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枯れ木も花咲く寝子島で
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【枯れ木も花咲く大作戦】
「日本一のー、花咲か印ー! 枯れ木に花をー、咲かせましょーっ!」
おシッポふりふり、リズミカル。口上は絶好調、たかたかたたん、ステップも踏んじゃう。
寝子島をお花でいっぱいにしているのは、霊犬シローくん。なんとあの花咲かじいさんの飼い犬なんだとか、そのように自称しております。
「おお、灰をまいたら、本当に花が咲いた……!」
「シローくん、すごいですねー!」
「へへへー」
七尾 蒼也
と
薄野 五月
が言うと、柴犬シローはご機嫌にしっぽをふりたくり、くくりつけられた小袋からはますます灰がこぼれます。周囲の花咲くいきおいもアップ!
花咲か印の社長さんこと花咲かじいさんの命により、寝子島へやってきたシローは島中を花でいっぱいにするために奮闘中。そこへ出くわしたのがふたりでした。
「で、俺たちに手伝ってほしいって?」
「そうなんだよー、オレいっぴきじゃ追いつかなくてさあ」
いくら花咲かじいさんの灰があるとはいえ、確かに犬いっぴき、島の全域へ花を咲かせるのは大変な作業です。それでもそうとうに頑張ってはおりますけれど、まだまだ足りないのだとか。
というのも、
「あっホラ、見てよあいつらー! あの黒い灰で、オレが咲かせた花をみーんな枯らしちゃうんだよー!」
とてとてとてとてとててててててっ。駆けていくのは十匹の犬たち。
しっぽを振れば、あたりを染めるのは黒い灰……犬種もさまざまな十匹の霊犬たちは、その名も『意地悪じいさんの除草剤』業者の社員たちでありまして。実に勤勉な社畜の鑑たる彼らのまく灰は、シローくんの真っ白なそれとは違い、花も草木もまとめて枯らしてしまうのです。
「あっ、まてー!」
犬たちはシローくんに気づかないまま黒い灰をまきまき、とてててててっと次の現場へ行ってしまいました。
五月はふむっとうなずいて、
「やっていることはともかく、マジメそうなワンちゃんたちですなー」
「仕事に忠実なんだな。犬だから善悪の判断も難しいのかもしれない」
犬を飼っている蒼也は、神妙な顔つきで霊犬たちを見送ります。
そんな除草業者と花咲か業者、ふたつの相反するお仕事が今、寝子島で激しい攻防を繰り広げているのです。
「……よし! あの犬たちは、俺が引き受ける」
蒼也は五月とシローを振り返り、言いました。
「俺たちが花を咲かせるだけじゃ、十匹もいるあいつらにはかなわない。あっちは俺がなんとかするから、五月先輩はシローといっしょに花を咲かせてくれ」
「ふむふむ、なにか作戦があるんですねー。分かりました」
というわけでふたりといっぴき、手分けして対処することにします。
目指すは寝子島のぜんぶを、素敵なお花で埋め尽くすこと!
「がんばりましょー!」
「おーっ!」
「わんわおーん!」
いざ、作戦開始!
五月とシローくん、まずは旧市街へやってきました。五月にも馴染み深い参道商店街には豪華絢爛な桜並木ができているほか、梅、菊、椿に藤など、和の花を代表する花たちがこれでもかと咲き誇っております。
咲き誇っている、のですが。
「あーっ、ここもやられてるー! 意地悪じいさんの犬たちめっ」
ぷんすか怒るシローの目の前に、ぽっかり。ちょうど空き地になっている一角が、虫食いのように除草されてしまっています。草も生えず土がむき出しで、なんとも寒々しいありさまです。
「やあ、シローくん。君も来ていたのかワン」
「あっ、クロ!」
とてててとてて、除草業者の霊犬たちのうち、黒柴のクロはリーダー格であるようです。
「来てたのか、じゃないよまったくっ。オレがせっかくきれーに咲かせたのにさあ!」
ぷりぷりしながらシローが吠えると、霊犬たちはたがいに顔を見合わせます。
「いや、すまない……君や花咲かじいさんに恨みはないのだが。なにぶんこれが我々の仕事なものでな」
「そうそう」
「やらなきゃおまんま食えないしワン」
「霊界で十匹の子犬が待ってるんだよ」
「別に花が嫌いってんじゃないけど、仕事だから」
実にキマジメ。本人いやさ本犬たちの言うとおり、悪気はないのでしょう。あくまでお仕事に忠実なだけなのです。
「やあ、みんな可愛らしいですなー。こんにちは」
鼻息荒いシローくんをなだめつつ、五月は愛想よくご挨拶。
続けて取り出したのは、スマホです。
「せっかくなので、お写真を撮らせてもらえませんか? お花といっしょにぜひ」
「我々の? 構わないよ、人間のおじょうさん」
真摯な黒柴がワンッと号令を下すと、部下たちもそろってカメラの前に集まってくれました。案外ノリが良いようです。
彼らの頭上には、美しく椿が咲いています。いっしょに画面に収めて、ぱしゃり!
「もー、五月はマイペースだなあ」
お仕事にもどっていく霊犬たちを仏頂面で見送るシローが言うと、五月はに~んまり。ぽふっとシローの頭に手を乗せて、
「あの子たちも、悪い子たちではないのですよー。さあ、お花を咲かせましょうか!」
除草業者さんが枯らせたところへすぐに花を咲かせてしまうと、あの子たちが困ってしまうかな? なんて五月の配慮で、お仕事は彼らを見送ってから。
霊犬たちが見えなくなったところで、つるっぱげになった空き地へ、いよいよ灰まきです。
「この灰をまけばいいんですね?」
「うんっ。それじゃ、いくよー!」
枯れ木に花を、咲かせましょー
日本一の花咲か印ー!
ぶわっと灰をまいたらば、たちまちぽこんとつぼみが現れ、ぽこぽこぽこん! 桜に梅に菊、椿、和の花が咲き乱れ、商店街をまたひとつ華やかに彩ってくれました。
五月はそれらもスマホのカメラで、ぱしゃり。
「ああ、それにしても、今日は良い日ですねえ。空は青く晴れていて、こんなにもお花がたくさんで……」
かたわらでしっぽを振るシローくんもやっぱり、ぱしゃり。そうして五月は微笑んで、
「シローくんや霊犬さんたちとも出会えましたしね。ふっふ♪」
「へへー。オレも五月や蒼也と会えて助かったし、嬉しいよー。わんっ!」
穏やかに流れる白雲を少し眺めて、花々の香りを楽しんでから、ふたりは次の場所へ向かいます。
まだまだ、咲かせる場所はたくさんあるのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月20日
参加申し込みの期限
2021年10月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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