this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
素材を求めて
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
軽装で出かけた
漫 歩
は軽い足取りで道をゆく。青い目は建ち並ぶ店舗に向けられた。路上で知り合いを見掛けると軽い挨拶を交わす。
「近道をいくか」
店舗の細い隙間を抜けて薄暗い路地を進む。突き当りを右手に折れて直進すると雑木林が見えてきた。
硬い路面は柔らかい土へと変わる。下草を踏みながら奥へと進む。
すると上から声が降ってきた。
「あたしの領域に無断で入るのは誰だい?」
歩は明るい笑顔で上を向いた。
「君に会いに来たんだ」
「あたしに? 初対面だと思うけど」
ジョロウグモは木の幹に張り付いた状態で眺める。興味を引いたのか。八本の脚を使って地上に降りた。
「あんた、なかなかの男前だね」
「君も素敵だよ。すらりとした脚が魅力的で、いろいろな靴を履きこなせそうだ」
歩は視線を下げてジョロウグモの脚を見つめる。その熱心な視線に八本の脚を交差させた。
「いきなりだと恥ずかしいじゃないか」
「ごめん。俺って靴の付喪神だから、どうしても気になって」
「嬉しいんだけど、あたしも女性だから少しドキドキしたよ。もしかしてあたしに会いに来た理由は脚なのかい?」
ジョロウグモは艶やかな黒髪を指でとかす。ちらちらと視線をやり、言葉を待った。
「初めて会って思ったことで、それが理由ではないんだ。実は世話になっている大家のバァさんから素材集めを頼まれた。なんでも君の糸が生地に必要になるらしい」
「ああ、そっちね。あたしの糸は滑らかで強度もあるから生地には最高なのさ」
少し落胆した声で言った。
「なんでもするから、少し糸を貰えないかな」
「本当になんでもする?」
ジョロウグモは、ほんのりと頬を赤らめて問い掛ける。
「なんでもっていうか。程々のことなら」
「じゃあ、デートしてよ」
「いいよ。どこに行こうか。遊園地や繁華街で遊ぶのもいいよな」
「場所はここでいいよ。あたしは大きいからね。背中に乗りなよ」
ジョロウグモは八本の脚を折り畳んで低い姿勢を取った。歩は軽い跳躍で背中に飛び乗る。
「あたしの腰に手を回しなよ。落ちるかもしれないからね」
「なんか照れるね」
歩は横向きの姿勢でジョロウグモの腰に片腕を回した。
二人は雑木林の中を気ままに進む。
「あたしに合う靴ってあるのかな」
「あるよ。細長いブーツで赤が合うと思うよ。大人の女性としての気品も期待できる」
「そうなのかい? 考えたこともなかったよ。薄暗いところにいると性格も暗くなるのかもね」
後ろを振り向き、寂しそうな横顔を見せた。
「そんなことはない。だって俺と普通に会話ができるじゃん。大丈夫だって」
歩の明るい表情に励まされ、ジョロウグモは気恥ずかしそうな顔で小さく頷いた。
別れの時がきた。歩は両手に一杯の糸を貰った。
「ありがとう。また来るよ」
「うん、待ってる」
お互いに両手を振った。歩は素材を手に弾むように引き返す。
「おや、あんたも初顔だね。あたしに会いに来た訳ではなくて迷子かい?」
「迷子ではないのですー。ゼロなのですー」
歩は足を止めた。後ろを振り返るとジョロウグモが上体を前に倒した格好となっていた。相手はふわふわの白いドレスを着た小柄な少女、
ゼロ・シーアールシー
だった。長い銀髪は緩いウェーブが掛かっていて腰の辺りまであった。
「本当に迷子なのか?」
呟いた歩は様子を窺う。
「ゼロね。迷子じゃなければ、何しに来たんだよ」
「糸を少し分けて欲しいのです」
「そんな簡単にはあげられないよ。高価な物なんだからね」
その遣り取りを見ていた歩は、そうだよな、と言いながら腕を組んだ。
ゼロは無表情で言葉を続ける。
「美しい黒髪で素晴らしいプロポーションを誇るジョロウグモさんの糸が、どうしても必要なのですー」
「そこまで言われると。仕方ない子だよ」
ジョロウグモは嬉々として糸を吐き出す。その塊をゼロに手渡した。
「その手があったか」
歩は言いながら軽い足取りで帰っていった。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
素材を求めて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月24日
参加申し込みの期限
2021年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!