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【海開き】Enjoy Beach Opening!
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◆
マリンスクールを出た後、紗月と理緒はシートのところに戻っていた。
「紗月ー、オイル塗ってー♪」
「後で私にも塗ってね?」
「もちろん!」
ごろんとシートに転がった理緒の背中に、紗月は丁寧にサンオイルを塗っていく。さすが売れっ子グラドルと言うべきか、肌はどこもすべすべだ。
紗月もグラドルになって身をもって理解したが、学生との二足のわらじは大変だ。高校時代からこの多忙なスケジュールをこなしながら、グラドルとしての自分磨きも欠かさずに居た理緒の凄さを、紗月は改めて実感していた。
「はい、塗り終わったよ」
「ありがと。じゃあ交代ね」
今度は紗月が塗ってもらう番だ。
背中に感じる理緒の手のひらのあたたかさが心地よく、紗月の意識は少しずつまどろんでいく。その前にそっと呟いた。
「理緒ちゃん……また来年の海開きもこうしていようね……」
「来年も、これからもずっとね」
まどろみの中へ落ちる寸前、理緒の優しい声を聞いた気がした。
◆
アスレチックでひとしきり遊んた萌々子とぴりりは、流石に少し疲れてきたので一度浜辺に戻っていた。
「おまたせしました」
「ありがとなのです」
場所取りしていたぴりりの隣に腰をおろして、海の家で買ってきたジュースのカップを片方渡した。
「それじゃあ、乾杯です」
「乾杯です!」
カップの縁をこつんとぶつけ、静かに乾杯。
アスレチックで遊んで喉が渇いていたのか、二人ともいいジュースの飲みっぷりだった。
ぷはっ、と一息ついたのは大体同時。
それから萌々子はスマホで時刻を確認して、ちょっと驚いた顔をする。
「だいぶ遊んだつもりでしたけど、まだお昼くらいなんですね」
「まだまだ楽しめるのです。でもその前に……」
「お腹空いてきましたよね」
時間もそうだし、何よりアスレチックでがっつり身体を動かしてきた後なので。
今日を思いっきり楽しむために、二人は海の家へと向かうのだった。
◆
「あいたっ」
友だちの投げたビーチボールがぶつかって、
落合 まゆら
は小さくうめいた。
「まゆらごめーんっ!」
「平気平気ー!」
と波打ち際を漂うボールを拾い上げて投げ返すまゆらに、別の友人が声をかける。、
「っていうかまゆらさー、何かぼーっとしてない?」
「えっ、そうかな?」
とは言ったものの、原因に心当たりはあった。
寝子島アニメーション学院声優科二年生の彼女は、校内選抜で今年の春アニメへの出演者として選ばれていた。と言ってもガヤで、たまにカーナビの音声や猫の鳴き声をやらせてもらう程度だ。
つい先日、その出演作は最終回の収録を迎えた。まゆらに割り当てられたのはやはりガヤで、自分がどう評価されてるかと思うとどうしても気がかりではあった。
そこから将来のことで色々とモヤモヤしてしまっているから、多分そのせいなのだろう。
海開きでみんなとぱーっと遊べば、そのうちすっきりするかなとも思う。
「そんなまゆらさんにおすすめのイベントを見つけちゃったんだな~」
と、また別の友人がぐっと親指で背後を指す。
激辛カレー大食い大会だった。
「参加しよっ!」
「いいじゃん、皆で出よ!」
「ええ……」
ノリの良い友人たちに、どうしたものかと戸惑うまゆら。辛いのは苦手なのだ。
「優勝したらカレー一ヶ月タダだって!」
「ほんと?」
「ほんとほんと」
駆け出し声優の卵見習い候補心得未満の身としては、一ヶ月分の食費が保証されるのは魅力的だ。
結局その魅力に抗えず、まゆらは友人たちと一緒に参加することにした。
◆
客足も落ち着いたところで、想花はようやく休み時間をもらった。お腹も空いてきたタイミングだし、ちょうど良かったのかもしれない。
