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◆
水上 桜
の場合。
終業のベルが鳴る。
午後の授業を終え、掃除を済ませ、ホームルームの終わりを告げるベル。それを機に、学生たちは下校へと移る。あるいは部活を始めるべく、それぞれ入っている部室へ向かう。
桜の場合、水泳部と家庭科同好会だ。掛け持ちしているため、どちらへ行くかは都度違う。
「桜、家庭科室行くんでしょ。途中まで一緒に行こ」
かばんに教科書等詰め込んでいると、クラスメイトに誘われた。
桜はにこっと笑い、申し訳なさそうに首を振って「ごめんねー」と断る。
「あれ? 今日水泳部だった?」
「ううん。水泳部はお休みの日」
「だよね」
「でも生徒会があるから」
「あ、今日役員会あるんだ?」
「うん」
だからね、と話して、かばんを手に教室を出た。
玄関へ向かう者たちとは逆に歩き、生徒会役員室へ向かう。
ドアをノックし。
「失礼しまーす」
と断ってから開けると、もうすでに生徒会面々がそろって着席していた。
「遅れましたか?」
定時なんてないけど、なんか、そういう雰囲気だなーって思いながらの軽い質問に、会長が笑顔で首を振った。
「さあ、桜さんも席について。始めるわよ。今日の議題は、1学期の振り返りと2学期の予習確認ね」
促されるまま自分の席につき、急いで会計帳を広げた。
会長たちが取り上げる、各月で行ってきた定例イベントや週間行事の都度の出来事に対して、どういう内容のものだったかのおさらいと、そのとき起きたハプニング、それへの対処の方法や反省点をあらためて、書記に確認をとりながら各自で思ったことを話す。そんな中で、桜の役目はその際かかった準備費や修繕費等支出の数字の読み上げと、来学期に繰り越す予算の周知、そして補正予算が必要かどうかの確認だった。
2学期は体育祭や文化祭をはじめ学校行事が目白押しで、そのたびに各部や同好会へ支出する予算が必要になる。予算に上限がある以上、配分はどうしたって偏ってしまうから、それを各部長たちに説明、理解してもらうためにはまず生徒会役員が各部、同好会の1年間の活動成績の把握と認知が前もって必要だった。
現状、まだ予定の段階だが、担当教諭や校長と話し合って予算確保するためにも、「このくらいは必要です」という数字と説得材料がほしい。そのため、会計である桜の予備知識が重要だった。
「この件に関してですが、桜さん?」
「ご報告します。去年の会計帳を見ますと、こうなっています。この部は去年県大会に優勝して、今年は部員数を多く増やしていますから、予算はおそらくこの2倍になるかと思われます。かわりにこちらの部たちは部員数の減少で同好会になっていますから、今年の予算は3分の2程度で済むでしょう。そこから捻出した費用をこちらに回せば――」
去年の生徒会の会計帳と照会しながら説明をする。
「――このことから、来学期の予算は大きく見積もってもこの域を出ないのではないかと思われます」
「ありがとう、桜さん。これならどうやら2学期も問題なく迎えられそうね。
じゃあ、本日の生徒会会議はこれにて終了。みんな、お疲れさまでした」
会長の言葉とともに、ふっと空気が変わった。
「あー、疲れたー」
とその場で伸びをしたり、窓際の棚に用意してあったお茶を煎れにいったり。
「ねえねえ。お茶請けは? 買ってないの?」
「あ、うん。前のときに袋開けたお徳用袋、まだ残ってたと思って」
「あー、あれね。ちょっと待って。確かこの棚に……あったあった。これでしょ」
「みんな、これ知ってる? この前CMでやってたやつ。スーパーで見かけたから買ってきちゃった」
「わあ、それ、食べてみたかったんだ。いいの?」
「いいよー。みんなで食べるのがおいしいもん」
「あ、じゃあ私、これね」
口々に言いながら、かばんから取り出したお菓子の袋をテーブルの真ん中でパーティー開きにする。お茶を片手にそれぞれ好きな物をつまみながら、最近気になっているあれやこれやをめいめいが思いつくままに話し合った。
授業の話から最近の失敗談、ペットの話に家族の話、アイドルの話、ちょっと気になっている男の子の話から夏休みの予定など、特につながりもないままコロコロ話の種は変わって、そのくせ水のように途切れがない。
(ま、どうしてもこういうノリになるよね、男の子いないと)
今期の生徒会はめずらしく、全員が女子ばかりの女帝生徒会。女子ならではの、特に深い意味もない、口に出した先から消えていく、たわいのないおしゃべりになんとなく耳を傾け、みんなと一緒に笑い合いながら、桜はぱりんとポテチをかみ割った。
今度の夏休み何しようかなー、海は絶対外せないわね、秋までに絶対彼氏つくる! みたいなことを話しているうちに、あっという間に時間が過ぎて。帰宅を促す音楽がスピーカーから流れてきて、全員が時計を見た。
「もうこんな時間なんだ。やば。帰らないと」
これが潮時、と誰もが考えたようで、それぞれ立ち上がり、かばんへと手を伸ばす。
ふと、赤い日差しに誘われるように窓のほうへ目を向けるとそこにはみごとな茜色の夕暮れが広がっていて、桜は目を奪われた。
「桜? 帰らないの?」
ドアの鍵を持った会長が廊下から聞いてくる。
「えっ? あ、ごめん。帰る」
急いで部屋を出て、会長に付き合って職員室に部屋の鍵を返しに行った。
「もう7時前か。時間のたつのって、ほんと早いわね」
なんて会話しながら靴箱まで行き、上履きから履き替えて外へ出ると、
「じゃあまたね」
「うん。またあした」
校門前で別れて、フェンスに沿って歩く。暗くなったグラウンドでは、サッカー部の部員らしき人影が数人、後片付けをしていた。コートに散らばったたくさんのサッカーボールを拾ってかごに入れている。
その様子をなんとなく目で追いながら、角まで歩く。
もうあの真っ赤で複雑な色は消えていて、空は薄い紺色に染まってしまっている。
白くて小さな月が遠くに見えて。それを眺めながら桜は、帰ったら何をしようかな、この空をモチーフにビーズアクセ作ろうか、なんて、ぼんやり考えていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年02月15日
参加申し込みの期限
2022年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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