修学旅行を一週間後に控えたある日の午後。
三年生一同は、講堂で修学旅行説明会を受けていた。
手元には「修学旅行のしおり」。その表紙には、腕が四本あるゾウの神様ガネーシャのイラストとともに『魅惑の国タイランド、世界遺産の旅』の文字が躍っている。
壇上で教頭・
黒崎 俊介がマイクのスイッチを入れる。
「えー。しおりにある通り、今年の修学旅行は海外、タイ五日間の旅だ。日程、注意事項等はしおりにある通りなので各自確認するように」
何か質問は、との問いかけに、勢いよく手を上げたのは
野々 ののこである。
「先生ー! お小遣いはいくらまでですかー?」
「二万円だ。現地でバーツに換金するからそのつもりでな」
「先生ー! バナナはおやつに入りますかー?」
バナナの質問をしたのはののこのパパンで、新理事長となった
野々 ととおその人である。人間界におっこちてきたばかりの見た目はダンディな彼にとって、地上を旅行するのははじめて。学生以上に楽しみにしているようである。
「お約束の質問ありがとう……って理事長……」
黒崎教頭はやれやれと首を振った。
「タイにもバナナはありますから、おやつで持って行かないでください」
和気藹々とした雰囲気の中、ひそひそと
逆巻 天野と
桜井 ラッセルが言葉を交わしている。
「1年のときフライングで修学旅行に行ったのを思い出すね」
「ああ、北海道な。登別でクマ牧場に行ったり、楽しかったよな」
※2年前のフライング修学旅行@北海道のようす
「今年は海外とはね。フンパツしたね」
「バンコク三大寺院巡りに、アユタヤ遺跡か。世界遺産いっぱい回れそうでワクワクするな!」
こそこそ話していると質問タイムが終わったらしく、黒崎先生が最後の注意事項を伝える。
「五月のタイは、雨期の前の一番暑い時期だそうだ。昼間は40度近くなることもあるそうだから帽子や日焼け止めを忘れるなよ。また、寺院では肌を露出した服装やサンダルでは参拝できないところも多いので気を付けるように。――では、皆、体調を崩さないよう、当日まで気をつけて過ごしてほしい。以上、解散」
こんにちは。
ゲームマスターを務めさせていただきます笈地 行(おいち あん)です。
さてさて、3年生のみなさん、修学旅行です!
このご時世でリアルではなかなか行けない海外、タイに行っちゃいましょう!
年間の平均気温は約29℃というタイ。
雨期(6月~10月)と乾期(11~5月が)があり、
修学旅行のある5月は1年の中でも最も暑く、日本の真夏のような気候です。
◇「修学旅行のしおり ~魅惑の国タイランド、世界遺産の旅」
<日程>
1日目 移動日(飛行機で東京→バンコクへ)
2日目 バンコク王宮寺院周辺見学
3日目 アユタヤ遺跡見学
4日目 自由行動日
5日目 移動日(飛行機でバンコク→東京へ)
※言葉は、タイ語、英語が主ですが、簡単な日本語も通じます。
※お小遣いは二万円まで。現地でバーツに換金。お土産など相当買えます。
※同行の教諭は、教頭・黒崎 俊介、理事長・野々 ととお、
3年担任教諭陣 久保田 美和先生、雛鶴 さゆり先生、ウォルター・B先生、桐島 義弘先生、
五十嵐 尚輝先生、泉 竜次先生、富士山 権蔵先生、樋口 弥生先生、相原 まゆ先生、吉田 熊吉先生。
旅を仕切るのは、教頭先生になります。
※3年生NPCの野々 ののこ、七夜 あおい、串田 美弥子、野菜原 ユウに絡むアクションもOKです。
(3年生NPCは他にもいますが、今回のシナリオではこの4人のみ登場可です)
※Xキャラは、寝子高3年生のみ登場可です。
登場させたい場合は、URLをご記載ください。
◇3年生のみなさんへ
3年生のみなさんは、基本的に全日程に参加します。
しかし、リアクションの都合上、全キャラクターさんを全シーンに登場させることは残念ながら難しいので、
とくに描写を希望するシーンを下記から最大2つ選んでアクションをかけてください。
また、【ミニイベント】が用意されているシーンもあります。
ミニイベントは、絡んでも絡まなくてもOKです。
興味のある方はチャレンジしてみてください。
(1)1日目:バンコク王宮寺院周辺見学
バンコク三大寺院を水上バスも使って巡ります。
ワット・プラケオ(エメラルド寺院)
タイで最も美しいといわれる金色の仏塔寺院。エメラルドブッダが祀られており、
呪文を唱えて祈れば、お金や金が流れてくると信じられている。
ワット・ポー(涅槃仏寺院)
全長46mもの大きさの横になって寝ている大きな大仏、寝釈迦が有名。
