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今日は、君と
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六月の潮風は夏の匂いがする。
迫る夏の熱を孕んだ風に亜麻色の髪をなびかせ、
小山内 海
は海岸沿いの道を急ぐ。
待ち合わせは午後一時半に寝子島シーサイドタウン駅前で。
(三人でお買い物デートだ)
通りがかりの時計店のショーウィンドウの時計を確かめる。幾つも並んだ時計が示すのは午後一時。のんびり歩いても時間には充分間に合うけれど、弾む足は気付くと早くなっている。
昨日も学校で顔を合わせているのに、と思えばなんだか可笑しくて、ショーウィンドウに映り込んだ左右色味の違う青い瞳が楽しい笑みのかたちになった。
潮風に乱れた髪を整え、ちょっとだけゆっくりめに歩きだしてみる。
(もうすぐ海のシーズンだから)
水着を買いに行こうと言い出したのは誰だったっけ。
そんなことを考えるうち、電車の音が近くなる。駅前の賑わいが耳に届き始める。休日のシーサイドタウン駅は、平日の学生や会社員が行き交う風景とはまた違って見える。買い物客に観光客、誰もがみんなどこかしらふわふわと楽し気な空気を纏っている。
(私も)
楽しそうかな、と頬に触れたとき、
「海」
凛とした声で名を呼ばれた。
瞳に映さなくても、声の主は分かる。
顔を上げると同時に駆けだして、声の主──
橘 千歳
のもとへと駆け寄る。そのまま、躊躇いなくその胸に飛び込む。小柄な海が勢いよく飛びついても、剣道や弓道で鍛え上げた千歳の体幹は微塵も揺らがない。しっかりと抱き止め、大事なものを愛おしむ手でその背をそっと撫でる。髪を撫でる。
優しいてのひらがくすぐったいほどに嬉しくて、海は千歳を仰いで笑った。
「待ち合わせ場所まで一緒に行きましょう」
夜色の涼し気な瞳を優しく細める千歳の細い指先に指を絡める。少し照れた顔を見せてくれることさえ嬉しくて楽しくて、海は跳ねるような足取りで千歳の手を引いた。
「時間までまだ少しあるけど、刀君は来ているかしら」
生真面目な声音に小さく首を傾げて応じる。来ているのなら三人になれて嬉しいし、まだ来ていないならふたりで待つのも同じくらい楽しい。
人待ち顔をした男女で溢れる駅前の噴水公園の一角にふたりも立つ。
広場の時計が待ち合わせ時刻になるよりも早く、
「ごめん、待たせた!」
人波の中を駆けてくる
御剣 刀
の姿をふたり同時に見つけ、千歳と海は顔を見合わせて笑いあった。
「大丈夫、まだ待ち合わせ時間より早いわよ」
「それは良かった」
静かに微笑む千歳と、千歳に叱られるのが怖い刀と。ふたりの間に立ってふたりを見上げ、海はふたりと手を繋ぐ。行こ、と唇を動かせば、繋いだ左右の手が違う強さで、けれどどちらも優しくぎゅっと握り返してくれた。
三人で向かうのは、駅からほど近いファッションビル。ファストファッションからフォーマル、下着もアクセサリーも雑貨も揃うビルのいちばん大きな催事場で行われている水着の大セール。
ワンフロアを使った巨大売り場の入口に立ち、海はキラキラと瞳を輝かせる。
水着売り場は極彩色だ。
来る夏を先取りして、あちこちにブーゲンビリアやハイビスカスの造花が飾られ、壁は海の写真で埋め尽くされ、魅惑的な水着を纏ったマネキンたちが作り物の海岸に並んでいる。
(どの水着にしようかなぁ)
夏を心待ちにして売り場を歩く人々の間を、海は千歳と並んで歩く。
「俺は特に選ぶほどの水着はないから」
ふたりの買い物に付き合うだけ、という立ち位置な刀は、どこか落ち着かなげな表情で後ろにしっかりとついてきている。
(まあ、女物の売り場だもんね)
ずらりと並ぶ女物の水着をちらりと見ては慌てた仕草で目を逸らす刀に、海はちょっぴり申し訳なく思う。それでもきちんと付いてきてくれるところが嬉しかった。離れないように後ろにくっついてくるところが妙に可愛らしかった。
(二人から離れたら変質者ですよ)
刀の内心の呟きを聞いた気がして、海は青い瞳を笑みに細める。
「海?」
不思議そうな顔をする千歳の手には、もう幾つかの水着のハンガー。今年の流行りだとポップに記されたちょっぴりレトロなハイウエストのブラックビキニに、胸元やウエスト部分が大人っぽいフリルで飾られたワンピース水着、ハイネックのタンクトップ・ビキニ。
海の視線が己の手元の水着に向かっていることに気づき、千歳は小さく微笑んだ。
「どれも捨てがたいわね」
うーん、と手にした水着を交互に見つめ、至極真面目に水着を新調しようとしている千歳を見習うことにして、海も目の前にズラリと並ぶ水着の物色に掛かる。
いちばんに目を引いたのは、抜群のプロポーションなマネキンが着用しているマイクロビキニ。
(わぁ、こんな水着もあるんだ)
黒に白にと色のバリエーションに富みつつも、
(ほとんど紐みたいなものじゃないかな……)
引っ張れば脱げてしまいそうな水着の作りが気になって、マネキンの前に立つ。隠すべきところも充分に隠せなさそうな紐状の水着に指を引っかけて軽く引っ張ってみる。
(こういうの着たところ刀は見たかったりするのかな……?)
自分が着用したところはどうにも想像できないものの、千歳が紐を纏って海辺に立つところは案外易々と想像できた。きっととても恥じらうだろうけれど、武道で鍛え上げたしなやかな肢体にこの水着は結構似合いそうだ。
ついでにちょっと興奮してしまって、うっかり赤くなる頬をそっと片手で抑える。水着の紐に掛けた手を引っ込める。
「海、海」
背後に聞こえた千歳の声にぎくりとする。
「それは、……さすがに攻め過ぎじゃない?」
明らかにおかしい布面積の水着に興味を惹かれて見えた恋人を、千歳はそっとたしなめる。
「それだとたぶんまともに泳げないと思うわよ」
誰かさんは喜ぶかもしれないけど、と傍らに立つ刀をちらり見遣れば、刀は気まずそうに視線を逸らした。どうやら図星だったらしい、と千歳は眉間に皺を刻む。
「刀君」
「ハイ」
「正直に」
「……いや、その水着は過激すぎませんかね」
真っ当な意見をひとまず口にしたところで追撃じみた千歳の鋭い視線を浴びせられ、刀は素直に白状する。
「俺が悦んじゃいますよ、よくない想像しちゃいますよ、……って考えてましたゴメンナサイ」
自白に免じてひと睨みするだけでひとまずは許して、千歳は海へと視線を移す。海はバツの悪そうな顔でぎゅっと抱き着いてきた。
(……うん、大丈夫、大丈夫だよ、千歳)
心の中で伝えるだけでは足りない気がして、海は鞄からスケッチブックを取り出す。さらさらと文字を書いて示す。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
5人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月01日
参加申し込みの期限
2021年10月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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