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翌日、『クラン=G』の前で紅美と待ち合わせ、陣は真白の家に案内された。歓楽街を抜けたシーサイドタウンの一角、閑静な住宅地にめざす場所はあった。瀟洒という表現がぴったりくるような洒落た外観、ちょっとした邸宅だ。
「やっほー」
チャイムが鳴るより前に、真白がひょいと玄関ドアを開けた。
「おじゃまします」
なにやら神妙な顔で陣は靴を脱いだ。
「お世話になります」
紅美がつづく。しばらくここで暮らしていたせいか、紅美のほうは手慣れたものだ。
うっすら涼しい。邸内は冷房が効いているらしい。
「ここが私の部屋ね。さ、入って入っ……」
とドアノブにを手をかけたところで、なにか思い出したらしく真白は小さく声を上げた。
「
ちょっと片付けるからそこで待ってて!
」
ドアをかすかに開け狭い隙間より猫みたく自室に飛びこむと、バタンと閉じて鍵までかけてしまう。
「……?」
陣は紅美を見る。紅美はわかっているような、わかっていないような表情で視線をはずした。
しばらくどたばたと室内から音がしていたが、数分して、
「もう入っていいよ」
肩で息をしながら真白は扉をひらいたのである。
「ちょっと片付け忘れたものがあって……」
弁明するように言う。実際、嘘ではなかった。
紅ちゃんならともかく七枷くんには見せられないものがね――。
これは言わずに胸にとどめた。紅美も余計な言葉をはさまない。
八畳ほどあるゆったりした部屋だ。大きなベッドと両開き戸のついたウォークインクローゼット、ふわっとした明るい色のカーペット敷きの中央に、冬場はコタツになりそうな木製のテーブルがある。色は白がベース、角がとれた北欧家具風のシンプルなデザインだ。テーブルをかこむように丸いクッションが三つ置かれていた。これも白い。
ふたりを座布団に案内すると、
「じゃあ、飲み物取って来るから準備してて」
言い残して真白は部屋を出て行った。
陣はすこし、落ち着かない。姿勢は正座、両のこぶしは膝に置いたままだ。
――地味に女の子の部屋に入るのは初めてだ。
意識するまいと考えると、ますます意識してしまうのはなぜなのか。
甘い香りがするような気がする。かわいらしいアイテムもそこここにある。
でもキョロキョロするのは失礼だと思い、陣はじっとテーブルを見つめるだけだ。まるでテーブルがスクリーンで、そこに映像が表示されるのを待っているかのように。
「七枷、なんかカタいね?」
「そうか? いつも通りやぞ」
紅美は鼻で笑って、テーブルに組んだ腕を乗せそこに自分のアゴをおいた。陣を見上げつつ言う。
「ふーん? でもまさかー……七枷って、女子の部屋に入るのが初めて、とか?」
なぜわかる! と動揺するが白状する気はない。
「ノーコメントや」
「図星かー。だから緊張してるんだ。あんがい純情じゃね?」
「……お前ホンママジで一回ぶっ飛ばすぞ?」
「キャー怒ったー☆」
「お前な、だから……」
陣が腰を浮かせかけたところでドアがひらいた。
「お待たせー」
陣は加速装置内蔵のサイボーグのごとく、目にもとまらぬスピードで元に戻った。
オレンジジュースを半分ほど飲んだところで、陣は軽く咳払いした。
「さて、まず勉強を教える前に言っておく」
「はい」
教わる立場ということを思い出したらしく、借りてきた猫のようになって紅は正座する。
「僕らに教えてもらえたら今の成績がすぐ良くなる、などというナイーヴな考えは捨てろ」
ラーメン屋のカリスマ店主みたいだな、と我ながら思ったが伏せておこう。
「あくまで基礎、勉強の仕方を教わるという気組みでいてほしい。僕たちはサポートするだけだから」
きびしいかもしれないが、と断ってからさらに言った。
「とりあえず、今学期の中間と期末はまだ赤点地獄になるがあきらめろ。夏休み明けに、コイツ本当に赤点常連の芋煮か!? って先生を驚かせるのを目標にしよう! ……では、つづいて白師範どうぞ」
師範? とちょっと吹きだしそうになった真白だが、最初が肝心なのはまちがいない。調子を合わせることにして厳粛な表情をつくった。
「私はね、あんまり勉強を教えるのって得意じゃないんだ」
学校で授業聞いて宿題やってればできるタイプなので、真白は普段からも、わざわざ勉強のためだけに机にむかった記憶がない。
「でも私的に分析してみて、紅ちゃんは授業が理解できないからテストも駄目ってことかなって思った。だから七枷くんが言うように私も基礎を大事にしたい。基礎が抜けてると授業も理解できないし。だから授業が理解できるまで戻すのが当面の目標かな」
「はい、お願いします!」
右手でグーをつくり、指を伸ばしきった左手にピタリと当てる、いわゆる抱拳礼の姿勢で紅美は返答した。ますますラーメン修行じみてきたようである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月25日
参加申し込みの期限
2021年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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