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◆
羽生 碧南
の場合。
潮と熱をはらんだ海風が、髪をそよがせて流れていった。
太陽の角度に合わせて斜めに差したパラソルの下、ビーチチェアに寝そべって、寄せては返す波の音に耳をすましていると、ああ自分に必要なのはこれだったんだと実感する。
1カ月後に迫ったインターハイ。今年、寝子高女子バスケ部は出場が決まっていた。碧南たち3年生の大半は大学受験のため、夏休み前の県大会を機に引退するのが通常だったが、インターハイへの出場が決まったことでそれが延期されている形だった。もちろんインターハイで好成績を残せばその上の国体、さらにはウインターカップまで出場を望めるが、さすがにそこまでは皮算用が過ぎるだろう。とりあえず、現段階では。
現実的に見て、これが最後の大会出場だった。ずっとインターハイを目標にしてきた者として、その努力が報われるだけでもうれしいのに、まさかキャプテンとして臨むことになろうとは。
本来なら喜ぶべきなのかもしれないが、今はまだそこまで心が追いついておらず、これは重責だと、プレッシャーが重くのしかかって心がふさぐ。
最近、練習をしていても、思ったとおりに体が動かせてないと感じているのもきっとそのせい。このままでは先に心が押しつぶされてまいってしまいそうだと思って、今日はあえて部活を休み、海へきた。
頭がからっぽになるまで泳ぎきって、疲れた体をビーチチェアに預けていると、普段の煩わしさから解放されて、心が軽く――……。
「ちょっと! この水着のどこが悪いって言うの!?」
突然、このリラクゼーションに最適の場に似つかわしくない怒りの声が聞こえてきて、碧南は目をぱっちり開いた。
声のしたほうを向くと、後輩の浅見柚乃と霧生愛が、飲み物を手にこっちへ戻ってくる姿が見えた。
「べつに悪いなんて言ってません。ただ、ちょっと、ねえ……」
「あー、その目! 目が言ってる! 何よ、何か言いたいことがあるならはっきり言ったらどう! 感じ悪い」
どうやら水着のことで言い争いになっているらしい。
柚乃は肩口や裾にフリルをあしらったかわいらしいワンピースを、愛はビタミンカラーで快活な印象を与えるビキニを着用している。
柚乃が特別おかしな格好をしているようには見えないが、愛からするとどこかが変に見えて、そして柚乃はそんな愛の感じた内容が気になって仕方ないようだった。
本人からすればこれでいいつもりなのに、他人におかしいと見られたら、気になるのは当然だろう。
「碧南先輩、これどうぞ。
で、私の水着のどこがそんなに悪いって?」
「そうして羽生先輩と並んでみれば一目瞭然じゃないですか。ワンピースなんて、体に自信のない人が着る物ですよ。たとえば、おなか周りがゆるーいとか? 浅見先輩、基礎練サボりすぎなんじゃないですか? 部活帰りもよく買い食いしてるって聞きますし。腰の辺りのラインが丸く――」
「なんですって!」
「はいはい、そこまで。
2人とも、ここは公共の場だから。火花散らすのやめようね?」
柚乃から受け取ったジュースをひとまず置いて、碧南は仲裁に入った。
この2人、事あるごとに火花を散らして、いつも碧南が間に入ってストップをかけなくてはいけなくなる。
いがみ合う2人のそばには必ず自分がいるということ、その意味を理解しきれていない碧南は単純に、そんなに馬が合わないなら一緒にいなければいいのに、と思う。そうすれば互いにいら立つこともないのでは、と不思議に思うが、かといって、それを口にしたりすればきっとまた口論の火種になるのはわかりきっていたので、口に出したりはしない。
それに、強い闘争心を持つのは悪いことじゃない。そういったガッツは運動部部員には欠かせない資質だし、結果的にプラスに働いて、ここ最近2人は目覚ましく成長している。切磋琢磨というやつだ。互いに磨き合い、向上していることを当の本人たちが気付いているかは不明だが、碧南たち3年生が去った後の寝子高女子バスケ部の将来を担う存在になるのは間違いないだろう。
