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あやかし大集会! ~花緑青駅で会いましょう~
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ミルクの中を進んでいるような真っ白な濃霧を抜けたかと思えば、目の前にあったのは煉瓦造りのレトロな駅で。
しかも意外に近代的なカフェやホテルに囲まれた駅前広場ではおばけちゃんなきなことよく似たような似ていないようなおばけじみたナニカたちが賑やかにお祭り騒ぎをしていて。
「っ……」
思わず踵を返そうとした途端、動く椅子やらテーブルやらに座れだの何か乗せろだのと逃げる隙なく取り囲まれ詰め寄られ、
「きなこちゃん……!」
一縷の望みときなこを呼んでも、きなこの返事はない。いつのまにやら姿を消してしまっていたきなこを探し、まゆらはきょろきょろおろおろする。
「まゆらちゃん、仕方ないよ」
膝元までにじり寄って来たアンティークソファと硝子板のテーブルをまゆらの肩から見下ろし、ありあが息を吐いた。
「ほら、食事でもしようよ」
まゆらの肩からふわりと身軽に飛び降り、ありあはテーブルの上に立つ。座れ座れとしつこく促され、まゆらも仕方なしにソファに腰掛ける。
居場所を定めてしまえば、周りをぐるりと囲んでいた椅子やテーブルの付喪神たちは他の犠牲者──もとい使用者を探すべく広場へと散って行った。
「……フィギュアのあたしが何か食べ物を食べられるはずもないんだけどね……」
「何か調達してくるわ」
テーブルの端にちょこんと腰掛けて黄昏るありあに元気を出してほしくて、まゆらが立ち上がろうとした途端、
「はーい、こちらをどうぞー」
血の腕を引き連れたウェイトレスが慣れた仕草で寄って来て、テーブルに次々と食べ物飲み物を置いて行ってくれた。
「コチラもどうぞデスー。ホットドッグにタコスなのデス!」
どう見ても人間な少女もやって来て、お代はいらないのデスここは天国ならぬ霊界なのデス、と鼻歌まじりに食べ物の皿を置いて行く。
「アンケートにもご協力お願いしますぅ」
最後にお手製アンケートボードを抱えてやってきた柔らかな雰囲気の女性に、声優の卵なまゆらは思わず目を丸くした。
「雪寄愛唯さん……?!」
「こんにちはぁ」
最近名を聞くことの多い声優アイドルは、ちょっぴり挙動不審になるまゆらにおっとりと笑いかけ、お好きなものにマルをつけてくれるかしらぁ、とペンを差し出した。どうやらカフェで提供する食べ物飲み物のアンケートを取っているらしい。
「ご協力ありがとう、ゆっくりしていってねぇ」
まゆらとありあ、二人分のアンケートを取り、にこやかに手を振ってあやかしたちの中へと消えて行く妙に霊界に馴染んだ様子の声優アイドルの背中をまゆらは呆然と見送るも、
「さあ食べて」
「お皿使って」
テーブルの上に乗せられた皿もフォークもスプーンも、みんながみんな騒がしい。
「……これ、一応料理だよね?」
目を白黒させながら、付喪神たちの勢いに圧されてホットドッグを手に取る。目玉のかたちをしたものやカラカラに干からびたナニカもあるものの、ウェイトレスと少女が置いて行ってくれたものは口にしやすそうなかたちをしている。
「まあ、夢だし」
どうにでもなるよね、と口にしたホットドックはふわふわのパンにパキッと歯触りのいいウィンナーにカレーソテーのキャベツと思っていたよりずっと美味しい。
「このおばけジュース、なかなかいけるよね」
食べ物を口にできないと肩をすくめていたありあも、不思議そうな嬉しそうな顔で銀色にも虹色にも色を変えるジュースのストローに口をつけている。
「色々と試してみるのも悪くないかも」
わくわくとした顔でテーブルの上を歩き回っては焼きそばパンをひとかじり、身投げホタルイカの干物もひとかじり。
「霊界ってあの幽霊とかがいるあの霊界だよね……」
「そうだね……あ、これ食べる? 美味しいよ」
神妙な顔をするまゆらに頷きつつ、大きさの関係で食べきれない食べ物を差し出す。
「……まあ、夢の中らしいし」
「そうそう、これは夢だから」
「そんなに怖いところでもなさそうだし」
「そうそう、大丈夫大丈夫、夢だからね」
自分が付喪神であることを知られたくないありあはまゆらにそう刷り込みつつ、どう見てもフツウではないこの場所に然程怯えてはいないまゆらの様子に一安心。
「次はこれをどうぞー」
「うん、ありがと」
付喪神カップによって運ばれて来た飲み物に、まゆらはにこりと笑いかける。動く無機物の姿にも大分慣れた。
「おばけジュース、案外いけるよね」
くいーっと飲み干してから、まゆらは首を傾げる。
「あれー、これおばけジュースー?」
ふわふわと喋るまゆらの顔が真っ赤なことに気づき、ありあはぎょっと目を剥く。付喪神カップを捕まえて確かめてみれば、僅かに中身の残ったカップの中から漂うのは紛うことなきアルコール臭。
「って、お供えお神酒なんか呑んでんじゃねー!」
「うふふ、ミスティー、かわいいーミスティー、これおいしーよー」
「って、あたしまでお神酒のませようとするなー! まだ未成年だし、だいたいあんたも未成年でしょ──きゃっ、ちょっ、やめっ、」
うっかり酔っ払ってふわふわと気持ちよくなってしまったまゆらはありあを抱きしめ、ついでに付喪神カップの底にちょっぴり残っていたお神酒を飲ませる。人間にとってはちょっぴりでも、人形サイズのありあにとっては充分に酔っ払ってしまう量で、──結果、出来上がるは陽気な酔っ払いふたり。
「踊ろう、ミスティ!」
「うん、まゆらちゃん!」
おもむろに立ち上がってくるくる回り始めるまゆらの肩にありあが飛び乗り、その楽し気な様子に周りの付喪神な椅子やテーブルがつられ、ついでに広場で飲み食いしていたきなこや他のあやかしたちが加わって、駅前広場は大賑わいの大騒ぎ。
その真ん中で、ありあとまゆらは歌って踊って笑って泣いて。酔いに任せて大暴れ。
──朝、ベッドで目覚めたときに不審に思うだろう記憶喪失も得体のしれない頭痛も酒臭さも、なんだか疲れ果てて見える宝物のフィギュアも、今はとりあえずは棚の上ならぬ霊界の上。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月20日
参加申し込みの期限
2021年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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