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映画館は久しぶりだ。
萌はさっそく、鑑賞チケット発券機の操作に戸惑っている。
「ざ、座席指定が先か会員カード読み込みが先か……っ。これぞ機械文明の脅威、大いなる謎っ!」
たしか以前は窓口で直接購入だった気がする。かなり前に行ったときなんとなく作った会員カードを握りしめ、萌は発券機のタッチパネルを凝視していた。券売機は丁寧語でこそしゃべるが、場違いな客に応対する高級レストランのウェイターみたいに素っ気ない。
「大げさすぎね? ていうかどっちが先でもいいんだって」
ユウが手をのばし、萌の手を取ってカードリーダーにふれさせた。
あ……なにげに乙女チックなシチュエーション……☆
なんだかドキドキしてみたり。
電子音がしてカードが認識された。座席選択画面に切り替わる。
「公開から日もたってきたしなかなか空いてるね。ユウくんどこら辺がいい? 映画は前派? 後ろ派? それとも中派?」
「そんな派閥があんのか? オレはべつにどこでもいーぜ」
「じゃあ中道にして王道、中列&中央の黄金コースを攻めようっ♪」
「どう黄金なのか……? じゃあまあそれで」
発券がはじまるともう、萌の意識は売店へむかっていた。
「ユウくんポップコーン買う? 買うよね? ジャンボなポップコーンにドリンクふたつのペアセットにしよーよ! ゼッタイ!」
「オレの意思を確認する風を装いながら『ゼッタイ』ときたか」
ユウはにししっと笑った。
「ま、いーぜ。何味にすんだ?」
「もちカレー味!」
「言うと思ってた」
「ホントはカレーライスにしたいところだったけど、さすがにさっき食べたばっかだから♪」
「それくらいの冷静さはあるわけだ」
「でも後ろ髪をひかれてはいるよ☆ 髪が全部抜けてスキンヘッドになりそうなくらい!」
「猛烈にひかれてんじゃねー」
とかなんとか言いながらチケットを握りしめ売店に歩みかけたとき、意外な顔が劇場から出てくるのを萌は目撃した。
五十嵐尚輝と、彼と手をつなぐ小さな女の子だ。
この組み合わせだけでもインパクト絶大だが、それを上回る驚愕があった。
あの女の子五十嵐先生とそっくり!
もちろん性別も年齢もちがうから、相違点のほうが多いはずだ。でも、フサフサというよりモサモサといいたくなるような頭も、前髪で目が隠れ気味なところも、丸顔なところにいたるまで類似しまくりなのである。
「ユウくんっ、DNA案件もといMMR案件発生!」
エマージェンシーエマージェンシーなどと繰り返しながら、萌はユウを引きずるようにして尚輝をキャッチした。
「五十嵐先生! 『ゴアラVSゴング』をご鑑賞ですか!?」
時間的にも、萌たちのお目当て作品、ひとつ前の回だと思われた。
はいと尚輝は応じる。
「鬼河内さんに野菜原さん、おふたりも?」
「そうなんです~☆」
デートなんですぅ♪ とつづけたい萌だったがユウが先に言った。
「オレたちバイト上がりで、なんとなく気が向いたもんで」
「ところで先生その子……」
萌は好奇心で目をギラつかせる。
「もしかして先生の隠し子ですか!?」
「アホっ!」
なんつー言い方だっ、とユウが肘でつっこんだ。
けれど尚輝は気にする様子もなく、にこにこしながら返事したのである。
「いえ、姪です。寝子島に遊びに来ていて」
「なんと姪御さんとは!?」
スキャンダラスな話ではないらしい。
だけど萌はがっかりすることはなかった。遺伝子の神秘を見た気がしたからだ。
とても似ている。マジで似ている。顔ばかりではなく、人見知りしているらしくもじもじしている様子まで。
でもとてもキュートなのである。小動物っぽさがあった。なでなでしてお菓子とかあげたくなるではないか。
しかもこの子が、
「……叔父がお世話になっております」
もじもじしながらも、丁寧な言葉づかいができることのギャップにも胸がときめいた。黄色のワンピースもよく似合っていて、小さなレディ感満点である。
五十嵐先生が幼女化したらこんな感じなのかぁ。
寝子高教師全員を性転換&幼児化させた狂気の同人漫画があったら、主役を張れるレベルだと萌は確信した。なんならいっぺん見てみたい、そんな同人本。誰か作って!
