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前に行ったことがあるんだ、と
八神 修
は言った。
「まあ、行ったのは二年前だけど」
エレベーターのボタンを押し、胸に手をあて
七夜 あおい
に一礼してみせる。エスコートぶりも手慣れたものだ。
「さあどうぞ」
「いいの?」
駅ビルエレベーターに乗りこみながら、あおいは半信半疑の表情だった。アイスクリームのてんぷらとか、サラダチキンフライとか、頭で考えれば相反する組み合わせを紹介されている気分なのだろう。
修が押したのは『R』と書かれたボタンだったからである。Rすなわち屋上は、シーサイドタウン駅ビル夏の恒例イベント『寝子島ウルトラメガトロビアガーデン』の会場なのだ。
「高校生でビアガーデンとか、まずいんじゃ……?」
「まさか。未成年も歓迎だよ。もちろんビールは飲めないが」
エレベーターはゆっくりと上昇を開始する。
「たしかに、名前だけ聞けば大人の時間、というイメージがあるだろう。でもごらん、あおい」
折良くふたりきりなので、修は芝居がかった動作でポスターの表面を指でなぞった。ポスターの下半分だ。
「ポイントは『ビア』の名称じゃなくて、『ウルトラ』で『メガトロ』なところにあるんだ。世界中の料理がビッフェ形式、ざっくばらんに言えばバイキングで用意されている。ものすごく料理の種類が多い。めずらしいものがたくさんあるだろうね。いわば、選び放題食べ放題のドリーミーな場所なんだ」
「ドリーミーかぁ……」
あおいにとっても、心くすぐる表現らしい。
「ピザあるの?」
「もちろん。前言ったときはピザ焼き窯が用意されてた。マルガリータもペスカトーレも、ディアボラもなんでもござれという感じだな。他に興味があるものは?」
「ピロシキは?」
「あったよ。俺はためさなかったけど少なくとも見つけた」
「じゃあ、じゃあねー……エビグラタン!」
「まずあると思うよ。それにしても、ずいぶんありきたりなもの言うんだな」
炭水化物ばっかりだし、というポイントは指摘しないでおくことにする。
「世界の料理、それもあんまりなじみのないものを言ってみてよ」
と修は言うのだが、
「えー……でも私、修君みたいに世界中あちこちに行ったことがあるわけじゃないし」
「まさか、俺も海外旅行の経験はあるけど、世界をまたにかけてるわけじゃない」
まだ高校生だし、と修は言う。将来はわからないけど――という含みを持たせたつもりだ。
言外の意味をどこまでくみとってくれたのか、
「行けたらいいね。パスポートがスタンプでいっぱいになるくらい」
とあおいは言った。
「ああ」
そのときはあおいも一緒に――と言うべきかどうか、修にはためらいがあった。
それはないよ、と正面きって否定されないかと不安だ。
あおいの性格上、全面否定はなかろうがそれでも、聞いていなかったふりをされたり、曖昧な笑みだけで問答を終わらされてしまうことが恐い。
修が誘った北海道旅行に、あおいは同行してくれた。凍てつくような冬空に、オーロラを眺める喜びをわかちあったものだ。
フローラル&グリーンでも、あおいは恋人たちの丘にふたりきりでのぼることに抵抗はなかったようだし、花の観覧車もともにしてくれた。忘れ得ぬ記憶だ。
事実上交際しているようなものだと修は思う。うぬぼれや妄想ではなく、積み重ねてきた結果として。
俺が愛し恋していることを、あおい、きみは知っているだろう――?
あおいからは信頼を勝ち得ているはずだ。交際を了承しているかのような発言もあった。春の九夜山ピクニックでは、かなり近いところまで迫ることができたと思う。
でも、なぜだろうか。
まだ自分と、あおいのあいだに見えない壁があるように感じてしまうのは。
今日も放課後、短めの映画に誘ったら、あおいは「うん」とふたつ返事で同行してくれた。ののこちゃんも呼んでいい? と言い出したり、何時までに終わる? と尻込みしたりはしない。映画のあと食事に誘ってもノーの返答はなかった。警戒されてはいないはずだ。
だけどいつだってあと一歩、修が踏みこもうとすればあおいは音もなく後退する。彼我のあいだには越えてはならないラインがあるのだと、案に示しているかのように。
今日の映画だってそうだ。
少女漫画原作のティーンズ恋愛映画、軽薄すぎるきらいはあったが最後は見事なくらいのハッピーエンドで、隣の席であおいは目を潤ませていた。それなのにスクリーンの暗転後、「あんな風になれたらいいな」と修が話を振っても、「あれはフィクションだよ」と彼女は笑うだけだった。「あんな風に~」という言葉の主語が、省略した『俺たちも』だったことを見抜かれたのだろうか。それともあおいは、本当にそう思っているだけなのだろうか。
疑問は尽きることがない。
やはり初対面時の悪印象が残っているのだろうか。
正式な交際は高校卒業まで待って、というあおいからのメッセージなのだろうか。
それとも――。
屋上に到着した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月16日
参加申し込みの期限
2021年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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