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あやかし大集会! ~花緑青駅で会いましょう~
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「お化けジュースと焼きそばパンをどうぞー」
テーブルと椅子の付喪神たちに座れ座れとにじり寄られて席につく家族連れとその友人らしい四人に、ヴィーゼはあやかし食事メニューの中でも口にしやすそうなふたつを給仕する。
「変わったメニューにチャレンジしてみたいです」
「はーい、それならこちらがおすすめですー」
お化けジュースで乾杯したあと、甘いような酸っぱいような、実体があるようなないような味に面白そうに笑う智瑜に血液の手でメニューを差し出し、
「人型の君にはこれとか、これとかかしら」
一緒にメニューを覗き込んで白い指先で示すのは、骸骨ポテトに目玉まんじゅう、三角頭巾チョコパイ。
「それじゃあ、お願いします!」
「はい、お待ちください~」
注文を通す間の暇つぶしにと、ヴィーゼは広場の真ん中近くで演奏しているピアノやギターを指し示す。
「歌も歌えるんですか?」
「ひとの世界の歌は大抵演奏できるはずよ」
わ、と目を輝かせ、智瑜は焼きそばパンを恐る恐る齧っている夕にリクエストをする。
「夕さんの歌声聞いてみたいです。日暮さんとデュエットとか!」
「でゅえっとはできませんけど……」
これ普通に美味しいですよ、と智瑜に焼きそばパンを渡し、夕は楽器の付喪神たちのいる舞台へ軽い足取りで向かった。受付らしいヴァイオリンに頼み、木製テーブルの付喪神の上にぴょんと立つ。
ピアノにギターに太鼓、色んな楽器たちが手慣れた様子で奏で始めるのは、日曜朝から放送されている戦隊番組のアップテンポなオープニング。
「夕なあ、最近ナントカレンジャーのブラック君が可愛らし可愛らし言うてなあ」
いつのまにか頼んでいたお供えお神酒を飲みながら困惑顔をする日暮の肩を叩いて励まし、今度は智瑜とこんの番。
「こんちゃん、一緒に歌いましょう!」
「こんも! こんもうたうー!」
テーブルの舞台から降りる夕とタッチ交代、ふたりで手を繋いで歌うのはこども向けほのぼのアニメ映画で使われていた明るいテンポの主題歌。
あやかしたちの拍手喝采を受けて照れながら戻ってみれば、テーブルの上には届いたばかりのあやかしメニュー。
バラバラの骨のような見た目のフライドポテトは熱々ジューシーで、目玉まんじゅうは見た目に反した優しい甘さの餡子とふわふわ生地で、ホワイトチョコでコーティングされた大きくてさくさくの三角パイの中には甘酸っぱくて真っ赤な苺ジャム入り。
「見た目は変わってるけど味は美味しいですっ」
美味しい美味しいと顔を輝かせる智瑜のもと、椅子やテーブルの付喪神たちがわらわらと寄って来る。請われるままにこちらの椅子に座りあちらの椅子に腰掛け、テーブルの上のお化けジュースを受け取ったりしながら、智瑜は魂を得た物たちに優しく触れる。今までも大切な使ってきたけれど、
(寝子島に戻ったら物をもっと大切に扱わないとダメですね)
とはいえ今は、せっかくのあやかしパーティ、みんなで色々と楽しんでしまおう。
「ここは、……」
「霊界よ」
パーティ会場の端っこで呆然と立つ灰色の髪の少女に、血色の髪の吸血鬼は笑いかける。
「れいかい?」
「そう。食べる?」
血の腕を何本も操るウェイトレスに焼きそばパンを差し出され、
アリス・トテレス
は小さく首を横に振った。
「ワタシ、お代払えマセン……」
「平気平気、お代はいらないわ」
ヴィーゼの言葉を聞いた途端、悲しく伏せられていた菫色の瞳がパアッと輝く。
「食べていいのデスカ? 飲んでいいのデスカ?」
ヴィーゼはこくりと頷き、いくつもの血の手に掲げ持っていた焼きそばパンの皿やお化けジュースのグラスを近くにすり寄って来た付喪神テーブルの上に置いた。
「お代いらなくて、食べたり飲んだりし放題?」
茫然と呟くアリスの膝裏に付喪神椅子が寄り添う。がくりと座り込むアリスを受け止め、誰かに座られることを至上の喜びとする付喪神椅子はキャアと歓声を上げた。
「ただ飯、チョー最高ヨ!」
椅子に座りながらアリスも感極まった声で叫ぶ。
「ここはここは天国なのデス……?」
「霊界よ」
「よくわかんないけど、きっといいところナノデス」
そうね、と笑うヴィーゼに、そうデスと大きく頷き、アリスがまず手にしたのは焼きそばパン。
「いただくのデス」
ぱくりとかぶりつけば、ふんわりとした食感の甘いコッペパンに挟まれた歯切れの良い焼きそばが絡まって来る。スパイシーで香り豊かなソースがキャベツや肉といい味を出し、紅しょうがのピリリとした辛みとシャキシャキの歯触りがアクセントとしていい仕事をする。
「コチラはおばけジュース?」
ハロウィン向けのおばけっぽいジュースかとグラスを星空に掲げてみれば、中身の液体が蛍光グリーンから澄んだレッドへと次々に色を変えた。たまに寝子島のお店でも見かけるような、電球を仕込んだグラスなのかと思ったが、そうではないらしい。
(味はなんの味か……気になるのデス)
好奇心の赴くままに口にしてみれば、甘酸っぱいようなピリリと辛いようなしゅわしゅわするようなしないようななんともぼんやりとしたお味。
「他には、何があるデスカ? カレーはありマスカ?」
あるならカツカレーがいいのデス、と最近カレー屋でバイトをしているアリスは小柄な身体に見合わぬ食欲の旺盛さをみせる。だって食べられるうちに食べておかなければ、いつ食べられなくなる日がくるか分からない。
「ぬりかべカツカレーとか」
「分厚くっておっきいカツデスカ!? アメイジングに素敵なのデス!」
注文メニューの提案に目を輝かせるアリスの様子に承りましたとふわりと笑い、ヴィーゼは腕のかたちをしていた血液を翼のかたちへと変えた。形成した血の翼で空へと舞い上がる吸血鬼のウェイトレスに、アリスはよろしくお願いシマスと大きく手を振る。
「でも、固さもぬりかべ並みだったらこまるのデス……」
見送ってから気が付いた。ここはいろんな姿をしたあやかしがいる。ガッチガチの岩のようなカツを好む者だっているかもしれない。
(カツをやわらかくするなら、お肉をトントン叩くといいのデス)
バイト先のカレー屋で教えてもらったやり方を頭になぞりながら、アリスはきっととってもボリュームがあって美味しいに違いないぬりかべカツカレーに思いを馳せる──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月20日
参加申し込みの期限
2021年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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