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あやかし大集会! ~花緑青駅で会いましょう~
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ねこでん車両の端っこに着物姿の家族が居ると近づいてみれば、それはシーサイドタウンに住む友人一家だった。
「日暮さん、夕さん、こんちゃん!」
家族ぐるみのお付き合いをしている
古家 日暮
たちと思わぬところでばったり出会い、
宮祀 智瑜
が喜んだのも束の間、
「こないなとこ来てええんか、智瑜」
日暮が難しい顔をして窓の外を顎で示す。視線をやれば、ついさっきまでは見慣れた寝子島の街並みが、知らぬ間に見知らぬレトロな駅の景色へと変貌してしまっていた。
「ここ、霊界の駅ですよ」
「こわーい!」
夕が心配げな顔をし、小さなこんがおかっぱ髪を揺らして智瑜の腕にぎゅうっと抱きつく。そうしながらキャッキャと楽しそうな笑い声をあげる。
「大変なところに迷い込んじゃった、でしょうか……?」
「んー、まあ、……どうやろなあ」
ほっぺたをつねってその痛みに夢ではないことを確認する智瑜を横目に、日暮は首を捻る。
「おとろしないか」
「慣れてるから平気です」
「そうか」
神魂の影響を受けたさまざまのできごとに出会い続けてきた智瑜の心強いひとことに、日暮はくすりと笑った。
「日暮さんたちも慣れてそうですよね」
「こんも! こんも慣れてる!」
元気いっぱいに両手を挙げて主張するこんの頭を智瑜は撫でる。見た目は四歳児くらいの座敷童であるこんも、『あやかし』にあたるのかもしれない。
「もしかして霊界に詳しい? こんちゃん」
「とてもくわしい!」
胸を張るこんに手を引かれ、いつのまにか木製椅子と木床に変わっていたレトロな列車の扉の前に立つ。開いた扉の向こうは、改札もホームも飛び越えた駅前広場の目の前。
広場の空には花火がパッと咲いては散り咲いては散り、提灯お化けに照らし出された駅前広場ではさまざまのあやかしたちがどんちゃん騒ぎの真っ最中。
「何か楽しそうな事してますね」
夕の手を引く日暮を微笑ましく見守りながら、智瑜は花火を掴もうと空へ手を伸ばすこんの小さな身体を抱き上げる。帰り方は分からないけれど、
「とりあえず、楽しんじゃいます?」
電車を降りた途端に広がる異界の光景に、踏み出す一歩が僅かに怯んだ。
傍らに立つ
七夜 あおい
にそれを悟られぬよう、
八神 修
は努めて明るい声で微笑む。
「ファンタジーだね」
あやかしたちが群れて騒ぐ景色に、彼女が怖がらぬよう安心させてやりたかった。ともあれ、見回したところ彼らはこちらに害を為す気はないらしい。
空には花火が絶え間なく咲き、駅前広場にはさまざまのあやかしたちがさまざまの食べ物を飲み食いしては笑いあったり語り合ったり。
(怖くない所で良かった)
ひとまず安堵しつつ、修はあおいと電車から降りる。古びた電車が停車したのは駅のホームではなく駅の外。つまり降りた次からあやかし大集会の真正面。
「パーティをやってるんだね」
「みんな楽しそうね」
笑みかわすふたりの周り、テーブルとイスの付喪神たちがじりじりと取り囲む。
「さあ座って」
「わたしに」
「ぼくに」
熱烈な歓迎を受けて目を丸くするふたりの前を通りがかるは、鮮血色の髪に黄金の瞳のウェイトレス。
「焼きそばパンのお客様~」
自らの血液を手足代わりに使役していくつもの皿やカップを運びつつ、吸血鬼のウェイトレス──
ヴィーゼ・ベルンスタイン
ははーいと元気よく返事した付喪神のテーブルに妖艶に微笑む。
「お待たせいたしました!」
「ありがとー」
手のかたちしたヴィーゼの血液からテーブルの上にやきそばパンの皿を受け取り、テーブルの付喪神は椅子に掛けた修とあおいの前に張り切って立った。
「どうぞ!」
寝子島でも馴染みのある品を前に、修とあおいは思わず和む。
「同じだ」
「同じだね」
友達のようにも恋人のようにも見えるふたりの様子に小さく微笑みつつ、ヴィーゼは次の給仕に向かう。
(急遽ヘルプで呼ばれたけど……)
なにごとかと来てみれば、駅前広場は常ならぬ賑やかしさ。どうやらいつものようにきなこの思いつきで始まった突発パーティらしい。
忙しなく行き交うテーブルや椅子の付喪神たちの間を踊るようにかわしながら、ヴィーゼはおばけジュースのコップを赤いワンピースの幽霊の前に、身投げホタルイカのスルメとお供えお神酒のセットを黒ずくめマントの男の前に供する。
まだかまだか、と足元にまとわりついてくる三匹セットのかまいたちは血液の手でまとめてすくいあげてテーブルにつかせ、
「あ、そちらのお客様は少々お待ちください、すぐにお持ち致しますので~」
にっこりと朗らかに笑いかけて大人しくさせる。
(個人的に仕事サボって、)
精力的に働きながらも、金色の瞳がついつい向かってしまうのはパーティ会場のど真ん中、テーブルたちが集まって円卓を形成し大勢のあやかしたちがお喋りに興じているあたり。
(……じゃない、切り上げて混ざりたい所だけど……)
正直なところを言ってしまえばそうではあるけれど、皆が楽しむ手伝いをするのも、
(悪くはないわ)
エプロンドレスのフリルをひらりと翻し、ヴィーゼは会場を蝶のように優雅に飛び回っては給仕する。
「ヴィーゼちゃーん!」
「はーい」
いつものカフェの厨房を出て露店を出しているシェフに呼ばれて戻れば、テーブルの上には何十皿にも及ぶ出来立ての料理。
芳しい黒焼き蜥蜴の粉末を掛けた幽霊スパゲッティに、お化けフカヒレと蝙蝠の目玉のとろとろスープ、ハスの実と人魂の唐揚げ。
霊界にしかない食べ物の皿を前に、ヴィーゼは張り切って腕まくりをする。
「それじゃ、始めましょうか」
ひとりでは運びきれぬ皿も、自らの血液を操って幾つもの腕を作り出してしまえば問題はない。
大量の料理を大量の血液の腕で運びながら、
「料理の注文ですか? 承ります」
ヴィーゼの笑顔は揺らがない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月20日
参加申し込みの期限
2021年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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