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\ オーバータイム!/
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警察に限らず政府組織が、なにかと時間をかけがちなのは華露蘿もよく知るところだ。
それでも仕事なら我慢できる。これも給料のうちと思ってじっと待てばいいのだ。けれど今日はプライベート、すなわち泰葉との約束があるだけに、華露蘿はいら立たずにはいられなかった。
任意同行で警察署まで連れられ、入れ替わり立ち替わり何人もの警官や刑事から事情を聞かれ調書を取られたのである。
「滑山さん、なんとかならないんですかー?」
顔見知りの警察署職員
滑山 健
(なめらやま・たけし)に懇願してみたりしたのだが、コワモテながら普段は気のいい彼も、この日に限っては険しい顔で「駄目だ」の一言で却下した。(※)
それでも急ぐと言い張って、なんとか露座理は暗くなる前に待ち合わせ場所に着いたものの、すでに約束の時間はオーバーとしていたのである。
……泰葉ちゃんだけで行ったら、紗央莉さんとのあいだで怪物大決戦状態になりそうだ……やばいよ!
息せき切って駆けつけた。しかし華露蘿はがっくりと肩を落とすことになる。
……遅かった
。
アーナンドの地図通りの場所は、オートロック装備の高層マンションだった。入り口はガラス戸で、分厚い扉の横にあるインタフォンで応対する仕組みである。
どうして一発でわかったかといえば、インタフォンの前に泰葉が立っていたからだ。そのまま店に出勤するつもりなのだろう。きっちりメイクしている。ドレスは店で着替える予定らしく軽装で、髪もアップにすることなくウェーブをかけているだけだった。
出勤前のキャバ嬢、といえばなんとなく色っぽいものを想像するかもしれないがそんなことはない。
インタフォン上部のカメラに向かって泰葉は、冷笑気味にあごを上げているのだった。両手は腰、戦闘モードと呼びたい姿勢だ。
一方でインタフォンのスピーカーからは、ドスのきいた紗央莉の怒声がとどろいている。
「
いまあんた何て言った! 私のことなんて言った!?
」
もう一回言ってみろ、という紗央莉に対し泰葉は平然と言いのけたのである。
「……何度でも言ってあげる。
あなたは負け犬よ
」
う、うわー。
華露蘿はおびえきって近づくこともできない。
なんという激突! もちろん直接つかみあっているわけではないが、華露蘿の目の前には修羅の世界が見える。
そこから泰葉はまくしたてた。機関銃のように高速で激しく。
「紗央莉さんあなたね、調子のいいときは女王様みたいにふるまっておいて、そうやってちょっとでもつまずけば、傷ついた傷つけられたと泣き言いって尻尾巻いて逃げちゃうんでしょう? 噂は聞いたわ。あなたはほうぼうのキャバクラで、指名数争いに負けたら店を移って、勝っても座がキープできなくなればまた移って、それで敵ばかりつくったあげくその土地にいられなくなり引っ越して、流れ流れて寝子島に流れ着いたって噂よ。なのに同じことまたやってるんだからあきれるわ。学習能力ゼロなの? それを負け犬って表現したの。理解できた?」
泰葉ちゃんがこんなに一方的に攻撃的発言を連発するところはじめて見た……怪獣ヤスラと言っていいかも……。
「
あんたなんにもわかってないじゃない!
今度のはね、これまでとはちがうの! 死にそうになったんだから!」
紗央莉はヒートアップするがますます泰葉は挑発をつづけた。
「でも死んでないでしょ。せっかく生き残ったのに、もう半分以上死んだみたいになってるけどね。そうしてとうとう、自分に残った最後の砦まで失おうとしてるじゃない。まあ私はいいけど、これでナンバーワン奪還だから。
あなたの栄光はしょせんは虚像だったってことかしら
。まあ、事件前から私は追いついてたから結果は同じだったけど」
「ふ……
ふざけるな!
私の努力も……何も知らないくせに……!」
紗央莉は涙声だ。
そりゃそうだよね、あそこまで言われたら、僕だと再起不能になるかも――。
「知らないよ。知りたくもないし。
もう終わった人のことなんか
」
終わった人とまで言い切った!
さすがにひどいよ、言い過ぎだよ――そう泰葉に告げようと華露蘿が思ったと同時に、ブチッとインタフォンが切断された。
空を仰いでため息ついて、華露蘿は泰葉に声をかけた。
「あー……泰葉ちゃん、遅れてごめん」
困ったように後頭部をかく。
「僕、遅れちゃったけどこれにはわけがあって」
「いいから」
「なにが?」
「華露蘿ちゃんは、そこから動かないでいいから」
「……?」
マンション正面のドアが大きな音を立ててひらいた。
紗央莉が飛び出してきたのだ。
ノーメイク、髪を乱し服はパジャマ、つっかけ履きという普段からは想像もつかない姿、しかも泣きじゃくりながら泰葉にむかってつっこんできたのだ。
「
あんだになにがわがるんだぁー!
」
ひいっ! 華露蘿は凍りついた。
怪獣サオラ……爆誕!
ただ紗央莉はケンカ慣れしているわけではないらしく、泣きわめきながら飛び出して、両手の握りこぶしを腕ごとグルグルと回して泰葉を叩こうとするばかりだった。当人は必死だろうが、残念ながらポカポカという効果音が似合いそうな動きだ。
泰葉は黙ってグルグルパンチを受けていたがやがて、
「やっと会えたね、紗央莉」
と呼びかけて笑みを浮かべた。
ところがその鼻にグルグルパンチがクリーンヒットする!
痛そうな音。冷凍肉をまな板に叩きつけたような。
鼻血が出た。泰葉から。
「あっ!」
驚いたのは泰葉より、加害者の紗央莉のほうだったようだ。一時停止ボタンを押されたみたいに硬直した。
よしここだ!
「怖い目に遭ったし、またあんな目に遭いたくない気持ちはわかります」
言いながら華露蘿は、泰葉と紗央莉のあいだに割りこんだ。
「だけど紗央莉さん……あいつに報復するなら、強い弁護士さん雇ったりするお金もいるでしょう!? やられっぱなしでいいんですか? 刑事責任だけじゃなく、民事責任も問うて、あいつからケツの毛まで毟(むし)るために、働きましょう!」
「そういうこと」
ハンカチを鼻にあてながら泰葉も応じた。
「だから戻ってきてよ、店に。復帰を待ってる常連のお客さんもいっぱいいるよ」
紗央莉はイエスともノーとも言わなかった。
というより言えなかった。子どもみたいに両目に手をあて、わんわんと泣きじゃくるだけだったから。
「それにしても『ケツの毛まで』……って……」
泰葉のほうは、華露蘿を見ながら苦笑していた。
※滑山の不機嫌の原因は、吐前刑事が怪我を負わされたことにあったのだが、この時点の華露蘿は事件の全容を聞かされていなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月25日
参加申し込みの期限
2021年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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