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校舎内を駆け抜けながら、
鷹司 凜太郎
は焦っていた。
彼の背後には、
スピカ・フォーツ
と
神野 美野梨
。
ともに戦う、天文部の仲間だ。
廊下の彼方から、こちらめがけて殺到してくる部員達に向けて、凜太郎は弓を構える。
数本の矢をまとめて放ち、相手を牽制。
弓道部にも属し、幼い頃から武芸百般に通じる彼に相応しい戦い方だ。
だが、それでも。
(敵が、多すぎる……)
* * *
「天文部に、協力?」
文庫本から顔を上げて、
神野 美野梨
は聞いた。
視線の先には、ミステリアスな少女の
スピカ・フォーツ
と、
鷹司 凜太郎
の姿がある。
美野梨は頤に手を当てて考える。以前の部費争奪戦、美野梨は生物部として参加した。生徒会メンバーを擁するチームとして激烈なマークに晒された生物部、美野梨はトリッキーな戦術と継戦能力によって、生物部のサバイブに寄与している。
今回の部費争奪戦、以前とはまたすこし状況が違う様子、生半可な覚悟で参加するつもりはない。
なんとなく考えあぐねていたところに、今回の申し出だ。
「スピカ君に頼まれてね……」
凜太郎が笑みを浮かべる。
「正式に所属しているのは弓道部なんだけど……天文部の人数が少ないから助けて欲しい、と頼まれてね」
「宇宙の大きさ、神秘……みんなにも知って欲しい……」
言葉少なく語るスピカ。
じつは豊かな伝統を誇り、地味ながら活動も盛んな天文部。
栄枯盛衰の激しい寝子高部活動において、長く愛される堅実な活動を続けている。
だが、長い期間の活動で、機材の老朽化が激しい。
最新の天文情報を追いかけられる、精密な観測機器も欲しいところだ。
天文部の活動をアピールできる、部費争奪戦は絶好のチャンスだった。
天文に携わる仕事を家族で続けていたスピカ。星に対する愛着は人一倍だ。
なにかと心病むことの多い昨今、星を眺める時間を設け、心を癒やして欲しい……。
天文部をアピールしたいスピカの本心は、じつはそんなところにあるのかもしれない。
「天文部は、部費の獲得が大変そうだしね……」
美野梨は宙に視線をさまよわせた。
「……わかったわ。私でよければ仲間に入れてちょうだい」
美野梨の快諾に、丁寧に頭を下げるスピカ。
部費争奪戦の経験者の参加、これで大分戦いをスムーズに進められる、と思ったのだが……。
* * *
「天文部らしい戦い方といったら、やはりこれかな……」
そう言って凜太郎が取り出した武器を見て、スピカと美野梨は頷く。
凜太郎、愛用の弓と矢。
(天文部らしい……?)
一抹の疑問がよぎるが、二人はそれを表にださない。
優等生で、後輩からも慕われる人格者の先輩だが、お坊ちゃん気質で若干天然。
発想が飛んでいるのは、いつものことだ。
(流星のような矢、とかそういうことが言いたいのね)
こちらで修正して、話を続ける。
正式な流鏑馬スタイル、肩をむき出しにして弓弦のぶつからぬようにする。
多数の標的にむけ、悪を許さぬ鷹の視線を向ける。
激しく弦をならして、無数の矢が同時に放たれる。
それらの矢は、敵の被害を最小限にとどめながら、無力化していく。
風が汗ばんだ身体をなでていく。
一射一射に気合いを込めた、充実の射手っぷり。
立ち姿を謳われた、誉れ高き武人の威容である。
バトルロイヤル形式は、多くの勢力がせめぎ合って、互いに牽制しあうのが本来の姿だ。
二者が正面から激突するなら、第三者が漁夫の利を得る。
だからこそ、序盤から大いに戦力を削り合うような総力戦にはなりにくいのだ。
本来ならば。
だが……。
「演劇部と、アイドル研究会か……」
校舎内で現在圧倒的な勢力を持つ二チーム。
彼女らのチームの決め手は『魅了』だ。
敵方を混乱させ、自軍に引き入れる能力。
それにより、いくつかのチームが混乱して、戦術を失った。
いずれかのチームが突出してしまえば、他のチームも突出せざるを得ない。
おたがいが様子をうかがい合って、戦力の無駄な減少を減らすはずが、いきなりの総力戦を挑まれる事態になったのだ。
凜太郎の戦略は、遠距離からの範囲制圧。
スピカと美野梨、二人に敵を近づけない。
凜太郎に、治癒の光が投げかけられる。
スピカ・フォーラが笑いかける。
天文部の部長にして、凜太郎と強い絆で結ばれた相手。
「頑張りましょう……」
神野 美野梨
も、二人に笑いかける。
天文部のフォーメーションは、前衛1の、後衛2。
敵の処理は凜太郎の弓に任せ、スピカが回復と攻撃力上昇、美野梨が戦闘補助。
長期戦を戦い切る、防御重視のスタイルだ。
どちらかというと非力な女子二人を擁する天文部、理にかなった作戦と言えた。
だが、こうもいきなり序盤から総力戦が続くとは――。
「さあ、校舎内のバトルは荒れ気味だ!
