- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
サイバー、下町、ほのぼの未来
●チャットスペース『天空の祠』
BlueMallow> 俺は前々からこの世界に違和感を覚えてた。
KINGS> どうしたブルーマロウ。
BlueMallow> 例の都市伝説の件だ。
KINGS> ああ、『幻のラーメン屋台』の。
BlueMallow> 寝子暦１３７１～７３年の紙記録を読んだ事があるが小麦は豊富に有ったはずだ。
BlueMallow> なのになぜラーメンは滅びたんだ？
Dr.T> 興味深い問いだ。
Dr.T> 小麦のような自然食材が貴重になった理由については所説あるね。
Dr.T> 過剰な人口増加、穀倉地帯の戦地化、合成食材の発展、エトセトラエトセトラ。
BlueMallow> 本当にそれだけなんだろうか。
BlueMallow> 俺は、屋台が世界の謎を解く手掛かりになるんじゃないかと考えている。
KINGS> 世界の謎かあ。壮大だな。俺は単純にラーメンを食べてみたい。
Dr.T> それらしいものを創ることは可能だろうよ。
Dr.T> 昔の食べ物でも、データベースでレシピくらいは調べられるだろう。
BlueMallow> たしかに。
Dr.T> キングスなら簡単に入手できるだろう。そしてレシピが分かれば、
Dr.T> 素材と調理方法を合成食材にデータでフィードバックさせて、味を再現させるのは、
Dr.T> そんなに難しくない。
Dr.T> 味ってのは化学物質への反応だからね。
Dr.T> 味の要素になっている化学物質を適切に組み合わせていけば、データ上はどんな味でも創れる。
BlueMallow> 理論上はそうだが。
KINGS> でもさー、それってロマンがないよな。
Dr.T> ロマンか。キングスらしい。そう、先ほどの話はあくまで理論上の話だ。
Dr.T> 1000年前に滅びた食べ物の味が、実際にどんなものだったのか。
Dr.T> 現物を食べられる機会があるなら、試してみたいね。
Dr.T> 温度とか食感とか、レシピだけじゃ再現しきれない要素もあると思うし。
KINGS> そうそう。そこじゃん、宝物はさ。
Dr.T> というわけで、あたしはそろそろ行くよ。
Dr.T> 屋台の痕跡を追ってみる。ワクワクするね。
BlueMallow> 俺も落ちます。
BlueMallow> ネコジマジンジャに行ってみようかと。
BlueMallow> 非サイバーのジンジャにはシステム把握外の何かがあるかもしれない。
KINGS> 隠れていると探求したくなるのが人のさがだよな。どっかで会ったら協力しよーぜ。
Dr.T> 了解。幸運を祈る。
BlueMallow> Ｑちゃんが動いているらしい。お互い気をつけよう。グットラック。
チャットスペースを抜けた『BlueMallow』こと八神 修は、カフェの片隅で瞳を開けた。
古風な文字チャットだ。
だが、だからこそシステムの抜け穴として、クローズドにヤバい話もできる。
修は何事もなかったように珈琲を飲み干した。
合成だが、エンジニアたちの努力で、美味い苦みと香りがする。
――温度とか食感とか、レシピだけじゃ再現しきれない要素もあると思うし。
脳裏にDr.Tの言葉が蘇った。
もしもこの世界の歴史に人口の爆発増加が無かったら、戦争が無かったら、合成食材の発展がなかったら、ラーメンはいまもあったのだろうか。
（覚悟を持ち世界の現実を知ろう。事実も、真実も、真実の奥の更なる真実もだ）
修は端末から自動でドリンク代が支払われたのを確認すると、カフェを後にした。
BlueMallow> 俺は前々からこの世界に違和感を覚えてた。
KINGS> どうしたブルーマロウ。
BlueMallow> 例の都市伝説の件だ。
KINGS> ああ、『幻のラーメン屋台』の。
BlueMallow> 寝子暦１３７１～７３年の紙記録を読んだ事があるが小麦は豊富に有ったはずだ。
BlueMallow> なのになぜラーメンは滅びたんだ？
Dr.T> 興味深い問いだ。
Dr.T> 小麦のような自然食材が貴重になった理由については所説あるね。
Dr.T> 過剰な人口増加、穀倉地帯の戦地化、合成食材の発展、エトセトラエトセトラ。
BlueMallow> 本当にそれだけなんだろうか。
BlueMallow> 俺は、屋台が世界の謎を解く手掛かりになるんじゃないかと考えている。
KINGS> 世界の謎かあ。壮大だな。俺は単純にラーメンを食べてみたい。
Dr.T> それらしいものを創ることは可能だろうよ。
Dr.T> 昔の食べ物でも、データベースでレシピくらいは調べられるだろう。
BlueMallow> たしかに。
Dr.T> キングスなら簡単に入手できるだろう。そしてレシピが分かれば、
Dr.T> 素材と調理方法を合成食材にデータでフィードバックさせて、味を再現させるのは、
Dr.T> そんなに難しくない。
Dr.T> 味ってのは化学物質への反応だからね。
Dr.T> 味の要素になっている化学物質を適切に組み合わせていけば、データ上はどんな味でも創れる。
BlueMallow> 理論上はそうだが。
KINGS> でもさー、それってロマンがないよな。
Dr.T> ロマンか。キングスらしい。そう、先ほどの話はあくまで理論上の話だ。
Dr.T> 1000年前に滅びた食べ物の味が、実際にどんなものだったのか。
Dr.T> 現物を食べられる機会があるなら、試してみたいね。
Dr.T> 温度とか食感とか、レシピだけじゃ再現しきれない要素もあると思うし。
KINGS> そうそう。そこじゃん、宝物はさ。
Dr.T> というわけで、あたしはそろそろ行くよ。
Dr.T> 屋台の痕跡を追ってみる。ワクワクするね。
BlueMallow> 俺も落ちます。
BlueMallow> ネコジマジンジャに行ってみようかと。
BlueMallow> 非サイバーのジンジャにはシステム把握外の何かがあるかもしれない。
KINGS> 隠れていると探求したくなるのが人のさがだよな。どっかで会ったら協力しよーぜ。
Dr.T> 了解。幸運を祈る。
BlueMallow> Ｑちゃんが動いているらしい。お互い気をつけよう。グットラック。
チャットスペースを抜けた『BlueMallow』こと八神 修は、カフェの片隅で瞳を開けた。
古風な文字チャットだ。
だが、だからこそシステムの抜け穴として、クローズドにヤバい話もできる。
修は何事もなかったように珈琲を飲み干した。
合成だが、エンジニアたちの努力で、美味い苦みと香りがする。
――温度とか食感とか、レシピだけじゃ再現しきれない要素もあると思うし。
脳裏にDr.Tの言葉が蘇った。
もしもこの世界の歴史に人口の爆発増加が無かったら、戦争が無かったら、合成食材の発展がなかったら、ラーメンはいまもあったのだろうか。
（覚悟を持ち世界の現実を知ろう。事実も、真実も、真実の奥の更なる真実もだ）
修は端末から自動でドリンク代が支払われたのを確認すると、カフェを後にした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2022年03月29日
- 参加申し込みの期限
-
- 2022年04月05日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2022年04月05日 11時00分
