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あやかし大集会! ~花緑青駅で会いましょう~
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「アンケート調査、終了ですぅ」
色んなところに色んな大きさの丸がたくさん書きこまれたホワイトボードを手に、愛唯が星空厨房に戻る頃には、修とあおいの唐揚げとクッキーも、アリスのハンバーガーとホットドックも出来上がり、ご近所カフェのウェイトレスなヴィーゼの手と血の腕も借りてパーティ会場へ次々と運ばれていっていた。できたて寝子島料理を横目に、愛唯は手の空いた女幽霊のシェフと一緒に人気のメニューを集計する。
「うぅん、接戦ですねぇ」
どれもこれも人気があったものの、僅差での一位はコーラフロート。二位のフライドチキンの座は修とあおいの唐揚げに譲って、三位のはちみつ入りコーヒーを作成することにする。
「どれもおいしそうですねぇ」
「つまみ食いしたいくらいデス」
ヴィーゼの手で会場に運ばれて行く料理を見送る愛唯の隣でうっとりと呟くアリスに、女幽霊がお手伝いのお礼にとあまりものの材料だけれどと簡単なまかないを作って供する。
殻欠けアサリと身投げホタルイカのパスタに合わせるのは、愛唯に教わりながら試しに作ったコーラフロート。
「あっ、こういうのはどうでしょうかぁ」
褐色の炭酸飲料の上に山盛りのバニラアイスの上、愛唯は修とあおいが作った星型クッキーをひとつ乗せて飾りにする。
「わ、可愛い!」
「いいね」
顔を見合わせて笑いあう修とあおいにも、女幽霊は星型クッキートッピングのコーラフロートを作って差し出す。
おつかれさま、ありがとう、と女幽霊シェフから渡された心づくしのまかないの乗った銀盆をそれぞれ手に、修とあおい、それからアリスはパーティ会場へと向かった。
「おつかれさまですぅ」
三人を見送って、愛唯は次は何をお手伝いしようかと周囲を見回す。
厨房の作業台の上にはまだまだたくさんの食材が積まれている。シェフと一緒にいろんなメニューを考えてみてもいい、どんなものを食べてみたいかまたパーティ会場を聞いて巡ってみてもいい。
「パーティが盛り上がるのは楽しいよねえ」
賑わう会場を眺めやってふんわり笑う愛唯の目に、上空に咲く花火が映る。まん丸に開く花火、流星群のような花火、オバケのかたちした花火。色とりどりの花火に和む瞳に映るのは、真っ赤な翼を背に広げて舞い降りてくるウェイトレス。
よく見れば血を操って翼としている吸血鬼のウェイトレスは、厨房の前に立つなりシェフにはちみつ入りコーヒーを所望した。
「だってみんなすごく美味しそうにしてるわ!」
ちょっとだけ休憩したっていいわよね、と妖艶に笑ってみせる吸血鬼は、血よりもコーヒーが好きらしい。
「あとコーラフロートたくさん作ってね。こっちも人気よ」
コーラフロート作成に忙しくなるシェフに代わり、雪唯はヴィーゼのためにはちみつ入りコーヒーを淹れる。
「ずっとここで働いているみたいに馴染んでるわね」
大人びた雰囲気のウェイトレスに声を掛けられ、雪唯は小さく笑んだ。
「だってわたしのおしごとでみかける、創作キャラクターとしての幽霊さんよりもずっとずっとかわいいんですもの」
声優アイドルとして活動している愛唯は柔らかな笑みを見せる。例外もあれど、アニメに出てくる幽霊は大抵がおどろおどろしかったり人に害を為したりする。けれど今ここでパーティに興じているあやかしたちは、みんな楽しそうで愛嬌があって可愛らしい。
応援したくなるってものです、と作業台の前で真剣な顔つきでコーラのグラスにバニラアイスを盛り付けている女幽霊を振り返る。手伝いますぅ、と近づけば、女幽霊は安心したように頬を緩めた。
(かわいいもののために、めいっぱい!)
コーラフロートやはちみつ入りコーヒーを好むかわいいおばけさんたちのためにも、パーティやカフェが盛況になるお手伝いがしたい。
「次はなんのお料理を作りましょうか!」
「すわってー」
「のせてー」
駅前広場に足を踏み入れた途端、わらわらと寄って来たさまざまのかたちした椅子とテーブルに周りを囲まれ、修とあおいは顔を見合わせた。
「それでは失礼しますのデス!」
真正面に居座ったふかふかソファとガラス張りのサイドテーブルの圧に押されたアリスが早々に居場所を定め、銀盆に乗せたパスタとコーラフロートをもぐもぐし始める。
「それじゃあ俺たちも」
「うん、座らせてもらおう!」
双子のようなお揃いのスツールに腰を下ろせば、取り囲んでいた他の椅子たちは別の使用者を探すためにパーティ会場へと散らばって行った。
賑やかなあやかしの群れが去っても、頭上には花火が次々と開き、周りではあやかしたちがひっきりなしになにかしらを喋っては笑いあい、笑っては喋りあい。
外灯代わりな人魂たちの蒼白い光に照らし出された霊界の景色を眺めながら、ふたりはコーラフロートに山盛りのバニラアイスをのんびり味わう。
不思議な光や花火の色に照らし出される景色はこの世にない風景のようで妙に綺麗で、コーラの風味を纏った甘いアイスクリームは美味しくて、──それもこれもきっと、隣に大好きな女の子が居てくれるからで。
じんわりと胸に満ちて行く温かな気持ちに知らず頬を緩めながら、修は周りのあやかしたちがうまいうまいと口にしている食べ物を眺めやる。唐揚げにクッキー、コーヒーにハンバーガー。さっき作って、調理方法を伝えたばかりの食べ物が早速広まっているのを目にするのは、
(なんか、新鮮だ)
そう思うと同時、この不思議な世界で出される自分たちの世界の食べ物を目にして感じるのは、
(当たり前にあるものの価値を大切にしていきたい)
そんなしみじみとした気持ちだった。
「すわってー」
あおいがコーラフロートを食べ終えた頃を見計らってか、別の椅子がとてとてとやってくる。
「はーい、座らせてー」
あどけない様子の椅子の付喪神に笑う、六人兄弟の長女なあおいの様子に修が思わず微笑んだそのとき、
「手足のあるおねーさーん!」
「タスケテタスケテー!」
頭上に浮かぶ漆黒の船からたくさんの人魂たちがふわふわと降って来て、あっと言う間にあおいを包み込んだ。ふわりと宙に浮かび上がりながら、あおいは楽しそうに笑う。
「あおい」
「大丈夫よ、修君。ちょっと行ってくるね」
俺も、と言いかけた修に、あおいは首を横に振る。また明日ね、と手を振りながら光を纏って星空へ昇って行くあおいがあんまり綺麗で可愛くて、修はうっかり見惚れてしまった。
知らず赤くなる頬を片手に抑え、せめて手を振り返して小さな約束をする。
「また、明日」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月20日
参加申し込みの期限
2021年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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