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週末だから混んでいるが、それでも見晴らしのいい席を確保できた。
「未成年も楽しめるから良いね。特別な食事感もある。眺めも期待できる。味も楽しみだ」
それでは、と修はあおいを連れビッフェにむかう。
「うわ! バラエティゆたかって聞いてたけど!」
本当だ! とあおいはたちまちはしゃぎだすのだった。
和風からはじまって、世界一周飲食の旅、と言いたくなるようなラインナップなのである。
欧風といっても南欧から中欧、北欧料理までもりだくさん、中華料理だって北京と広東、香港でわかれているほどの幅広さだ。メキシコ料理が多いのが今年の目玉で、さすがの修も聞いたことすらない皿もあった。
「めぐってみよう。選ぶのも食事のうちかも」
「あっ、それ辛そう」
「俺はスパイシーなのも大丈夫だ。むしろ少々赤いくらいのほうが、食欲刺激されちゃうね」
「普段から辛いの好きなの?」
「いや、俺は基本薄味かな。あと野菜多め」
「ヘルシーだね」
私は……とあおいは夜空を見上げて言った。
「ほら、実家が大家族だったじゃない? 実家の食事は質より量だったから、ちょっとうらやましいかも。肉なんかいつも争奪線だったし」
もしかしたらあおいは、俺は別世界の住人だと思っているのだろうか――?
それはない、と説明する意味もこめて修は言う。
「肉だって好きだよ。というか、好き嫌いがないんだ」
「立派だなあ。私は、ちょこちょこあるよ……好き嫌い」
もうすぐ十八なのにダメだよね、とあおいは苦笑いする。
まさか、『こんなダメな私は修君にふさわしくありません』とでも言う気か……?
どうも会話が、望まない方向にむかいつつあるようだ。
「そんなことはない。先日、ほら、母の日にあおいが俺に甘えたことだって……ダメだとか思っているわけじゃなく……」
「うわ! あれ!?」
あおいはたちまち真っ赤になった。
「その話は恥ずかしいからやめて! あのときはゴメン!」
「ちがうんだ。神魂の悪戯だから気にすることはないと言いたかっただけで……」
安心させようと口にしたのだが、あおいにとっては地雷みたいな話題だったらしい。申し訳ないとくりかえすばかりである。修は困った。本当はこのあと、甘えたい相手だと思ってくれたことに感謝したり、あの日あおいが着たドレス姿を称賛するつもりだったのだが。
この問答から逃れるきっかけをさがしていただけか、それとも単なる偶然か、
「あっ、まゆタン先生と弥生先生」
あおいは、途中のテーブルに
樋口 弥生
と
相原 まゆ
の姿を見つけて声をあげた。
「めずらしい組み合わせだね?」
とも言う。修は応じた。
「そういえば」
まゆがプライベートでも親しいのは久保田美和で、二人連れなのは何度か見かけたことがある。体育教師陣とも飲みに行ったりするらしい。一方弥生のほうは、単身でいることが多いようだし、飲みに行くとしても学外のバンド仲間とつるむイメージだ。呉越同舟とまでは言わないが、両者に共通点はあまりないのである。
他に連れはないらしい。一対一で向かい合っている。会話はほとんど聞き取れないが、なんだかまゆがベソをかいていて、弥生になぐさめられているようにも見えた。まゆはいささか酩酊がすぎているのだろうか。
修は肩をすくめた。
「声は……かけないほうがいいかな」
「大人は大変だね」
テーブルに戻って食事をとる。
「私、がっついちゃって」
タハハと苦笑いするあおいの皿は、ピザだけで三種類、パスタにピロシキに肉まん、焼きそばにカレーライスと見事に炭水化物祭の様相だ。あとはローストビーフが少々と、申しわけ程度のポテサラがあるばかりだった。
栄養バランスがどうのとたしなめたりはしたくない。修はかわりに、
「俺は野菜ばかり取ってしまった。小皿にとってシェアしないか」
と提案した。実際、修は意識したわけではなかったのに、気がつけば野菜中心のセレクトとなったのであおいとあわせればちょうどよくなる。
「いいね」
新鮮なブロッコリー、トマトやゴーヤチャンプルーと一緒にとれば、あおいの偏ったチョイスもいい具合になるのだった。
しばらくは今日観た映画の話や、料理の蘊蓄などを語ったがやがて、
「そういえば、あおいのパンツルックってあまり見ないな。スカートのほうが好みなのか?」
さりげなく服装のことを訊いてみる。あわよくば来月の、あおいの誕生日プレゼントにつなげるつもりだった。「うん、お姫様みたいな格好が憧れだもん」とでも言うかと思いきや、あおいの実際の回答は、
「別に。ズボンもはくよ。小さいころは大抵そうだったかな。だってほら、男女関係なく弟妹にお下がりできるから」
という、いささか生活臭いものでしかなかった。靴も「いまあるだけで困ってない」と言うし、装飾品についてもだいたい同じだ。こうなったらとアプローチを直接的なものに変えて、「最近ほしいものは?」と修がたずねても、
「時間かな。高校生活もだんだん終わりに近づいてるし……勉強する時間も、友達づきあいの時間も、何もかも」
と、あおいは現実志向高めでドリーム度を欠いた回答をするばかりだった。
本当にそう願っているだけなのだろう。あおいらしい話だ。
それに俺だって、と修は思う。
「気がつけばもう三年生、時間は貴重だよな」
ありきたりな発想かもしれないが、一日一日を大切にするべきなのだろう。
今日もその大切な一日だ。しめくくりはリラックスしてすごしたい。
「じゃあ」
修はあおいに呼びかけた。
「そろそろデザートを取りに行かないか。星明かりの夜景を、楽しみながら食べよう」
賛成っ、とあおいは諸手をあげて賛成した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月16日
参加申し込みの期限
2021年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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