(何食べようかな)
海岸にはキャットロードから出張してきた屋台なんかも色々あって、お腹をほどよく惑わせてくる。とりあえず一通り見てから決めようかと歩いていると、燃えるように真っ赤で派手なノボリが目に入った。
目を引くソレに、つい足を止める。
「……激辛カレー大食い大会」
パイプフェンスで区切られた大会スペースには、数人の挑戦者の姿が見えた。こんな暑い日によくやるなと思う。暑い日だからこそ辛いもの、というのはあるかもしれないが。それにしたって激辛を食べることもないだろうに。
想花自身は特に参加する気もないので、ノボリに背を向けその場を後にしようと、
「参加希望の方ですかー?」
スタッフの人に捕まえられた。
「え」
「ギリギリですけどまだ間に合いますよ!」
「え、いや、ぼ、ぼくはべつに……辛いのダメだし……」
しどろもどろになってお断りしようとする想花だが、スタッフの人は聞いてるんだか聞いてないんだか。予期せぬ展開とビビリ癖があわさった結果、誤解を解く機会もろくにないまま、参加者としてエントリーする羽目になってしまった。
こうなったからには逃げたらだめだ、と思ってしまったせいもあるかもしれない。これが普通のカレーなら、まだ「お腹空いてたしまあいいか」で済ませられたのかもしれないが。
ほどなくして、カレー大会が幕を開ける。
『優勝し、一ヶ月無料券を手にするのは誰か!?』
ノリノリで進行を務めているのは、主催のカレーショップの店長さんである。
供されたシーフードカレーを前に、
リリエル・エーテライト
は瞳を輝かせた。友人の
メリィ・ランページ
も一緒だ。
「うわぁ♪美味しそうなカレーですね! どっちが先に食べきれるか勝負です!」
隣のメリィに笑いかけるリリエル。しかし彼女はこの時、この大会の趣旨を完全には理解していなかったのである。
『それではスタート!』
「では、いただきます!」
店長さんの声を合図に、スプーンでまずは一口。
「はむ……もぐもぐ……おいし――うっ!?」
スパイスとシーフードの味わいが口の中に広がったのもつかの間、襲いかかる圧倒的な辛味。トウガラシの瓶が口の中で破裂したみたいな衝撃に、リリエルの顔は一瞬で真っ赤になったし涙目になった。まばたきするとぼろぼろ涙がこぼれさえしてくる。
「か、辛いです?! けほっ、これすっごく辛いです!! メリィちゃん大丈夫ですか!?」
隣を見ると、メリィもやはり辛さには面食らっているようだった。これは想像していたよりも厳しい戦いになりそうだ。
予想外の激辛さに面食らってしまったけれど、ひとまず落ち着きを取り戻す。リリエルだって激辛に挑むのは初めてではないのだ。
(私も星幽塔激辛チャレンジで激辛カレーは経験済みです!)
あの時の経験を思い出す。こういう時に大事なのは、辛さに怯んで止まらないこと。止まればその間に辛さをますます感じることになって、さらに手が止まってしまう。
「勢いで乗り切るです!」
意を決して二口目を口にすると、そのまま勢いでどんどん食べ進めていく。
(よくあんなペースで食べられるなあ)
そんな右隣のリリエルの勢いをチラ見した想花は、もしかして覚悟していたよりは辛くないのかと考えてしまった。辛いからこその勢いだとは周囲からわからないので、そう思ってしまうのも仕方ない。
参加してしまったからには食べないという選択肢は取れないし、優勝を狙う動機も必要もないのだ。想花は腹をくくってカレーを食べ始め、
舌が燃えるかと思った。
(いや辛っ、おいし、辛っ、痛っ!?)
やっぱりめちゃくちゃ辛かった。シーフードの旨味が引き立つようになっていて美味しいのだが、ソレ以上にとにかく辛い。火を吹く辛さというのはまさにこのことを言うのだろう、一口だけで身体がかーっと熱くなってくるのがわかる。
(こ、これは流石に無理かも……)
用意されていたマンゴーラッシーのグラスに手を伸ばし、すがるように飲ん、
(――甘っ!?)
