寝子島高校に
野々 ととお新理事長が就任して早々の行事は、中間テストでした。
「テストですので、理事長のお仕事は特にありません」
そう
黒崎 俊介教頭は言いましたが。
「……テストって、なくせないかね」
新理事長はそんなことを言い出しました。
「はあ? ……いや、それはちょっと無理かと」
黒崎教頭のこめかみを冷汗がつたいました。悪い予感がします。
「……ののこの成績が悪いんだよね。ののこだけ全部満点にしたいんだけど、ダメ?」
「ご、ご冗談を……」
黒崎教頭は、なんだか前の理事長が懐かしくなりました。
「そうだ、ののこが好きな猫をたくさん教室に呼んであげたら和んで、力を発揮できるんじゃないかな? おおっ、ナイスアイディア!」
「……かえって集中できないのでは?」
「そうかね? いやそもそもテストなんかより、僕はみんなの学校に対する意見を聞きたいんだよ。理事長として」
そこへ、優秀な? 理事長秘書の餅々 きなこがふわふわ飛んできました。
残念ながら黒崎教頭にはきなこの姿が見えないのですが。
「いけんがききたいなら、おてがみをかいてもらおうよ~」
「おお、それはいいアイディアだね。黒崎君、テストの教科に
『お手紙』を追加して学校への気持ちを書いてもらおう!」
何もないところへ向けて話しだした理事長に、黒崎教頭はますます冷汗ダラダラになりながらも、彼の突拍子のない意見をそつなくフォローするのでした。
「で、では、
『小論文』を追加することにしましょうか……」
「いよいよテスト開始かあ、がんばるぞ。……え?」
アシュリー・アンダーソンは、教室を見回して驚きました。
神魂の影響なのか誰かの仕業なのか、教室にはどこからともなく
猫がいっぱい現れ。
「ニャー」
「ブミャー」
「ゴロゴロ」
思い思いに鳴いたりケンカしたり、机の上で寝転んだりし始めました……。
「この学校のテストって、こんな感じなのか……」
そういうものか、と思ったアシュリーは、机の上の猫をどかしながらテストに挑むのでした。
こんにちは、天村です。
アシュリー・アンダーソンさん、ガイド登場ありがとうございます。
ガイドはイメージですので、もしご参加いただける際はご自由にアクションをおかけください。
このシナリオの概要
いよいよ中間テストの当日となりました。
描写可能なのは、試験日程となる4日間と、その前後の半日程度。
お天気は晴天、テスト日和です。
ただし、新理事長がののこを思うあまりか、どの教室も猫いっぱいになってしまいました。
猫に和んでうっかり時間配分を間違えたり、引っかかれてテスト用紙が破れちゃったり、
一緒に寝ちゃったり、猫ラブパワーでいつもより集中力がアップしたり、
猫に翻弄されながらテストに取り組んでください。
※猫の影響を受けずにフツウにテストを受けることも可能です。
なお今回のシナリオは、基本的には寝子島高校の生徒さんのみが対象となります。
ただし、試験日程の前後に、家族が学生を激励したり、家庭教師が生徒に勉強を教えたり、打ち上げをしたりなど、
シチュエーション次第では、寝子高生以外の方も参加可能です。
アクションでできること
今回の中間テストは、以下の日程で行われます。
○1日目:数学 / 社会
○2日目:国語 / 体育
○3日目:英語 / 音楽 / 美術
○4日目:理科 / 家庭 / 小論文
場所は各教室で、試験監督はそれぞれの担任の先生です。
あなたが特に集中して取り組みたい教科を一つお書きください。
また、あなたの勉強法や問題に対する手応え、テスト中の行動なども合わせてお書きください。
猫に集中を乱されたり、まったく気にせずテストに集中したり、自由にどうぞ。
混乱しているのでカンニングも見つかりにくいことでしょう。
また、今回『小論文』がテスト科目に加わっています。
テーマは「これからの寝子島高校」。
他の科目と違ってできが悪くても追試にはなりませんが、内容次第では補習対象になる可能性もあります。
理事長は手紙と思い込んでますが、たいていの生徒さんはそれを知らないと思うので気にしなくて大丈夫です。
アクションでも特に触れる必要はありませんが、もし小論文の概要や一部が書かれていれば、
あとで理事長が実際に読むシーンも描かれる予定です。
NPC
○野々 ととお
新理事長。
愛しい娘ののこの成績を知り、テストで苦労するだろうことに胸を痛めています。
テスト中に教室に視察に来るかも。
○寝子高関係者等NPC、Xイラストキャラクター
試験以外の時間であればどのNPCも登場させられます。
担任の先生、同じクラスのNPCやNPC猫は試験中の登場も可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、口調などのキャラクター設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
以上、お気軽にご参加ください!