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足を棒にして探し回ったが、時子はともかを見つけられないままだ。そもそも彼女らしき女の子の目撃情報もない。
これは……警察に連絡したほうがいいかもしれません。
時子は、横断歩道の信号が変わるのを待っている。渡った先は尚輝と別れた公園だ。とりあえず戻ることにしたのだ。
ちょうどそのときだ。
どこかからサイレンの音が聞こえた気がする。
パトカー!?
すぐに認識した。目の前を警察車両が赤いサイレンを鳴らしながら駆け抜けていったのだ。
時子の肌は粟立った。
まさかそんな――!
(世界は、不完全ながら枝分かれした)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
時子は、横断歩道の信号が変わるのを待っている。渡った先は尚輝と別れた公園だ。とりあえず戻ることにしたのだ。
……サイレンは? と思ったがすぐに、そもそもサイレンなど聞いていないと思い返す。そもそもどうしてサイレンなのだろう。心配しすぎて幻聴でも聞いたのだろうか。不吉な想像をふるい落とす。
信号が変わった。憔悴しながら公園に入る。
しかし、時子の暗い気持ちはたちまち消し飛んでいた。
ブランコが見えるや時子は駆けだしている。ある程度近づくと優しく声をかけた。
「ともかさん……あなたは五十嵐ともかさんですね?」
小さな女の子がぼんやりとブランコを漕いでいたのである。
「……はい」
ブランコは止めたものの、女の子はもじもじしている。警戒しているのかもしれない。
安堵するとともに時子は笑みを浮かべ、ともかの目線の高さにかがんだ。
たしかによく似ていらっしゃいますね……。
はじけるサイダーみたいに胸がときめく。
ちょっと量の多い黒髪、前髪も例外ではなく目がかくれてしまっている。尚輝をそのまま小型化したようでもあるが、まぎれもなく女の子の顔立ちだった。どことなくマスコットキャラを思わせ、とてもかわいい。
「申し遅れました……私、御巫時子と言います。尚輝先生の教え子です」
先生は担任で、と時子が話すより先に、「もしかしたら」と、ともかは嬉しそうな声になった。
「あの素敵なぬいぐるみを、選んでくれたお姉さん……ですか?」
「ええ、そうです。よくご存じで」
「叔父さんから聞きました。『みかなぎ』さんという生徒さんが、えらんでくれたって。ありがとうございました」
言葉はつっかえつっかえである。きっと考えながら話しているのだろう。しかしそれでも、本当にこの子は六歳なのかと目を見張るくらい明晰にともかは話した。
だが時子にとってそれ以上の驚きであり喜びは、
尚輝先生が私のことを話してくださっていた……!
という事実だった。
ともかによれば、公園で知り合った年上の子と遊んでいたということだ。つい楽しすぎて時間を忘れすごしたことを、ともかは深く反省していた。
「怪我はないですか?」
「大丈夫です」
ともかく、誘拐じゃなくてよかったと思う。
先生に連絡を、と思った矢先、
「ともかさん!」
ちょうどそこに尚輝が姿を見せた。
尚輝はつかつかと歩んでくる。さすがの彼も怒ったのだろうか。
しかし尚輝は、時子とおなじように身をかがめると、
「……よかった。探しましたよ、ともかさん」
にこやかに告げたのである。事情をきいてなるほどとうなずき、
「今度からは、せめて一言告げてからにしてくださいね」
と言ったのが、注意らしい唯一の注意だった。あとは、公園で知り合った子の話を聞いたり、「とても楽しかったんですか、それはよかった」と一緒に喜んだくらいである。
知り合った女の子は晴月という名前らしいがそれが苗字なのか名前なのかはわからないそうだ。キラキラした緑色の髪、という特徴もなんとも不思議に思えた。それから『リン』という中学生くらいの男の子や猫とも知り合ったそうだが、尚輝も時子も周辺でそんな組み合わせは見かけなかった。
「……すてきな本を一緒に読みました」
「本……そうだ、ともかさんは本がお好きなんでしたよね」
涼みついでに書店に行きませんか、と時子は提案した。
大きな書店に立ち寄り、時子とともかは本を見ている。
たしかにともかは本好きらしい。図書館で一日すごせるタイプだ。図鑑や童話はもちろんだが、高学年向けの偉人伝のようなものにも果敢にチャレンジしているそうだ。いっぽうで、歳相応に仕掛け絵本なども好んだ。
「私のおすすめは鳥さんの写真集です。ケータイをかざすと飛び出して動くんですよ」
サンプルを使って時子はやってみる。おとなしい子なので大はしゃぎはしないが、「面白いです」と喜んだ様子だ。
「ほしいですか」
「……ええと、おじさんに言ってみます」
「遠慮しなくていいですよ。私からプレゼントします。出会えた記念です」
あとで観覧車に乗りませんか、と言いかけて時子は尚輝の姿を探した。
いた。
店の外だ。電話している。
きっと相手はまゆ先生ですね。
ともかと合流してすぐ、まゆもともかを探していると時子は明かした。でもそれ以上は語らなかった。どうしてともかのことをまゆが知っているのか――なんてとてもではないが質問できなかった。
すぐに尚輝はまゆに電話したがつながらず、ショートメールを送っていた。
それが通じて、いまお話しているだけなのでしょう。
会話の内容までは聞こえない。だが尚輝が、電話なのに頭をさげたり、首をふったり、なにやら笑っている様子なのもうかがえた。
――私、もしかしたら嫉妬深いのでしょうか。
もやもやしてしまう。
いけない、と時子は首をふる。
いまはともかさんと話そう。
「よかったら観覧車に乗ってみませんか? 空から見る寝子島は素敵ですよ」
「ですよね!」
意外にも、ぱっとともかは返事した。
「寝子島の観覧車、乗ったことがあるんですか?」
「い……いえ、ないです」
なんとなく想像してみただけです、となぜかともかは語尾を濁らせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月25日
参加申し込みの期限
2021年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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