「映画どうでした!? 映画」
「まあ……迫力がありましたね」
尚輝にはいまひとつピンとこなかった様子だ。二大怪獣が大暴れするというコンセプトは、穏やかな彼には不向きだったのかもしれない。姪っ子ちゃんはずっと怖がっていたという。
もっと穏やかで平和な作品もあるというのに、なぜ『ゴアラVSゴング』を選んだのかと尋ねると、
「チケットをもらったんです。相原先生に」
相原まゆが突然、『五十嵐先生、映画好きですか? 新聞屋さんからチケットもらったんですけど……よかったら……』と言ってくれたらしいのである。それが怪獣映画だったので尚輝は当然のように子ども向けだと思い、『ちょうどまた明日から姪が来るんです。ありがとうございます。ふたりで行ってきます』と受け取ったという話のようだ。
それもしかして――?
チケットさしあげます行って下さい、という話だったのではなく、『ペアチケットです。
私と
行きませんか?』という話だったのでは?
MMR案件またも登場!?
萌の脳裏に瞬時、桃色の稲妻がかけぬけたがたちまち、
――いやでもまゆタン先生が五十嵐先生を? 組み合わせとしてはミスマッチすぎない?
と石器時代の通貨みたいな巨大疑問符がふってきて、とりあえずミステリーハンティングは棚上げとなったのだった。
「じゃあ先生また学校でー♪」
追求のジャブをくりだすのはやめて、萌は五十嵐親子……じゃなくて叔父姪に手をふって別れた。
「ところでユウくんおとなしかったね、先生を質問攻めにしたらよかったのにー」
「それはおめーの役目だろ……。というかオレ、前も言ったかもだけど小さい子にどう接したらいいかわかんないんだよなあ」
いささかユウはばつが悪そうだ。
「そうか、ユウくんは幼女が苦手だったね!」
「ものすごい短絡化した表現はやめてくれ」
それはともかくゴアラとゴングだ。あと、ポップコーンのカレー味! いざ行かん!
-+-+-+-+-+-+-+-+-
リンは映画館を訪れていた。
シーサイドタウンの複合商業施設内、いわゆるシネコンだ。たくさんのスクリーンがあり山ほど映画がかかっているから、たいていなにかひと作品くらい、気になるものを見つけられる場所だ。
しばらく周囲をさぐってみたが、タイミングよく晴月を見つけることはできなかった。
まあ、仕方ないな。
そもそも当てずっぽうで来たのだ。映画館入り口そばにちょうどファーストフード店があったので、リンは見張りついでに休憩を取ることにした。
コーヒーとドーナツをトレーにのせて、入り口が一望できる席に陣取った。
長期戦になるかもしれないな。
さくさくとしたクリスピータイプのチョコドーナツを楽しみつつ、味は平板だがおかわり自由のコーヒーを口に運んだ。
あっという間に数時間が経ってしまった。
リンはあくびをかみころす。粉状にした眠気をふりかけられているような気持ちになってきた。
今日はもうあきらめたほうがいいかなあ。
幸い店はほどよく空いていたから、ずっと居座るのも平気ではあったが、そろそろコーヒーにも飽きてきたのは事実だ。ずっとかかってる店内BGMだって、もう何周したかわからない。寝子島出身というピアニストの演奏は心地好かったが、心地好すぎてちょっと寝落ちしそうになってしまった。
寝子島の映画館はここだけではないし、他の劇場もチェックしたほうがいいか……。
親子づれ(背後からだったので自信はないが、娘のほうが前、晴月と一緒にいた五十嵐ともかという少女に似ていた)らしきふたりの背を見た直後、リンは泡を食ってジャケットをひっつかんだ。
この商業施設は天井が高い。とりわけ映画館は高くなっているようだ。
その天井に一瞬、エメラルドグリーンの光がまたたいたのである。
凝視する。見まちがいじゃなかった。
晴月
だ!
天井すれすれを飛んでいる。あの白いワンピースで。
そんなところを飛行する少女がいるなんて誰も思わないだろう。気づいたのはリンひとりだけだ。
やっぱりここだった。
つんのめりそうになりながらトレーを返却台に置き、リンは晴月のあとを追った。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月04日
参加申し込みの期限
2021年09月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年09月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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