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ろっこんカレイドスコープ
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◆
それはある日の放課後のことだった。
とある教室の前を通りがかった
喜矢武 あいお
は、扉の向こうから聞こえてきた話し声に足を止めた。
放課後の喧騒というほどの賑やかさではなく、むしろ多少抑えた調子でさえある。そんな話し声が耳に届く程度には、辺りには人気がなかった。
というか、廊下に居るのはあいお一人だ。それもそのはず、
(ここって空き教室でしたよねぇ?)
あいおもたまたま通りがかっただけで、普通なら生徒は用がないはずの場所なのだ。
こんな場所で、いったい誰が何の話をしているのだろう?
気になったあいおは、扉の前にしゃがんで耳を当てた。扉の向こうから漏れ聞こえる会話に意識を集中すると、自然と息を潜める格好になる。
「……金欠……」
「俺も……金……」
「バイト……なくなっ……」
金欠。
なるほどそれは確かに、高校生にとっては身近で深刻な問題だ。話題としては決しておかしなものじゃない。
これが空き教室でかわされる会話でなければ、だが。
「……は誰か………」
「…田とか、金……持ってそ……」
「いいじゃ……狙って……」
話題はやがて金欠を嘆くものから、ほにゃらら田某をどうやって呼び出すかの相談へとシフトし始めた。
聞き耳を立てたまま、あいおはふんふんと一人うなずく。
(どうやら数人の生徒がカツアゲの相談をしているようですねぇ)
なるほど、空き教室でこっそりと話すのも納得だ。カツアゲの相談なんて、誰かに聞かれたら一大事――って。
「――え」
叫んでしまいそうになって、咄嗟に口元を抑える。その拍子に掠れた音が一瞬だけ漏れた。
幸いにして扉の向こうに動きはない。聞こえなかったのか、聞こえても空耳と思われたのか。
(ええええ! めっちゃヤバイこと聞いちゃいましたぁ!)
耳はしっかり扉に当てたまま、いったいどうするべきか、どうすればいいかがあいおの頭の中でぐるぐる回る。
放置してしまえば、ほにゃらら田某さんがカツアゲのターゲットになってしまうのは間違いない。
では止めに入る? 生徒会長だとかならともかく、新入生のあいおが一人で入っていったところで相手にされないだろう。
こんな時、思い浮かぶのはあの先生だ。
(せめて熊先生が来てくれれば……)
生活指導の
吉田 熊吉
先生なら、バシっと言って彼らを止めてくれるだろう。職員室へ呼びに行こうかと、あいおは腰を浮かせかけた。
しかし、探している間に彼らがいなくなってしまったら? そう思うと、足が止まってしまう。
どうすればと頭を抱えるあいおの視界の端で、いつも持ち歩いているマイクがキラリと輝いた。これを使って声真似しろと、ろっこんを発動しろと言われたような気がした。
もれいびになったという自覚はあった。でもどんなろっこんを得たのかはわからなかった。
それが今、わかった気がする。
(やってみましょう!)
空き教室の脇、廊下の陰に隠れてマイクを握る。そこからどうすれば発動できるのかは、自然と理解できていた。
イメージするのは、熊先生が誰かを叱る時の声。お腹の底にしっかりと力を入れて――。
「このバカタコがっ! お前らが何を企んでるかお見通しだっ、すぐに生徒指導室へ来いっ!」
がらんとした廊下を震わせる大音声は、熊先生の声そのもの。それが確かに、あいおの喉からほとばしり出たのだ。
イメージした音に声を変化させるろっこん、『ミラクル☆ボイスチェンジ』が初めて発動した瞬間であった。
(ほ、ほんとに熊先生の声が出た……!)
青い瞳をぱちくりさせて、あいおはマイクと教室を交互に見やる。
隣の教室からはガタガタと机や椅子のひっくり返る音と、山の中で熊でも見たかのような慌てふためく声と足音が聞こえてきた。
「げぇ!? 熊センセー!?」
「ヤバいヤバい!」
「ご、ごめんなさーい!」
かえって怒られそうな、ものすごい勢いで扉が開いた。
あいおが顔を覗かせると、半ば団子になりながら教室を飛び出していく生徒たちの後ろ姿が見えた。
命からがら熊から逃げ出すような様子を見る限り、もうこんなことはやらないだろう。「バレた」と思わせたことが、いい薬になるはずだ。
やがて彼らの足音も遠ざかり、静けさを取り戻した廊下で、あいおはマイクを握りしめてひとりはしゃぐ。
「僕が学校の平和を守ったんですよぉ!」
決して目立つようなことではなかったが、初めて使ったろっこんで人助けができたのだから良い気分だった。
――その日の夜。
放課後の出来事で調子に乗ってしまったあいおは配信中、「モノマネができる」とリスナーに得意げに言ってのけた。
そうしてリスナーから聞きたいモノマネを募集し、ハードルを上げに上げた結果――。
「あ、あれ? 今日はモノマネの調子がよくないですわね……?」
ろっこんが不発、笑えない状況になってしまうのだった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年12月28日
参加申し込みの期限
2022年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年01月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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