ある日、あなたは寝子島図書館を訪れました。
読みたい本があったのか、調べ物があったのか、それともただの暇つぶしか。
理由は人それぞれでしょう。
「図書館ではお静かに、ですよ?」
司書である
雪代 伊織に釘を刺されるかもしれませんが、それもまた図書館の持ち味の一つ。
そしてあなたは書架の間を渡り歩き、無数に並ぶ本の中から一冊に手を伸ばすはず。
何も書かれていない真っ白な背表紙の本に。
「?」
あなたが手にした本は背表紙だけでなくて表紙も真っ白、そして中見も真っ白。
何も書かれていない、白い本。
「なに、これ?」
あなたが疑問を口にした、その瞬間。
白い本は目を覚ます。
「!?」
開いたページから眩い光が放たれ、思わず目を瞑ったあなた。
そして目を開けば、信じられない光景が飛び込んできます。
「ど、どこ……? ここ……」
そこはあなたの知ってる場所かもしれないし、知らない場所かもしれない。
ただ一つ言えるのは。
そこは現実の世界ではない、ドコカだということ。
「あら、先ほどまで誰かいらしたと思いましたのに」
先程までいた寝子島図書館にあなたの姿はなく、年若い司書が首を傾げるばかり。
……あなたは今、どんな場所にいますか?
皆さん御機嫌よう、本条です。
この度は少し変わったシナリオをご用意しました。
自由度が高く、謎が多いシナリオです。
謎は謎のままで、自由度の高い部分だけお楽しみ戴きたく思います。
事の発端は寝子島図書館の本棚に神魂の影響を受けた白い本が何冊か紛れこんでいたことです。
その表紙も中も真っ白な本を開くと本の中に吸い込まれまてしまいます。
吸い込まれた先の世界がどんな世界で、その世界で何をするかは皆さん次第。
それを自由に想像し、アクションとしてお書き下さい。
この白い本は「あなたの物語を紡ぐ本」。
本から出るキーは「物語の完結」。
どのような形で完結するかも皆さんの御心のままに。
ただしいくつか注意点が御座います。
壱、今回のシナリオでは本の中に入らないという選択は出来ません。
必ず本の中に入って、どんな世界でどんな物語を紡ぎたいかをアクションにお書き下さい。
アドリブ度Sで、こんな感じの物語がいいという風な「お任せ」仕様も可能です。ただしその際はNG要素を明記して戴かないと、意に沿わぬものが出来上がる可能性がありますのでご了承ください。
弐、シナリオの内容上、他PC様との絡みは少なくなると思います。
どうしても一緒に、という場合はGAでよろしくお願いします。
参、あまりにも残酷な描写、性的な描写はマスタリングさせていただきます。ただし可能な限りアクションを反映したいと思います。
肆、どのような物語でも終わりを迎えます。
アクションの中に明確にこのような形で物語は終わると言う希望がなければこちらでアクションに沿ったエンディングをご用意します。
それでは皆様のご参加お待ちしております。