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いつかのどこか、半円状に座席が並んだ大きなホールのような一室。
白衣を纏った
万条 幸次が、スクリーンに映し出されたスライドを得意そうな顔で披露している。
題して、『猫チェンジにおける形態変化』。
自身のろっこんの形態変化の段階と、それぞれの特徴をまとめた研究成果である。
使うのも自分、ろっこんの影響を受けるのも自分ということで、いわば研究し放題。
だから発表の完成度は高く、幸次のソレは会場の人々から喝采をもって讃えられた――。
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「皆さんありが……んん?」
幸次が目を覚ますと、そこは公園の一角の木陰だった。
大きなホールも、拍手を降らせる人たちも、研究成果のスライドもない。幸次が着ているのは白衣じゃなくて、学校帰りの制服のまま。
その日は七月にしては涼しくて、風がそよぐ木陰の心地よさは特に別格で。寄り道してぼーっとしているうちに眠ってしまっていたらしい。
「もしかしたらああいう世界もあったのかな」
膝の上で同じく寝ていた花遊の頭をひと撫でしていると、「くぁ」とあくびが一つこぼれた。
花遊も起きないし、もう少しだけ寝ていようかなと思う。
そうして次に見た夢は、さてどんなものだったろうか。
はじめてろっこんを使った日の記憶か、フツウを守るためにろっこんを駆使する戦いか、それとも……。
ここに描くのは、ろっこんがある日々の万華鏡。
覗く人、覗き方ですべてが変わる、ろっこんにまつわるいくつもの風景だ。
万条 幸次さん、ハロウィンキャンペーンご当選おめでとうござました!
というわけでハローワールド、風雅です。
今回はハロウィンキャンペーンのプレゼントシナリオのお届けとなります。
シナリオ概要
ろっこんやあやかしの特殊能力にまつわる日常からバトルまで、参加者の方が個別かつ自由にシチュエーションを設定できるシナリオとなります。
シチュエーションの例
・バレないようにこっそり能力を使っている日常風景
・初めて発動した日の回想
・ろっこんを駆使してのバトル
・ろっこんが暴走してしまったIFの世界
その他にもお好きなようにシチュエーションを設定し、自由にアクションをかけてみてください、
また今回のシナリオはその性質上、グループ参加でない限り他の参加者に影響が生じることはありません。
ド派手に暴走させたりしても他の参加者に迷惑かかることはないのでご安心ください。
それでは、ご参加お待ちしております。