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【修学旅行】アッツイ、タイに行きたいッ!
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●三日目:アユタヤ・その2
微笑みの国、タイ。
理緒と紗月がこの国来た理由はバカンス――だったら良かったのだが、雑誌のグラビア撮影である。
理緒は高校1年生のときにスカウトされて以来グラビアアイドルとして活躍中で、高校三年生だった昨年などは低偏差値からの大学進学という企画を事務所から言い渡された。そんな受験と仕事の両立で悩んだり辛い思いをしていたときに、ずっと隣にいてくれていたのが紗月である。気持ちがすれ違うこともあったけれど、やがてふたりは恋人となった。お陰で大学はふたりとも無事合格。進路が決まって落ち着いた頃、理緒は紗月を自分の撮影見学に誘った。その時一緒に撮影する予定だったグラドルがドタキャンし、突如紗月に白羽の矢が立った。そのままあれよあれよという間に紗月は
週刊ヤングニャンプでグラドルデビュー
を果たしてしまったのである。
不安げに俯く紗月を理緒はさっきまで精一杯慰めてくれていた。
「絶対に売れないと思ってたのに予想外に好評だったそうでいきなり次の仕事が決まってしまって……何だかもうレールが敷かれちゃってるというか……」
「昨日、エメラルド仏様にも寝釈迦様にもピンクガネーシャ様にも『何とか無事に乗り切れますように』って祈ったんだよね? ぜったい加護があるから大丈夫だよ」
神様仏様に祈らなくても紗月なら大丈夫だとは思うけど、と理緒は胸の中で付け加える。
(それにしても)
仕事決まるのが早すぎる、というのは理緒も感じている。手回しのよさに、誰かの何らかの思惑を感じないでもないが、一緒にいられるのは嬉しいので知らんぷりだ。
昨日は寺院巡りしたり、ワット・ポーで民族衣装を着たり、バンコク市内でトゥクトゥクに乗って繁華街をぶらついたりとして撮影し、今日はアユタヤの遺跡での撮影というわけである。
撮影に来たのは、木の根で覆われた仏頭で有名なワット・マハタート。
冴えた青空の下、赤銅色に聳える朽ちた塔は景色としては美しいが、繊細な紗月は破壊された仏像がとても痛々しくて見ていられない。
「痛かったよね……」
自分のこの気質がつらい。繊細と言えば聞こえがいいけど、過敏すぎるだけで疲れてしまう。首を落とされたときの痛みや、それを防ぐことが出来なかったアユタヤの人々の辛さが伝わってくるようで紗月はそっと膝をついて手を合わせる。
シャッター音がした。
顔を上げるとフォトグラファーの片庭さんがカメラを構えていた。
悲痛な思いで佇む姿を撮っていたのだろうか。
「そんな写真使えるの?」
雑誌のグラビアって、ポーズを取って笑顔の写真がいいんじゃないの? と思ったが理緒も片庭さんも「いいよいいよー」と言っている。
(大丈夫かな?)
わからない。信じるしかない。
ワット・マハタートでの撮影のあとにゾウの背に乗ってした撮影は、ゾウの水浴びで衣装ごとぐしょ濡れになるハプニングに遭遇して大変だったけれど楽しかった。歴史に感情移入しすぎていた紗月の気持ちが、ゾウの思わぬ行動によってほぐれたのは言うまでもない。
◇
川に囲まれたアユタヤ島には、川魚や川エビが名物のリバーサイドレストランが何軒もある。
そういった店の一軒に立ち寄り、
青山 絢
は友人たちと少し遅い昼食をとっていた。
注文したのは辛味と酸味が特徴の海老の入ったスープ・トムヤムクンと、アユタヤ名物のクン・メーナム・パオ(巨大川エビのグリル)であった。
「赤い。辛い。熱い!」
トムヤンクンをどうにか冷ましながら食べる。続いてクン・メーナム・パオを食べるととても美味だったが舌がピリッとして、汗が出てきた。
「香辛料ってすごい……服が汗でぐっしょりになってしまったわ」
何とか食べ切って支払いをしようと立ち上がったそのとき、店に入って来たのは先ほど遺跡で見かけた撮影隊の中にいた二人の女性だった。溌剌としたポニーテールの女性が、穏やかなウェーブ髪の女性の手を引くようにして入ってくる。
「あー、お腹空いた!」
「理緒ちゃん、食べ過ぎないでねってマネージャーさんに言われたの覚えてる?」
「覚えてるけど。折角タイに来たんだもの、食べたいものを食べるよ。……あれ?」
こちらに気付く。
「寝子高生?」
声を掛けられ、絢はおずおずと頷いた。
「やっぱり! 私たち、寝子高のOGなんだよ。修学旅行、楽しんでね」
ポニーテールのお姉さんは、ひらひらと手を振って行ってしまう。一歩後ろにいたウェーブ髪のお姉さんが笑顔で会釈してくれたので、同じように会釈して、絢は店を後にした。
一方、理緒と紗月は一番川沿いの席に案内された。少し早いが夕食だ。
名物と思しき料理を何品か指さしで適当に頼む。
「あーっ、めっちゃ辛いんですけど。でもこの辛さがすっかり癖になるというか……紗月、あまり無理しなくていいよ?」
「大丈夫。辛かったけどおいしかったよ」
恋人に笑顔が戻っているのが嬉しくて、理緒は頬杖をついてそれを眺める。
「紗月は何が一番美味しかった?」
「屋台で買ったロテイサイマイ(クレープ生地に包んだ綿菓子)かな。甘くて気に入ったわ」
「そっか。あたしはクン・メーナム何とかってのが気に入ったのでお代わり!」
「理緒ちゃん、そんなに食べて大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月24日
参加申し込みの期限
2021年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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