サイバー、下町、ほのぼの未来｜リアクション

サイバー、下町、ほのぼの未来

●エピローグ

　ジンジャの境内に戻ると、シオは空を泳ぐクジラさんを仰いでなにかお願い事をするように呟いていた。
「これで大丈夫です。クジラさんは『お三夜さま』を認識しました。もうＱちゃんがむやみやたらに追いかけて来たりビームを撃ってきたりすることもないでしょう」
　一同はただ、唖然である。
　どうしてシオがそんなに簡単にクジラさんに干渉できるのか、不思議でならなかったのだ。
　まゆらが発した次なる問いは、全員の問いの集積といえた。
「シオさん……あなた、一体何者？」

「ふふ……まあいいじゃあないですか」

　シオはくすくす笑って石段を下りる。
「え、待ってよ、シオさん！」
「さー、改めて、皆で楽しいサイバー下町巡りをしましょう」
「シオさーん！」
　まゆらとタルトが彼女を追いかけて階段を駆け下っていく。
　道哉と修、ラッセルと庵はゆっくりとそれを追う。
　
　先をゆくシオは、石段を下りたところで、振り返ってネコジマジンジャを方を見た。

　――お三夜さまと狛猫さんが健やかに過ごせますように。
　――その周囲のものが健康で幸せであるようお見守りください。

「精一杯がんばりますね」

＜了＞

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あとがき

担当マスター：笈地行
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございます。笈地です。

今回はちょっと某電脳眼鏡なＳＦアニメっぽいイメージでした。
昭和とＳＦの組み合わせってけっこう好物だったりします。
電脳だけじゃなくて、あやかし的なことや、不思議なことも残っている感じ……
やっぱり　すこしふしぎ　になってしまったのでした。

深読みもいっぱいしていただいて楽しかったです。
この話は、読み切り限定の設定なので、
なんとなーくＳＦっぽい雰囲気を楽しんでいただましたらありがたいです。

次は「モフれ！第３６回寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト！」です。
良かったらそちらのシナリオもご参加くださいねー。
それではまたお会いしましょう。笈地でした。

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