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晴れぬなら晴らしてみせよう、てるてる坊主
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てるてる坊主達の修復を追えた月詠と響也が、神社の石段を降りて来た。
柱に吊るそうと二人が祭壇に近づいたその時、石榴のろっこんの影響が消え、先に吊るされていた緑首坊主が力を取り戻した。
小さな旋風が、仲間を拘束する月詠と響也に襲い掛かる。
風に煽られて怯んだ響也の手から、白首坊主が逃げ出した。
「待てっ!」
白首坊主を追い掛ける響也の後ろから、サオラ姿のシダが駆けて来た。
「シダが 追い掛ける 背中に乗れ!」
サオラとしてしか会った事のない響也は、シダに話し掛けられ驚いた。
「早くしろ!」
響也が躊躇っている間にも、白首坊主が離れていく。
響也は逃げる白首坊主に焦って、シダの背に乗った。詳しい話は後でも出来る。
「ごめん、頼む!」
「わかった!」
シダが全力で白首坊主を追い掛ける。
2メートル、1メートル、50センチ…。ぐんぐんと近づき、とうとうシダが白首坊主に並ぶ。響也は振り落とされないようにバランスを取りながら、手を伸ばして白首坊主の首を掴まえた。
シダがスピードを落として止まると、響也はすぐにその背から降りた。
「重かったろう、ありがとうな」
響也がシダの頭を優しく撫でると、シダは人間の姿に戻った。
響也が驚きのあまり固まってしまう。
「驚いたか?」
シダが響也に聞くが、そんな事は当たり前だ。不思議な動物だとばかり思って可愛がっていたら可愛い女の子だったとかいう昔話のような現実に、響也の混乱は収まらない。
「シンロイ だまってて ごめん シダ 本当は 人間だった 言うタイミング なかった だます気なかった ゆるしてほしい」
真摯に謝罪するシダの姿に、響也は慌てて怒ってなんかいないと伝える。
「よかった また ヴァイオリン 聞かせてね」
シダにウィンクされて、響也は目を逸らしながら頷いた。
(本当に、女の子なんだな…)
その頬がほんのり赤いのは、明かりのせいか、それとも…。
「戻ろう!」
差し伸べられたシダの手を響也が握ると、二人は揃って走り出した。
一方、祭壇にはまだ旋風が吹き荒れていた。
「このままじゃ、柱が倒れる!」
天野が傾く柱を支える。
「大丈夫よ、天ちゃんは、あたしが守ってみせるわ!」
尾鎌が天野の隣で柱を支えながら、風に向かって吼える。
しかし、強風に煽られ、柱はぐらりと傾いた。
シダと共に戻ってきた響也が、それを見て思わず叫ぶ。
「誰か! 怪力のろっこんの人はいないのかよ!!」
「呼んだか?」
文貴はそう言ってメガネのブリッジを押し上げ、からかうような視線を響也に向けると、柱を支えに走った。
ろっこん『邪道にして王道、正道にして外道』で強化された腕力が、傾いていた柱を垂直に押し戻す。
ようやく、てるてる坊主を誘導してきた一団が、祭壇に到着した。
「お願い、助けて!」
羽衣がてるてる坊主に懇願すると、黄首坊主が柱の根元に穴を開けた。
柱が30センチほど地面に埋まり、固定される。
赤首坊主と黄首坊主が、吊るされた緑首坊主の周りを回ると、徐々に旋風が収まってきた。
すぐに他のてるてる坊主達も緑首坊主と同様に祭壇中央の柱に吊るされる。
ぶら下がるてるてる坊主達を見て、文貴が懐かしさにしみじみと呟く。
「思い出すぜ…。ひーちゃんが小さい頃 遠足や運動会の前日には一家総出で、てるてる坊主を作ったもんさ。…今じゃすっかりそんな事もなくなっちまったが、俺もガキの頃はずいぶんコイツらに世話んなったな…」
「でも、なんかものたりないのだ!」
文貴の隣で唸った真央は、背負っていたリュックを下ろし、中を探る。
祭壇では、簡単にライトアップ出来る舞台装置的なライトが手に入らず、近くの店で懐中電灯をかき集めて来た宗次が、懐中電灯のスイッチを入れ、てるてる坊主に光が当たるように設置していた。
経費は報酬に入っている。やっぱり今回も赤字のようだ。
月詠は、『光る物』として松明や蝋燭は誰かが持ってくるだろうと思い、『光を呼ぶ物』となりそうな、七色に光るビー玉やおはじきを詰め合わせたガラスの瓶を祭壇に置く。
雨雲を司ると言われる龍神の龍の頸の珠は流石に用意出来ないが、龍神が作り出すとされる虹の色を表現したガラスの瓶は、周りの光源を反射して、キラキラと光を反射している。
「どうだ 男前が上がったろ」
てるてる坊主を眺めているうちに、てるてる坊主の顔が薄くなっている事に気がついた文貴が、書を嗜む者としての腕の見せ所とばかりに、てるてる坊主に眉と目鼻を凛々しく描き直し、自慢げな笑顔を教授に向けた。
「き、君、君…何を…何て事を…」
教授はガクガクと震える指を文貴に向ける。
「じゃじゃーん! これで可愛くなったのだ!!」
今度は真央がにゃふふと笑って、大きな破れ跡に可愛らしい猫のアップリケを施したてるてる坊主を見せる。それは、教授に会心の一撃を与えた。
教授は言葉もなく倒れ、泡を吹いて気を失った。
「これ、どうしたもんスかね」
舞衣が足先で教授をつつく。
「せっかくだから、お供えしておけばいいさね」
満月の言葉に、舞衣が教授を引き摺って、祭壇に転がした。教授も本望だろう。
聖が、清めて五色に飾った鏡を祭壇の五方に供えると、用意した白い手拭いとそれを留める五色の紐を儀式に参加する者達に配った。
思った通り、白い手拭いを被って紐で留めた者達はてるてる坊主の頭を模しているようだ。
聖も同じように手拭を被り、首元を紐で留める。白いワンピースと合わさって、よりてるてる坊主の仮装に近くなる。
「では、皆さん、そろそろ始めましょうか」
聖は、集まった者達に呼び掛けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月13日
参加申し込みの期限
2013年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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