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【マジコーネ:第6紀 暗黒時代】
「フハハハハ……我が暗黒島へよくぞ来た、勇者
ナガレ
よ。我は異界より降臨せし大魔王
サン・マー
! 我が究極魔法にて、マジコーネの全てを無に帰してやろうぞ、フッハハハハ! ちなみに、究極魔法の詠唱には60秒間かかるぞ。果たしてそれまでに我が城へたどりつき、見事我を倒すことができるかな?」
「展開早くね!?」
世は暗黒時代! 人間たちが貧富の差に一喜一憂している間に、魔族は力を蓄え、着々と準備を整えていたのだ。強力な魔物がダンジョンの外へあふれだし、今や地上のどこも安全ではない。
異世界転生を果たしたばかりの勇者ナガレだが、一刻も早く大魔王を討伐せねばならない。彼に残された時間は、あと一分!
「いきなりそんなこと言われても……まあ、まずはお約束か。<そうび>や<スキル>を確認しないとな」
説明的なセリフをはさみつつ、ナガレは慌てず騒がず落ち着いて、自分のパラメータをチェックする。
『勇者の剣』は振るえば剣先からビームを発射する特殊効果つきのアイテムで、戦闘の役に立ちそうだ。『勇者の盾』『勇者の鎧』の高い防御力も序盤の生存能力を高めてくれるだろう。
スキルの『乱数調整』は、その場での足踏みや雑魚敵を倒すことなどで変数の確率に偏りを生じさせ、ランダム処理に対して常に特定の結果を引き出したり、低確率な幸運を確実に引き寄せたりすることができる。もう一つのスキルは『バグ利用』で、仕様の穴を突いて通常起こり得ない現象を引き起こしたり、通れない場所をショートカットして通り抜けるなど幅広く応用が利くが、場合によってはイベントが進行不能になったりもする諸刃の剣だ。
これらを用いて、勇者は魔王討伐を目指すことになる。
「……ってチートスキルじゃねーか! よく見たら<かたがき>も『RTA勇者』だし!」
ゲームには多岐に渡る楽しみ方があるものだ。前世はゲーマーだったナガレはそれらにも寛容なほうだし、なんならたまに自分でやったりもするが、異世界転生して自分が主人公ともなれば話は別だ。
なおRTAは『Real Time Attack』の略であり、ツールによるアシストを用いないタイムアタックを指す。
「くそ、せめてTAS(Tool Assisted Speedrun)だったらラクだったのに……」
「カチコチカチ。ボーン、ボーン! 大魔王が詠唱開始から10秒経過をお知らせします。RTA勇者はお早めの攻略をオススメしますボーン」
「ナメられとる! つーか説明だけであと50秒かよ、とにかくやるしかねえ!」
というわけで、勇者ナガレのRTAが始まった。
実際RTAといえば幾度もの挑戦と練習によってタイムを縮めていくものだが、そんな時間はありゃしないのでぶっつけ本番でやるしかない。
「ぬおおお、まずはレベル上げだ!」
RTA勇者のレベルはまだ1であり、このままではさすがに魔王には敵わない。
ナガレは勇者の剣を振り回して周囲にビームを連射、雑魚敵を一撃のもとに倒していく。一匹にかけられる時間は0.2~0.5秒ほどだ。次々に処理していく。
ある程度レベルが上がったら近くの街の道具屋へ駆け込み、魔物から得たお金で必要なアイテムを買い揃える。
「『やくそう』を3つ、『三聖女のおまもり』は身代わりアイテムかこれも買っとこう、攻撃アイテムの『エイジのおふだ』も買えるだけ買い込むぜ!」
ここまで8秒経過、残り42秒。
ダンジョンへ突撃、雑魚敵を蹴散らしレベルを上げながら最深部へ。中ボスをエイジのおふだから発射される火球の連射で瞬殺し、宝箱から『破光の剣』をゲット。破光の剣は攻撃力が高いが、勇者の剣のビームは全体攻撃で雑魚処理に非常に便利なので、戦闘では必要に応じ装備を付け替えることにする。
中ボスを倒したことで次のエリアへの関所を封じる結界が解除され、34秒を残して暗黒の森へ突入。
「やべっ、オフトゥンの大群だ! こいつらに掴まったら一発でタイムオーバーになっちまうぜ」
動く寝具へ勇者の剣のビームをぶちかまして弱らせ、破光の剣に持ち替え一匹ずつ処理していく。全滅させるのに5秒もかかってしまった。慎重を期したがためのタイムロスだがいたしかたなし。
『勇者よ、よくぞここまでたどりついた。かつて
魔王ツクヨミ
と名乗っていた私だが、今やこの森に宿る大いなる意思に過ぎない。勇者よ、さまようオフトゥンたちを鎮めてくれたこと、感謝する。我が社の主力商品だったあれらも今では大魔王サン・マーの影響ですっかり野生化してしまい、人を襲っては無理やり惰眠を貪らせる恐るべき魔物として脅威の……』
「だーっ、話が長ぇ! スキップボタンはねーのか!?」
『あ、急ぐの? そう? では簡潔に。お礼にこれをあげよう、大魔王討伐に役立てておくれ。それじゃオヤスミ、zzzzz』
元魔王の意思の語りは9秒にもおよび、残すところ25秒となってしまったが、重要アイテム『コウジのかぎ』と『くじびきけん』x10をゲットして森を出る。
時間配分が肝要なRTAだが、ナガレはここで賭けに出た。多少時間を使ってでも貴重なアイテムの入手を優先すべきと判断したのだ。
2秒をかけて出向いたのは暗黒の森近くの『くじびき場』である。
「くじびきけん全部使って、10回くじを引くぜ! 仕様上このくじびきには乱数調整が使えないんだが、運よくアレを引ければもはや勝ったも同然!」
くじびき1回目:『きなこのきな粉』を手に入れた!
