ。異世界転生だなんて、不思議ですね♪」
「ああ、うろん……いや、ヒメコお嬢さん。精霊や聖獣、神獣なんてものもいるようだ。あおいの抱いている猫も、普通の猫ではないね」
「えっ、そうなの?」
「貴族の暮らしもいいもんだね~。ちょっとキュウクツだけど、この服とか」
「ああほらののちゃん、またリボンがほどけてるよ」
そう、麗しき姉妹も敏腕執事もまた、転生者。なんやかんやあって不思議なニャルキーをほおばり、この剣と魔法の世界マジコーネへと異世界転生してしまったのでした。
素敵な香りの紅茶を三姉妹のカップに注ぎながら、修は言います。
「まあ異世界転生といっても、きっと一時的なものだと思うよ。けど滅多にできない経験だし、楽しもうじゃないか。とりあえずは、異世界のお茶を存分にご堪能ください、お嬢さまがた」
「いただきまーす! ん、おいしー♪」
「も~、はしたないよののちゃん……ヒメコちゃんも言ってやってよ」
「元気がノノお姉さまの取り得ですから。せっかくの異世界転生、アオイお姉さまももっと楽しんではいかがですか? んふふふ」
「んも~っ!」
三姉妹の長女たるアオイは奔放な妹たちに振り回されておりますけれど、彼女は寝子島においても六人兄弟の長女です。かいがいしい世話焼きっぷりは相変わらずでして、執事なオサムは微笑ましくくすりと笑いました。
「ま、みんな仲良くね。お茶請けにはショートブレッドとパウンドケーキを用意したから、楽しんでくれ……おっと、ちょうどお客さまも到着したようだ」
「ごきげんよう、ノインラント家の皆さま!」
庭園へさっそうと現れたのは、三姉妹にも劣らぬ美貌の持ち主。美しい貴婦人
エリナ
です。
彼女は国境付近にある、貴族の子女が通う学園の生徒で、三姉妹とは同級のお友だちなのでした。
「あっ、エリナちゃんいらっしゃい♪」
「ご招待ありがとう、アオイちゃん、ノノちゃん、ヒメコちゃん! 執事さんも、よろしくね。あなたの淹れるお茶はとても美味しいって、三人がいつも言ってるのよ」
「ははは。ま、伝説の『ナゾチャ』ほど絶品とは言えないかもしれないけどね」
「ええ~? あれってすっごくマズイって話だよ~?」
「わたくしは、天にも昇るほどの美味と伺いましたけれど。とはいえきっと、オサムさんのお紅茶ほどではないと思いますよ。んふふふ♪」
なんて談笑する、平和なひと時。
剣と魔法の世界にあって、なににもおびやかされることのない、平穏な時の流れ。
この時間をできるだけ長く保つことが、自身の役割であると、執事たるオサムは自負しているのです。
この時代。主人の身の回りの世話、屋敷の管理運営ばかりが、執事の仕事ではありませんでした。もう一つ、彼らには重要な役割があったのです。
「執事長! 大変です、襲撃です……!」
「やれやれ。またか」
使用人の悲鳴じみた声に、修はため息をつきながも立ち上がります。
貴族たちが台頭し、兵を操り富を奪い合う……時は乱世の時代でもありました。
意外にも真っ先に飛び出したのは、お客人であるエリナでした。
「私は街の外を見てくるね。執事さん、アオイちゃんたちのことはよろしくね!」
「もちろん。おまかせあれ」
エリナを見送り、オサムもまた動き始めます。
「修君! だ、だいじょうぶ?」
不安げに揺れる想い人の瞳に、オサムは片目をぱちり。
「心配いらない、すぐ戻るよ」
そうしてひとつ手のひらをかざせば、庭園のテラスはぴしゃりとふたをしたように遮断され、襲撃者から隠されました。
「守るさ……あおい」
オサムの持つ<スキル>は『料理』、『作法』、そして『結界術』。前ふたつは言わずもがな、結界術は平時においてお嬢さまがたを強い日差しから守るため、陽光を一時遮断したりするのに使われておりましたけれど、危急の時とあらば戦いの術としても活きるのです。
「貴様、聖なる任務を阻むか。我ら神聖帝国騎士団が、ノインラントに名高き聖女三姉妹をもらい受ける。我らが異界神サン・マーの贄として捧げてくれるわ、フッハハハハ!」
「……設定、盛りすぎじゃないか?」
ずらずらずらり、取り囲むいかつい全身甲冑の一団は手に大盾やらモーニングスターやら鉄槌やらを携え、いかにも堅牢ですけれど。
オサムは怯むこともなく、にっ、と口角を上げたのみ。
「いかなる理由があろうと、お嬢さま方に害を成そうとするその罪、許しがたい。排除させてもらうぞ」
「なにを、執事ごときが!」
線の細い執事ひとりなど踏み砕いてくれようと屈強な騎士団が我先にと突撃を敢行し、振るわれる鉄槌がオサムを打ち据えます。
けれど、
「な、なにぃ!?」
がつん、と甲高い音とともに鉄槌が打ち砕いたのは、仲間の兜でした。
オサムの『作法』は無粋な殴打や斬撃をたやすくすり抜け、彼は不埒な敵を手早く『料理』します。
がらん、とくずおれた鎧は中身もろともなめらかに輪切りにされ、びくりと動きを止めた騎士団は嗚咽のようにつぶやきました。
「な……なにをした?」
「『結界術』の応用でね。空間を切断することも、圧縮することもできる。そら、このとおり」
オサムが手をかざすだけで、数人の騎士たちが空中のなにもない空間へ吸い込まれ、跡形もなく消えました。
「我らの聖なる任務が……」
「執事ごときに……!」
「い、いや、本当に……ただの執事か?」
「貴様は……何者だ!?」
ゆらり。慇懃な仕草に涼しげな微笑の執事。その背後に、騎士たちは揺れる尾や広げる翼の影を見たかもしれません。
「なあに。『あくまで執事』、だよ」
転生によって得た異能を余すことなく活用し、外敵を排除する。
そんなオサムの行動原理は、ただひとつ。全てはお嬢さまたちを守るため。
「……さて、これで綺麗に片付いた。街の外の襲撃者は、どうなったかな?」
汗ひとつなく手を払った彼の周囲にはもはや、騎士団の姿はおろか、鎧や武器のひとつさえ見当たりませんでした。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子島住民が異世界転生したら○○だった件
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月01日
参加申し込みの期限
2022年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!