ただ、今回のように必要以上に反目し合うのも考えものだった。キャプテンとしての統制力が試されているのかもしれない、と思いつつ、碧南は2人を眺める。
「私は、柚乃のワンピース水着はいいと思うわ。柚乃の持つしなやかな女性的ラインにすごく合ってて、柚乃は自分の持つ魅力をよく理解していると思う。愛は引き締まった体つきが健康的でいいわね。胸の曲線がきれいだし、脇から腰にかけてと背中のラインがすっきりしてて、それを際立たせるビキニがすごく似合ってる。
つまりね、総じて2人とも自分の強みがよくわかっていて、魅力的だってこと」
碧南の言葉に、2人は互いを見合った。
褒められて悪い気はしないが、それを言っている碧南はといえば、中学からずっと続けているバスケのおかげで適度に引き締まった体の持ち主で、さらには大きくてみずみずしい胸のふくらみやその下の思わず触りたくなるような鍛えられた腹筋、驚くくらい細い腰から続くすらりと伸びた長い足など、その上から服を纏っている普段はともかく、こうして海にいて、その肢体を惜しげもなくさらしている今は、人目を引かずにはおかない存在である。
こんな肉体の持ち主を前にしている状態で、そんなことを言われても……。2人は視線を合わせて、お互い同じことを考えていると理解する。
2人の間で微妙な空気が漂っているのを感知した碧南は、何かまずったかな? と内心ちょっとあせりつつ、付け加えた。
「いつまでも眉間にしわ寄せて言い合うなんて、せっかくの美人がだいなしよ。
こうして海に来たんだから、もっと楽しいことをしましょ」
「……はい」
「……わかりました」
2人が同意してくれたことにほっとして、ジュースで喉を潤すと、碧南は2人に提案をした。
「それでももし、やりあいたいって気持ちがあるなら、これで発散したらどう?」
碧南が2人に手渡したのは水鉄砲だった。海水を入れて、互いを撃ち合う。これならずっと平和的だし、感情の発散にもちょうどいい。
フェイントをかけて回避したり、突発的に共闘して1人を追い詰めたり、かと思えば寝返ってもう1人を強襲したり。さんさんと照りつける太陽が、部活でほど良く焼けた3人の体を黄金色に輝かせる中、顔や胸を濡らす水滴に「きゃあ」と声を上げ、笑い声を響かせていると、男3人から一緒にビーチボールをしないかと誘われた。
3人でいて、声をかけられるのはよくあることだ。時には誘いに乗ることもあるけれど、今日はそういう気分じゃなくて。ごめんなさい、と笑顔で断って、3人で波打ち際を離れて荷物の所へ戻った。
ビーチチェアや広げたバスタオルの上、そのまま砂に寝転がったりと、思い思いの体勢で疲れた体を休める。
パラソルの模様を眺めながら碧南は、
(受験勉強があるから、こんなに遊べるのももしかするとこれで最後かもしれないなあ)
なんて、ぼんやり思う。
まだ夏は始まったばかりなのに。
(受験生の夏って、実は冬なのかな。まあでも、17歳の夏は1回限りだし。遊ぶ機会を逃したりはしないけどね。
遊ぶといえば、この間買った新作乙女ゲー、また積ゲーになっちゃうのかな……)
さすがにいつでも遊べるゲームの優先順位は、遊びの中でも下に位置するのは仕方ないことだ。せっかく発売日に買ったのに、ちょっともやっとするけど。
(明日からはまた練習の日々だな……)
そんなことを考えていると、柚乃も同じことを考えたか
「明日の今ごろは、私たち、体育館にいるんですね」
と残念そうにつぶやく声がした。
碧南は目を閉じてほほ笑む。
「インターハイ、頑張ろうね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年02月15日
参加申し込みの期限
2022年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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