アニマル☆スパリゾート｜リアクション

アニマル☆スパリゾート

●スパリゾートに行こう

「ただでさえ夏は暑いのに、蒸し暑い猫鳴館……」
　半ば蒸し焼きになっていた月原想花のところに、大型スパリゾート施設のオープン記念招待券が届いた。
　室内外に様々なお風呂、大型プール、ゲームコーナー、宴会場と施設は充実しているので退屈しのぎにはなりそうだ。
「プールはともかく、温泉で汗を流してのんびり過ごすのはいいかもしれないね」
　気分転換に行ってみるか、と想花は行く支度を始めた。
「水着は……寝子高のスク水しか持ってないけど、まあいいよね」

「スパリゾートの招待券をいただいてしまったわ」
　届いた招待券を見ながら、どうしようかしらと三宅葉月は考える。
　少し考えた後、せっかくなので行ってみることにした。

　森篠家にも、大型スパリゾートの記念招待券が届いた。
「もしかして、お姉ちゃん懸賞に当たったとか？」
　招待券を手にした森篠奏子が姉の森篠琳子に聞く。
「そんなものには応募してないわよ」
「じゃあ、何で来たのかな？」
　ランダムじゃない？　と不思議に思いつつ琳子が招待券を見ると有効期限が週末までになっていた。
「週末か。ちょうどいいわね」
　琳子は家族揃って行こうと提案したが、母は仕事で行けないので姉妹で行くことに。
　夏休みの思い出になると、奏子は喜んだ。
　そうと決まれば、さっそく準備！
　琳子に買ってもらった肩と背中にフリルがついたドット柄の水色ワンピース水着を取り出し、奏子は出かける用意をし始めた。

「スパリゾートって初めてだ。どんなところか楽しみだ」
　桜井ラッセルは、いろいろ想像しながら水着や着替えを用意する。

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