ハッピーバースデー！　７月☆｜リアクション

ハッピーバースデー！　７月☆

●誕生日の夜　これからも２人で

　その後は桜花寮の夏朝の自室に夏夜を招き、２人一緒に誕生日パーティを。
　夏夜の外泊だが、猫鳴館にこの日、予め泊まると連絡をしてあるので大丈夫だ。
　冷蔵庫からチョコレートケーキを取り出すと、それぞれ選んだ色の１と８のろうそくを立てる。
　互いを思って選んだ色のろうそくに火をつけてから、部屋を暗くする。
　しばらくろうそくの火をじっと見つめてから、歌おう！　と夏朝が言い『Happy Birthday to You』を手拍子しながら一緒に歌う。
　それから、一緒にろうそくを吹き消した。
「お誕生日おめでとう、夏夜ちゃん！」
「夏朝も……お誕生日おめでとう。これからも、よろしく」
　顔を見合わせ、微笑む２人はとても嬉しそうだ。

　夕飯とケーキ、お菓子を食べながら２人はお祝いをした。
「ケーキ、美味しい……」
「夏朝は本当にチョコレートケーキが好きだね……口にチョコついているよ」
　しょうがないな……と苦笑し、夏夜は夏朝の口元を紙ナプキンで拭いた。
「ありがとう、夏夜ちゃん」
　
　食事が終わったら後片付けを。協力して行ったので早く終わった。
「夏夜ちゃん、お風呂に入ろう！」
「うん、入ろう」
　お祝いタイムの後は一緒にお風呂。
　背中の流しっこをしたり、頭を洗ってあげたりとバスタイムも２人で楽しんだ。
　お風呂上りでサッパリし、パジャマに着替えてからは眠くなるまでお話を。
　星ヶ丘にいたおはぎのぬいぐるみや他のぬいぐるみを撫でて遊んだり。
　ふたりっきりで初めて迎える誕生日ということもあり、楽しい話題は尽きなかった。

　もっとふたりっきりの楽しい時間を過ごしたいところだが、眠たくなってきたのでお開きに。
「……そろそろ寝ようか、夏夜ちゃん」
「そうだね、夏朝。眠くなってきたし……」
　夏夜は２段ベッドの上で、夏朝は下で眠ることに。
「おやすみ、夏夜ちゃん。良い夢を！」
　皆それぞれ、時々でも一緒に過ごせればと夏朝は思う。
「おやすみ、夏朝。良い夢を」
　家族の皆も、各々の時を過ごしている。
　いつも集えるわけではないけど、時々でも一緒に過ごせれば。
　これからも幸せな日々が続くよう、夏夜は願う。
「また今度、ハルくん達とも遊ぼうね！」
「そうだね。ハルくんとも今度また遊ぼう」
　一緒にいない猫パペットがいたら、より楽しい時間になっていたかもしれない。
　今頃、何してるかな？　なんてことを話しているうちに２人は睡魔に襲われた。

（来年も一緒に、誕生日を祝えるといいね……）
　そんなことを思いつつ、夏朝と夏夜は眠りについた。
　夢の中でも、２人は楽しい時間を過ごしているのだろうか。

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