むせた。
マンゴーラッシーは濃厚で、これでもかとばかりに甘い。多分カレーの辛さにあわせた結果こうなったのだろうが、激辛に触れた直後の舌と脳みそを混乱でシェイクさせてくるくらいには甘い。これはこれで飲むのに覚悟が要るタイプの代物だった。
「こ、これは流石に無理……」
逃げてはだめだ、って言ってる場合じゃないと思った。
そんな他の参加者の様子には目もくれず、まゆらはカレーを食べ進めていた。一緒に参加した友人たちもヒィヒィ言っているが、今はひとまず気にしない。
参加するからには優勝を目指したいし、そうすると他のことに気を取られてスプーンを止めている余裕はないのだ。
一心不乱に三分の一ほど食べ進めたところで、まゆらの全身は日差しの下ではしゃいだ後みたいに汗まみれになっていた。まだ海に入ってもないのに、水着もすっかり濡れてしまっている。
(これも一ヶ月無料券のためと思えば……でも辛い、甘いものほしい……)
次の瞬間、口に運んだカレーは甘かった。甘口とかではなく、甘味そのものの意味で。
「っ!?」
突然極端に振れた味覚に思わず咳き込む。あまりの辛さのせいか、『甘味変換(SWEET CHANGE)』を暴発させてしまったようだ。素でものすごく甘いマンゴーラッシーを飲み、いったん舌をリセットさせた。
ろっこんが発動したままなら優勝できる気もしたけれど、流石にそれはズルいのでナシだ。
周囲を見ると、想花をはじめ数人が既にリタイアしている。残っている中で特にペースが早いのはリリエルだ。汗だくになりながら一心不乱にカレーを食べ進める彼女は、まだまだ止まりそうにない。
負けてられない、とまゆらはカレーを食べるペースをアップした。しかしこの激辛シーフードカレーは具材が形を残しているので、急ぎすぎてお腹に来ないようにだけは注意する必要があった。
それにマンゴーラッシーを飲むのもほどほどにしないと、こっちでお腹が膨れてしまいそうだ。主にご飯で辛さを紛らわせるようにして、激辛カレーを食べ進める。
そのうちに一人また一人と参加者がリタイアしていき、気付いた時には残っているはまゆらとリリエルの二人だけになっていた。
ほんの一瞬、二人の目があう。
ここまで残ってくるとやはり優勝を目指そうという気になってくるもので、交錯する視線からは互いに負けないという気持ちがこもっていた。
(メリィちゃんのぶんも頑張りますよ!)
既に脱落してしまった友人のぶんもという勢いでリリエルはさらにカレーを食べ進めた。
星幽塔での激辛チャレンジの経験が活きているのか、ペースは彼女のほうが早い。完食した皿の数で言えば二人は互角で、しかしリリエルが先にもう一皿完食しようと――その時だった。
(――うっ!)
お腹に来た。勢いで乗り切ろうとしてペースを上げていたせいで、具材をよく噛んで飲み込めていなかったのだろうか。リリエルのお腹が悲鳴を上げた。
スプーンを持つ手がプルプルと震える。お皿はきれいに空になっていて、少なくともこの皿のぶんに関しては残すところこの一口のみ。
その一口が、果てしなく遠く感じる。
(今のうちに!)
リリエルが止まっている間に、まゆらは彼女に追いついた。流石にお腹が苦しくなってきてペースが鈍るけれど、それでも何とかもう一皿を完食する。
しかし次のお皿を一口食べたところで、リリエルが残っていた一口分を口に運んだ。
これでまた同点。流石にそろそろキツいが――そう思った矢先、
「もうムリです……」
リリエルがついにギブアップした。……と、いうことは。
『おおーっと、これで他の参加者が全員ギブアップ! 激辛カレー大食い大会、優勝は落合まゆらさんでーす!』
「や、やった……」
店長さんのアナウンスに、まゆらはスプーンを置いてビーチチェアの背にもたれかかった。やったじゃん、と駆け寄ってくる友人たちに応える余裕も今はまだない。
燃え尽きた、というべきだろうか。お腹は現在進行系で燃えているんだけども。
大会が終わった後も、激辛カレーの辛さはすぐにはなくならなかった。
「ま、まだ少し口の中がヒリヒリします……」
メリィともども激辛の余韻が残る口を抱えたまま、リリエルは浜辺で少し食休みすすことにした。
「お腹がもう少し落ち着いたら、口直しに冷たいアイスでも食べましょう……」
カレー自体は美味しかったので、今度は普通の辛さのが食べられたらいいなと思うリリエルだった。
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グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
32人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年02月22日
参加申し込みの期限
2022年03月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月01日 11時00分
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