this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子島住民が異世界転生したら○○だった件
<< もどる
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
【マジコーネ:第2紀 魔法の時代】
魔を統べ、世を恐怖で支配する者。魔王。
人を束ね、世に一筋の希望の光を体現する者。勇者。
魔王が現れれば呼応するように勇者もまた姿を現し、これを討伐する……お定まりの、しかし幾度語られても昂揚もたらす、王道たる物語。魔王と勇者にまつわる冒険譚は、剣と魔法の世界を形作る骨子の一つであり、幾重にも綴られてゆくサーガの欠かせぬ一織りだ。
ここではその始まりの一篇を歌いあげてご覧にいれよう。
人と魔の邂逅、そして到来する魔法の時代への入り口の扉を開こう。
「よくぞここまでたどりついた。勇者よ……私が魔王だ。魔王○×△□だ」
実のところ、この魔王の名やその詳細は現代に伝わっていない。魔王リッカル……魔王サン・マー……そのような名も歴史書には散見されるが、いずれも確証の裏付けとなる記述は見つからなかった。
よってここで語られるのは魔王ではなく、その片腕。女将軍
サユル
と、終生に渡って破壊と愛憎の関係を貫いた、勇者アイトであろう。
「来たのね……アイト」
「…………」
魔将軍サユルは魔王擁する魔物軍の全権を与えられた総司令官であり、自らも魔法と魔剣を操り戦場を駆ける美女戦士にして、魔王の愛人でもあった。
類まれなその<スキル>、『Strategieuberschreibung』はあらゆる戦略の類を無効に帰し、白兵戦においても敵の戦術を瞬時に見破る慧眼となり、人民連合軍の兵も将校も、数え切れないほどの人間を屠ってきた。加えて、魔鍛冶師がサユルのためだけに鍛え上げた、彼女の名を冠する『魔剣サ・ユール』が供する絶大な魔力が、魔将軍の地位を確たるものとした。
それでいて、サユルの美貌は魔王軍の和を乱す一因ともなった。魔王その人の寵愛を受けながら、サユルはたびたび魔人も魔物も交えての淫行に及んだのだ。その衝動は内より湧きだす強大な魔力の反動との一説もあるが、ともかく魔王軍内外において事欠かない逸話の数々はやがて、サユルに氷の魔姫の異名を与えた。
かたや、破滅の勇者アイト。彼についてはサユルほどに紐解かれてはいないが、魔を纏う暴虐の勇者として知られている。彼の勇姿や偉業はたびたび、繰り返される破壊の所業により上塗りされた。制御の利かぬ大魔法により街は半壊し、魔物もろともに人質となった子を斬り捨てるも厭わず、誰もかれもを傷つけながら進軍した。
彼にはパーティーの仲間もいたが、この最終決戦においては生存が伝わっておらず、どのような最期を遂げたかようとして知れない。大斧使いの戦士
ユウキ、
聖・ゼロ教の僧侶
サユリ
、七色の呪文を操る魔法使い
ラン
……いずれもアイトの愛人であったとか、アイト自身の魔法に巻き込まれて影のみを残し消し飛んだとか、そのような噂のみが残るばかりだ。
「会いたかったわ。アイト……ずっと、ずうっと、待っていたのよ」
サユルとアイトは幾度となく戦場にまみえたが、いずれも決着がつくことはなかった。別れを惜しんだがためとも言われるが、いずれにせよこの場にあってはもはや終幕が訪れるのみ。
魔王殿の最奥、玉座の間を前に、両者は向かい合う。アイトの背後にはおびただしい魔物のなきがらが転がり千切れ飛ぶ惨憺たる有様であったが、アイト自身も返り血を浴びながら、汗もかかず呼吸のひとつも乱してはいなかった。
ふたりは磁性を帯びるかのように惹かれ合い、情念をぶつけあう。むき出しの感情を刃に乗せて打ち付け合う。そんな関係だった。
「さあ。始めましょう?」
魔王にはもはや目もくれず、サユルは魔剣を抜き放つ。アイトもまた手にした愛剣を一振りし血のりを払う……もとは輝かんばかりの純白をたたえた聖剣も、今や彼自身の魔に侵され、黒ずみ朱く脈を打った。この剣は後世に破滅をもたらす呪物『破光の剣』として伝わっている。
魔と魔が膨張し、魔王殿は崩れ落ちんばかりに悲鳴めいた軋みを上げた。
人の血から蒸留した美酒に酔い、サユルが語ったとされる説話がある。
サユル、そしてアイトは、一説によればともに転生者であったという。
硝子窓をはめ込まれた灰色の石の塔がそびえる世界で、二人は愛し、憎み、傷つけ合い、求め合った。歪にねじくれた感情はどす黒い熱情となり、途切れぬ絆の鎖は呪いと呼ぶべきであったかもしれない。それほどに濃密にして、互いに代えがたい存在だったのだ。
二人は何故あってか別れ、離れ離れとなり、それでもなお探し求めた。勇者と魔将軍。彼らには時空や世界を隔ててもなお続く因縁があったのだ。
アイトの剣術も魔法も凄絶なものだが、サユルにはそれを見切る目、すなわちスキルがあった。結果二人のやりとりはごくシンプルな近接格闘に帰結し、魔剣サ・ユールと破光の剣は幾度となく切り結び、火花を散らし、そのたび持ち手の身体を薄く削っていった。上段から、逆袈裟に、意表を突いて下から切り上げ、数えられないほどに斬り合う軌跡はもはや目で追うこともできず、刃を持つ嵐となって吹き荒れた。
「アイト……アイト……っ!!」
「…………サユル……!!」
強烈な魔の光が乱れ飛び、いつしかそれらは互いの剣を覆い始めた。あふれ出る魔法の素がより攻撃的に形を変え、この凝縮された黒い光刃に変じたのだろうか。
大上段に構えて振り下ろす、渾身の一刀が終焉をもたらした。
「アイト。あたしはいつでも、あなたを……」
人の世を蹂躙した魔将軍の涙とともに二振りの剣は砕け散り、瞬間、極限にまで圧縮された魔法の素……後に『魔力』と呼ばれることになるその輝きが、魔王殿を中心にして爆発した。
二人の逸話はここで唐突に途切れるわけだが、この爆発により広がった『魔力』の波が、マジコーネの民へと影響をおよぼしたのだろう。かつては魔王や魔物たち、それに限られた才を持つ勇者や魔法使いのみに許された奇跡であった魔法だが、この日を境に、多くの民へもまたその目覚めがもたらされたのだ。長く続く、魔法の時代の到来である。
魔将軍サユルと破滅の勇者アイトはその後神格化され、天上に輝く星座へと姿を変え、多数の物語に彩られながら、今も愛憎を交わし続けている。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子島住民が異世界転生したら○○だった件
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月01日
参加申し込みの期限
2022年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!