足の裏には螺鈿細工で仏教の世界観を現した108の図が描かれている。
タイ古式マッサージも受けられる。
ワット・アルン(暁の寺)
白く輝く階段状の塔が美しい寺。
夕暮れ時に川に映る姿が美しいといわれるワット・アルンを、まさに夕方訪ねます。
【ミニイベント:タイの民族衣装】
ワット・アルンでは、タイの民族衣装をレンタルして記念撮影が楽しめます。
カラフルな綿や絹の布を腰に巻いたり、肩から掛けたもので暑い国では着心地ばつぐん。
男性用の正装は「スア・プララーチャターン」。
女性用の正装は「シワーライ」。髪は結い上げ冠のような髪飾りをつけます。
(2)2日目:アユタヤ遺跡見学
翌朝は日帰りで、バンコクの北側約80キロにあるアユタヤへ向かいます。(バスで片道2時間ほど)
アユタヤは蛇行するチャオプラヤー川に囲まれた陸の中の島で、
1767年にビルマ軍の攻撃で破壊されるまで約400年間、
アユタヤ王朝の都としてタイの中心であり続けた古都です。
ワット・プラシーサンペット
アユタヤ王朝の中で3人の王の遺骨を納めたアユタヤの中でも特別な遺跡。
ビルマとの戦いで寺院も仏像もことごとく破壊されたが、のちに修復された。
寺院のシンボルは、東西に並ぶ三基の仏塔。
ワット・マハタート
木の根に埋もれる仏頭の姿が有名な遺跡。
こちらもビルマ軍に破壊され、頭部がない仏像や崩れ落ちたレンガの壁が残っている。
仏頭と写真撮影するときはしゃがんで、仏様を上から撮らないのが礼儀となっている。
【ミニイベント:エレファントライド】
ゾウ遣いのお兄さんが操る赤い傘のついたゾウに乗ってみましょう。
おだやかで背の高いゾウの背中に揺られてアユタヤの遺跡を回ります。
途中でゾウが水を飲んだり噴水ごっこしたりします。
ちょっと水がかかっちゃうかもしれないけれど、暑いので気持ち良かったりします。
【ミニイベント:アユタヤでタイグルメ】
川沿いのレストランでは、川魚やエビ料理が楽しめます。
スパイシーだったり、香草が効いた料理が多いです。
遺跡周辺には、ロテイサイマイ(綿菓子)やココナッツジュースの屋台もあります。
<メニュー>
グリーンカレー(ココナツベース。辛い!)
トムヤムクン(海老入りの真っ赤なスープ。辛い!)
クン・メーナム・パオ(巨大川エビの炭火焼きグリル。チリソースが甘辛い!)
ロテイサイマイ(糸状の綿菓子。クレープ状のものに巻いて食べる)
ココナッツジュース(椰子の実をカットしてストローを挿して飲む果汁)
(3)3日目:自由行動パート
バンコク市内のホテルを拠点に、7:00~19:00の間自由行動ができます。
ただし、2人以上のグループ行動が義務付けられています。
(※お友だちと一緒の場合はGAを掛けてください。モブNPCと一緒でも構いません)
19:00までにホテルにたどり着けるようであれば、
電車やバスに乗って遠方へグループで出かけても構いません。
願いが叶うピンクガネーシャで有名なワット・サマーン・ラッタナーラームや
プーケット島でビーチリゾートやマリンスポーツを楽しんだり、
水上マーケットなど、行きたい場所があればご自由にどうぞ。
※マスターより:できれば、参考になるサイトのURLを添えていただけますと助かります!
※3日目にNPCを誘う場合はバンコク周辺で数時間程度まででお願いします
(4)夜のホテルでわいわいパート
夜はバンコク市内の大きめのホテルに宿泊します。
2~4名で一部屋で、部屋にはソファ、ベットとシャワーがあります。
クーラーもあるので、暑い外から帰ってくると快適!
トランプしたり、誰かの部屋に集まっておしゃべりしたり、
先生の目を盗んでホテルから抜け出し、トゥクトゥクに乗って繁華街へ!
夜遊びしちゃって帰って来て怒られちゃったりも、修学旅行の醍醐味かも!?
(5)その他
出発前、帰宅後など、その他のシーンでアクションを掛けたい場合です。
※登場したいパートをアクションで指定するときは、(1)のように数字だけで構いません。
◇3年生以外のみなさんへ
3年生と一緒に修学旅行に参加することはできませんが、
出発前、帰宅後のシーンや、
「たまたまタイ旅行中」「お兄ちゃんだけずるい! あたしもタイに行く!」など
理由をこじつけていただければ参加可能です。
シーンを2つ選ぶルールは3年生と同じになります。とにかく理由をこじつけてください!
それでは3年生のみなさん(&それ以外のみなさん)、奮ってご参加くださいませ!