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歴史研究部の島研究:百合ヶ淵編
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●共鳴
「死ぬかと思ったぜ!」
目を回した猪を縛り上げて、小次郎はパンパンと手の汚れを払う。
小次郎が猪を縛り上げている間に、同じ寝子島の民である
夏風 遥
、
桜井 ラッセル
、
七尾 蒼也
も合流していた。一致したのは、自分たちは戦国時代の寝子島にいるのだろうという認識だ。
「気が付いたらタイムスリップしていたとか唐突すぎるだろ神魂現象!」
吼える小次郎をマリエッタが宥める。
「それはいつものことじゃない。それで……あなたたちお名前は? 事情を聞かせてもらえるかしら」
集まった洋装の者たちが敵ではないと思い始めたのだろう、姫と足軽は警戒しつつも話し出した。
姫の名は
白百合
。足軽の名は
駒
。
彼女たちは相思相愛の仲であったが、時は戦国、許される恋ではない。
「政(まつりごと)や戦(いくさ)の道具として、近隣の城の好まぬ男の元へ嫁ぐよう父に言われたわたくしは、駒との駆け落ちを決意し、城から逃げ出しました。しかしそれを知った父は、手の者を追っ手として放ったのです」
ふたりは海沿いへ追い詰められ、ちょうど干潮で道が出来ていた寝子島へと逃げ込んだのだという。
なんとしても逃げ切りたい、女同士でも幸せになりたいという白百合と駒の言葉を聞いてマリエッタは自分の予想が外れていないことを知った。すなわち、この二人は百合ヶ淵伝説の悲劇のヒロインたちなのだ。
小刻みに震えていた小次郎が、勢いよくサムズアップする。
「うぉぉぉいいよな駆け落ち。ロマンだぜ。しかも女同士とか上級者過ぎるだろ。全力で応援する!」
ラッセルや遥もうんうん頷いている。
「駆け落ちする二人を見過ごすなんて選択肢はねぇ! 俺も協力させてくれ」
「ああ、喜んで助けるとも! 乙女の恋路は応援したいものだ。なぁに。性別は関係ないさ。ジェンダーには寛容なのだよ。何より、人助けは私が気持ち良いからね」
「わたくしたちを、助けてくださるというのですか」
白百合は驚いたように目を瞠った。自分たちの恋をこの場にいる全員が認めている。しかも助けようとしてくれている。こんな奇跡が起ころうとは思いもよらなかったという顔だ。
「かたじけない」
駒が深々と頭を下げる。
でも――、と言いかけた小次郎の口は遥によって塞がれた。
「あーっと、ちょっと寝子島の人だけで話しさせて貰っていいかな」
この先の歴史に対する憂慮を彼女たちに聞かせてはいけないと考えた遥は、白百合と駒から離れたところに皆を呼び寄せた。意図を悟った者たちは、こそこそと頭を突き合わせる。
「正しい歴史だと2人は死んでいるんだよな」小次郎が小声で先ほどの『でも』の続きを話した。「詳しくないけど歴史改変するとバタフライ効果がどうとかでヤバイ、なんて聞いたことがある」
「歴史を変えるのは心配だが、伝承なら多少変わっても問題ないだろ。それに伝承ってのは、必ずしも正史とは限らないし」
飄々と答えたのは蒼也だ。それに想花が同意した。
「ぼくもそう思う。百合ヶ淵伝説の主人公がこの二人なら……待ち受ける運命を知るだけに、どうにか二人を助けたいよ。たとえそれが歴史を変えることになったとしても」
想花の言葉にその場にいる全員が共鳴した。
白百合と駒の恋を他人事と思えずにいたラッセルは、この共鳴に密かに身震いした。
(助けてやりたい。その踏み出した勇気を買ってやりてぇ! っつーか、俺たち偶然居合わせただけなのに助け合おうとか、そういう心意気きらいじゃねーよ)
「やろうぜ。どうしたらいいか策を練ろう」
ラッセルの笑みに皆頷く。
ここからは白百合と駒にも話に入って貰ったほうがいい。
こうして、作戦会議が始まった。口火を切ったのは小次郎であった。
「今後のことを考えるに2人の死を偽装する作戦を提案するぜ。崖から飛び降りて死んだ事になれば木天蓼城からの追っ手も諦めるだろ」
その方が歴史改変の悪影響も少なくなるんじゃね? ――と小次郎は仲間たちに目配せする。
「死を偽装……ですか。しかしどうやって……」
白百合は不安そうに躊躇っている。
「
替え玉&身投げ作戦
だな」
ラッセルは不敵に笑むと自分たちのろっこんのことを語って聞かせた。
「鳥に変身したり、幻影を作り出したり……ですか?」
突拍子もない話に目を白黒させていた駒と白百合であったが、ラッセルが金の鍵を首から下げたカナリアに変身して駒の肩にとまったのを見て、不思議な力の存在を信じたようだ。
それとは違う意味で、蒼也も驚いている。
「鳥変身に、幻影のろっこんか、すごいな……改めて先輩方、よろしくお願いします」
こうして作戦はろっこん含みで立てられた。
カナリア/ラッセルが空から追っ手の位置を偵察してきた。
「ふむふむ。追っ手は二手に分かれて近くまで来ていると。じゃあ早速作戦開始と行こうか!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月13日
参加申し込みの期限
2021年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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