アイドル研究会と演劇部の『魅了』により、戦術を失って暴走するチームが多発!
これにより、いきなり全力でのバトルを余儀なくされる場面が増えているようだ!」
黒崎先生の実況が響き渡る。
「可愛い女の子には、みんな夢中ね」
「バトルエアーも、こうした『お互いに牽制しあって直接バトルしない』よりは『肉弾戦でぶつかり合う』という状況を歓迎しているように見えますが……」
黒沢先生が分析する。
確かに、魅了の効果の甚大さは、たんなる足止めを超えた、戦術そのものを大きく転換させるものとなっている。
人を好戦的にして、戦いを仕向ける『バトルエアー』が何らかの関連を持っていると考えるのは自然だ。
「男の子とか、身体を鍛えている女の子にはいいけど……文化部の女の子ちゃんたちには、辛い状況ね」
白沢先生が冷静に分析する。
「ちなみに理事長は、どのようにお考えで……」
「私はどの子もみんな好きだぞ。もちろん、ののこが一番だが」
「そういう話ではなく……」
* *
「流星のように、ってね……」
軽口を叩く凜太郎。
だが、その様子は先ほどの勢いを徐々に失いつつある。
連続で大量の矢を放つことを強いられる凜太郎。
スピカと美野莉の援助はあるものの、体力の消費は大きい。
その時、視界の端にゴミ箱を片付けている清掃員の姿が入る。
ほおかむりをして、黙々とゴミを収集する彼女に、周りの喧噪は耳に入っていない様子だ。
(危ない……)
その瞬間、誰かの放った鉄アレイが、女性の清掃係めがけて飛来してきた!
このままでは、彼女の頭部に直撃する!
咄嗟に矢をつがえ、はじき飛ばそうとする凜太郎。
だが――。
(間に合わない!)
ほおかむりの頭部に直撃する鉄アレイ――。
その瞬間!
ガシィッ!!
振り向きもせず清掃員が一閃させたデッキブラシによって、鉄アレイははじき飛ばされた!
まさに神速の一撃!
「な……」
凜太郎は言葉を失う。
バトルエアーの力で攻撃力を増した鉄アレイに反応することは、並のファイターなどでは無理。
しかも直前まで、掃除のおばちゃんはゴミ処理に集中していたのだ。
一体、何者……。
「校内を汚す人たちは、この私、美化委員会が許しません……」
ゴゴゴゴゴ……。
地鳴りのような爆発的なオーラが、掃除のおばちゃんから発せられる。
アイドル研究会の術中に嵌って、天文部を追い回していた部活動が、不意に動きを止める。
しゅるり。ほおかむりを取って振り向くその姿。
掃除のおばちゃん、而して、その正体は――。
「美化委員会、
本条 小萩
!」
モップとバケツを装備し、敢然と立つその姿。
右腕にに光る腕章は『美化委員会』。
「『一番』という言葉は、とってもすごい小萩にこそ相応しいのです……」
言うが早いか、美化委員会に相応しい白銀のオーラが吹き上がる。
振りかぶったモップが、洗剤によってきらめく。
小萩のオーラが頂点に達する。
「たあああああ――――っ!!!」
本条 小萩
。
永遠の中二病。
前回の部費争奪戦においては華道部にて参戦。あちこち校舎を破壊し、その中二な妄想のすごみを見せつけた。
「今回本条さんは、美化委員会で単独参戦――ですか」
データに目を通しながら、黒崎先生が言う。
「美化委員会は何だかんだ部費がかかりますからね……ニャイソンの吸引力のおちない掃除機が欲しいって、前に言っていたわ」
白沢先生が補足する。なかなか申請の通りにくい、最新式の掃除用具を手に入れるためには、部費争奪戦が手早い……。
自分の力を、寝子高をよくするために惜しまない、小萩なりの歪んだ愛校心である。
「華も美なら、掃除も美! つねに美しくあるのが小萩の存在意義なのです!」
モップをぶん回して、敵を粉砕していく小萩。
(まだ……)
凜太郎の袖を、スピカはそっと引く。
まだ、時が満ちてはいない。
星の力に頼る天文部は、その力を時に大きく依存する。
スピカの無言の訴えを瞬時に察知する凜太郎。
「……この場は退却だな」
美野莉と目で合図して、まるで戦場から走り去る騎馬隊のように、三人はさっそうと退却する。
まもなく、校舎を貫いて白銀のオーラの柱が立った。
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3人まで
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コメディ
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月17日
参加申し込みの期限
2021年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年09月24日 11時00分
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