「はずれ! 次つぎ!」
くじびき2回目:『ぴりりの笛』を手に入れた!
くじびき3回目:『シゲルのおふだ』を手に入れた!
「使えねーこともないけど、欲しいのはこれじゃないんだよなあ」
くじびき4回目:『リッカル・ソード』を手に入れた!
くじびき5回目:『ミワチャンの交換日記』を手に入れた!
ちなみに、くじを一回引くごとに1秒かかる。これはくじを引く→アイテムが排出される、というシステム上仕方のないことなのである。
「くそっ、アレが来ねえ! 来い、来いっ……!」
くじびき6回目:『アリサのビキニアーマー』を手に入れた!
「装備できねー」
くじびき7回目:『エリナのビキニアーマー』を手に入れた!
「着れねえってば、なんだよこのビキニアーマー推し!」
くじびき8回目:『黒白のしずく』を手に入れた!
くじびき9回目:『ゴンゾウのレオタード』を手に入れた!
「着れねえーーー!! やべえあと一回だ、来い来い来い……っ!!」
くじびき10回目:『謎団子』を手に入れた!
「っしゃあああ、来たああああああ!!」
無事目的のアイテムをゲットしたところで、残り時間は13秒!
「フハハハ勇者よ、まだそんなところでモタモタしているのかね? 我が魔王城へたどりつくにはまだまだこの先、毒々の沼を越え竜の墓場でボスを倒し、魔女の館のワープゾーンを使い、港で船を手に入れねばならんのにな、フハハ……」
「そんなことする必要はないぜ、いざ魔王城へ!」
「えっ、だってまだ毒々の沼……」
海をはさんで魔王城を望む岬へ2秒で到達すると、取り出したるは謎団子。
「RTA勇者の本領発揮だぜ。スキル『バグ利用』!」
ももももも。ずもももも、ももももももも! 増える、増える、謎団子が増えていく。
原初の神がマジコーネへ残したという伝説のレアアイテムには、仕様として盛り込まれなかった、隠された効果があるという。ナガレはバグ利用スキルによってそれを引き出したのだ。
「無限増殖する謎団子で、橋をかける! これが魔王城への最短ルートだ!」
「ええーっ、そんなのありィーーー!?」
全然アリである。レギュレーションが許す限り、ありとあらゆるバグもグリッチも利用し倒すのがRTAなのだ。
3秒をかけて増えた謎団子の橋を渡ると、この世の全ての鍵を開けたと言われる怪盗コウジのかぎを使って魔王城の扉を開き、ナガレは大魔王サン・マーの目の前に立った。
残り8秒! いざ最終決戦!
と思いきや、ナガレは大魔王の玉座のまわりをぐるぐるぐる。
「ゆ、勇者よ、なにをしてる?」
「乱数調整」
勇者のスキルが揺らぐ変数に一つの真理を導き出す。
大魔王の究極魔法詠唱完了まで、残り5秒!
「いくぜサン・マー! これで決着だ!
クリティカルヒット連打連打連打ーーー!!」
「ぐぼぼぼぼぼあああーーー!?」
乱数調整によりナガレの攻撃全てがクリティカルとなり、大魔王を打ちのめす!
苦し紛れに放つ反撃の魔法がナガレを貫きHPゼロとなるが、『三聖女のおまもり』により即座に復活!
「ダメ押しの『シゲルのおふだ』発動、くらえシゲルサンダー!!」
「しびびびびっ」
「トドメだ! バグ利用でなぜか最強の威力になるただのステゴロパーーーンチッ!!」
「うぎゃああああーーー!!」
ナガレの拳がサン・マーにめり込み、ちゅどどーーーん!! 残り時間1秒ジャストでフィニッシュ!
大魔王は倒れ、マジコーネは勇者ナガレによって救われたのだった。
「ふっ、こいつは記録更新しちまったんじゃねーか? 俺のゲーマーとしての知識と経験のたまものだな……ん?」
ももももも……ずもももも、ごもももももも!
「あれっ、やっべ、謎団子の無限増殖が止まらな……どわーーーっ」
ぷちっ!
その日、剣と魔法の異世界マジコーネは滅んだ。
バグ利用はほどほどに。
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3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月01日
参加申し込みの期限
2022年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月08日 11時00分
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