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【少女Aの喜劇】
それはどこにでもありそうな日本の小学校だった。
そしてその五年生のあるクラスに在籍する少女A、それが「この世界」での
エレノア・エインズワース
だった。
「本当にグズだな、おい」
(おやおや、『また』ですか)
教室に響く男子の嘲笑、そしてそれに続く忍び笑い。
クラスメイトの視線の先には、頭から汚水をかけられた可愛らしい少女がうずくまっていた。
周りには無残にも足跡が無数につき、破れたノートや教科書が散乱している。
彼女こと少女Bは見た目こそ可愛らしいものの、要領が悪くどんくさい少女だった。
故にクラスのリーダー的存在の少年Aが彼女を疎ましく思い、虐めている。
……ということをエレノアが演じる少女Aは知っている。
「大丈夫?」
エレノアは少女Bに綺麗なハンカチを差し出す。
「いい加減にしないか!」
不意に教室に響いた怒声は委員長である少年Bのものだった。
真面目な彼は濡れ鼠になって泣きじゃくっている少女Bの姿を見るなり少年Aに詰めよる。
しかし少年Aは知らん顔をして自分の席に戻る。
そして教室に入ってきた教師もまた何事もなかったかのように授業を始めた。
少年Bは優しく笑いかけて席まで手を引いてやる。
少女Bの隣の席に座るクラスメイトは露骨に嫌そうな顔をしていたが、少年Bが一睨みすると渋々ながらも教科書を見せた。
このクラスで少女Bの味方と言えるのはエレノアと少年Bの二人だけだった。
(本当に、そうでしょうか)
一人ぼっちの少女Bと一緒に下校しながら、エレノアはほくそ笑む。
「辛いなら死んじまえよ、自分でさ」
ある日もまたいつもと同じ光景。
虐げられ泣きじゃくる少女にBに投げつけられたのは鋏。
そしてその日の夜、少女Bは自殺を謀る。
結局未遂で終わったのだが、少女Bの親に虐めの事実が露見。。
訴訟沙汰に発展し、戻ってきた少女Bを誰も虐めることはなくなったが近づくこともしなかった。
そんな中エレノアは少女Bと一緒に帰ることにした。
相談に乗ると言えば、少女Bは嬉しそうについてきた。
「本当に馬鹿ですね、貴女」
まさか数少ない味方に橋の上から落とされるなんて、夢にも思わずに。
そして橋の下で見つかった少女Bの遺体の手には、ペンが握られていた。
少年Aの、愛用しているペンが。
「ち、違う、俺じゃない、俺はやってない!」
(誰も信じませんよ、そんな『真実』は)
人殺しと罵られ涙ぐむ少年Aの様子をエレノアは教室の片隅の席で頬杖をつき楽しげに観察していた。
しかしその観察も長くは続かなかった。
少年Aは、少女Bが亡くなったのと同じ橋から身を投げてしまったから。
(残念、もう少し頑張ってくれても良かったんですけどね)
あっけない幕切れに、エレノアはつまらないと肩を竦める。
そんな様子をじっと見つめる目があることは、重々承知の上で。
「……彼女を殺したのは、本当は君なんじゃないか」
「何故、そう思うんです?」
少年Aの葬儀が終わって数日後。
二人が亡くなったあの橋の上にエレノアと少年Bはいた。
「あいつは最低な奴だったけど、人を殺せるほど度胸のある奴じゃなかった」
「それで?」
「君は、ずっと笑って見てただろ。罵られるあいつのこと」
「だって可笑しいじゃないですか。今まで自分だって同じようなことをしてきたんですから。自業自得だなって」
「違う」
「……何が、違うんです?」
「お前の、アイツを見る目は、彼女を見る目と一緒だった。君は……、自分が楽しむ為に二人を利用したんじゃないのか?」
それは物的証拠は何もない推理。
しかし。
ニタァ、と喜色に満ちた笑みを引き出すには十分な回答だった。
その笑みが少年Bの抑えていた怒りに火をつける。
「なんでっ、どうしてあんな酷いことっ、彼女はお前のこと友達だって信じてたのに、なんでっ!」
激情に駆られ、少年は少女の白い首に手をかけながら問い詰める。
「あは、あははははっ!」
「何がおかしい!!」
「もし、もし彼女がブスだったら、お前は優しくしてたか?」
「!?」
「結局はお前も下心があったから、『お友達』をしていたんだろう? なぁ?」
少年の手に更に力がこもる。
壮絶な笑顔を浮かべ、血管を怒張させながらもエレノアは高らかに叫んだ。
「あの世で伝えといてやるよ! お前の好意も、体目当ての下心だったってな! あはっ、あははは、あはっ、はぁーはっはっはっは……!!」
笑いながら少女は川へと落ちていく。
ゴシャ。
岩にぶつかった何かが潰れる音と少年の苦しげな表情と共にその皮肉な物語は終焉を迎えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月11日
参加申し込みの期限
2013年10月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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