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【修学旅行】アッツイ、タイに行きたいッ!
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●三日目:アユタヤ・その4
真辺 伸幸
は遺跡を出たところに生えているガジュマルの木陰によろよろとへたり込んだ。
「はふぅ……タイって暑いって聞いてたけれど、本当に暑いねぇ」
例えるなら『そこの石畳で目玉焼きが焼けそうなほど』。日本よりカラッとしているのは救いだが、じりじりと照り付ける熱さは『炙ってくる』と表現したいほどだ。
逆巻 天野
が、露店で売っていた冷えたミネラルウォーターのペットボトルを伸幸の頬に当てる。
「ああ~冷たくて気持ちいいのよ~」
目を閉じてふにゃふにゃと笑む伸幸の姿にホッとする。
天野はあまりの暑さに、風通しがよいタイパンツも買って着替えていた。
「普段通りの真辺が癒しだなぁ……」
冷えたミネラルウォーターの1本を伸幸に渡し、もう1本を天野自身の火照った身体に勢いよく流し込む。それでようやく人心地ついて、遺跡の方を振り返ってみる余裕ができた。
「こうしてみると同じ地球上なのに文化の違いに驚く。遺跡は歴史の勉強になるね」
「そうだねぇ、どんな国にもそれぞれの歴史があるんだねぇ」
伸幸はぺこりと遺跡のほうへ頭を下げた。
そこからは少し歩くことにした。途中に観光客向けの屋台があったので立ち寄る。
そこはココナッツジュース屋さんで、軒先には黄緑色した椰子の実が並べてある。伸幸がひとつ頼むと、上部をナイフで削いで、ストローを差して渡してくれた。実の中に蓄えられた水を飲むのだ。
「ココナッツジュースって初めて飲むのよー。んー、思ったより、甘くないのよ」
どちらかというとさっぱりした味わいだ。40度近い暑さの中で飲むと本当に美味しく、身体の中が潤って来てもう少し歩く元気が出てくる。天然の点滴という異名も納得だ。
「僕はロティサイマイを食べてみよう」
天野は、空気がパンパンに詰まったビニール袋に入ったピンクや緑に着色されたそうめんみたいな糸状のお菓子を買った。手のひら大のクレープも10枚ほどセットにして渡される。
「これは……綿菓子? 綿菓子をクレープに包むのかい?」
お店の人がそうそう、というように頷いている。
「よかったら真辺もどうぞ」
「わーい。ありがとうなのよ」
二つ作ってひとつずつ。日本のお祭り屋台の綿あめをイメージしつつ食んでみれば、綿菓子が意外にサクという歯ごたえで、思った以上にしっとりしたクレープ生地と相性がよかった。これこそアユタヤの名物で、クレープのほうがロティ(生地)、糸状の綿菓子のほうがサイマイ(絹糸)なのだそうだ。
「……甘っ!」
「本当だ、甘いねぇ」
天野と伸幸は顔を見合わせて、笑いあったのであった。
◇
「次は大本命のグルメっ」
「クロも大はしゃぎな、タイのグルメ旅モード!」
エレファントライドを楽しんだ
吉住 志桜里
と
吉住 獅百合
は、川沿いのレストランに来ていた。
「さあて、がっつり! 行きましょうかね!」
志桜里は攻撃的な目でメニューを舐めまわすように見る。
「グリーンカレー、トムヤムクン、クン・メーナム・パオ(巨大川エビのグリル)……どれも辛いんですか」
「辛さ攻めで行くつもり? ちょっと引くわ」
「でしたら後の屋台は甘味で攻めることにしますか」
志桜里はにんまり、獅百合を挑発する。
「さーてシロ、胃袋の空きは十分かしら? それとも舌の心配をすべきかしら? ま、全部頼んじゃうけど。行くわよー!!」
無鉄砲にオーダーする志桜里を見て、獅百合はやれやれと言わんばかりに鼻を鳴らす。
「後先考えないやり方は真似ないわよ。私は香草系で。クロが独り、エビのように真っ赤になって汗を流す姿を優雅に眺めながら食べるご飯は美味しいからねっ。その後の屋台の甘味攻めも余裕綽々という寸法よ」
獅百合は、ホタテ貝のバジルソース炒めをはじめ、香草系の魚介料理とアユタヤ名物であるクイッティアウ・ルア(牛の血をスープに使った麺料理)、ヤム・フアプリー(バナナのつぼみのスパイシーサラダ)をチョイスして注文する。手加減してます、みたいな顔をしているが相当な量である。
一方志桜里は、辛みで全部飛ぶ前にと、香草系の川魚料理でスタートだ。
「辛くなさそうな料理でもチリソースが添えられてるのね。お好みでって雰囲気だけれど、辛さと甘さのハーモニーが美味しくて、かけずにはいられないわ」
そこから徐々に辛さのレベルを上げるように、志桜里はトムヤムクンやクン・メーナム・パオへ手を付けて行く。
「辛っ……いけど、ちゃんとエビの風味や香りが出てる。美味しい……!」
獅百合も、名物のクン・メーナム・パオだけは同じものを頼んでいた。日本ではなかなか味わえない――仮に味わえたとしても、本場の風や景色を見ながら食べるのとは違うだろう――料理の数々に舌鼓を打つ。
「エビも貝も、魚も美味しい! 牛の血ラーメンもコクたっぷりでほんのり甘いし、バナナの花ってこんなにスナック感覚で食べられるんだ……!」
巨大川エビのグリルを一皿ぺろりと平らげた志桜里は、自分の舌が辛さに慣れてきたちょうどいい頃合いとグリーンカレーに着手する。
「はふ、はふっ……! 想像以上の辛さ!」
本場のグリーンカレーは、レモングラスや、こぶみかんの葉、パクチー、青唐辛子などがふんだんに使われていてクセが強く、日本で供されるものより断然辛い!
ライムを浮かべたソーダを最後に胃袋に流し込み、
「ぷっは! 辛くて美味くてご馳走様!」
志桜里は汗だくになりながらも大満足で食べきって、満面の笑みだ。
獅百合も顔のゆで上がったクロをアテに完食である。
「さあクロ。行こうか、別腹の甘味!」
キラキラ。笑顔と歯を光らせたまま、ふたりは屋台へ向かう。
志桜里は迷わずロテイサイマイとココナッツジュースを注文。
「この甘さ、瑞々しさ。幸せですっ」
志桜里は蕩けるような笑みをうかべる。
一方、獅百合はロテイサイマイとココナッツジュースにスイカジュースもプラスしている。
志桜里が胃袋大丈夫?的な視線を送ると、獅百合は極上の笑みを返し、スイカジュースを一気飲み。
「ふふん、己より一回り大きな妹に胃袋の心配なんて甘い甘い♪」
心配しただけ損だった。食べ終えた志桜里は唇を擦って獅百合を見遣る。
「あ。明日は何しましょう?」
「明日は暇そうなクラスメイトについてこー。それより夕飯何食べよっか?」
いったい彼女たちの胃袋はどうなっているのであろうか。
もしかしたらブラックホールか何かであろうか。
夕方にはバンコクに戻る予定だ。ほんの80kmの距離だが料理文化は若干違う。
残りの旅程でもふたりは様々なタイグルメを満喫することであろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月24日
参加申し込みの期限
2021年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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