【中間テスト】猫パニック！　お手紙も書いてね！？｜リアクション

【中間テスト】猫パニック！　お手紙も書いてね！？

〇テスト３日目　

（……なんで猫がたくさんいるの？）
　テスト中、想花は困惑していた。
（気が散って仕方がない。お願いだからぼくに寄ってこないで）
　けれどテスト中そんなことを口に出すわけにはいかない。
　中でも一匹の三毛猫が、熱心に想花の足に頭をすりよせていた。
（ぼくはいまテストの真っ最中なんだよ、なんでぼくになついてくるの？）
　ため息をつく想花だが、まさか蹴飛ばすわけにもいかない。
（このままじゃぼく、追試受ける羽目になっちゃうよ……。って、なでなでしてほしいのかな、この三毛猫ちゃん）
　ふと思いついて、仕方ないのでなでなでする。
　満足そうに三毛猫はごろごろ喉を鳴らして、離れてくれた。
（よかった）
　ところが。
（えっ、また？）
　今度は他の猫もこっちに寄ってきて、頭を摺り寄せてきた。
（やめてよ、遊んでる暇ないんだってば……）
　想花はもう泣きたくなってきた。
　結局試験どころではなくなってしまった。

　帰ってきたテストをおそるおそる開いてみると……案の定。
「はぁ……追試決定か……」
　想花は絶望の声を上げた。
（ぼくが何をしたっていうのさ……）
　